はじめに
この記事ではyaziというターミナルファイルマネージャーをPowerShellに導入するやり方と注意事項をまとめます。
Linuxや別OSについてはこの記事では紹介しません。
またわかりやすいように、ここではzipを用いてインストールします。
この記事の対象者
- yaziについて知らない
- yaziをダウンロードしたけど、Pathがよくわからない
- yaziでディレクトリ移動ができない
yaziとは?
※すでにyaziについて知っている方は、セットアップ手順へまで読み飛ばしてください。
yaziはターミナル上でファイルの操作をするためのソフトです。(リネーム・コピー・削除・移動など)
cdやlsを使って移動していたものを"h" "j" "k" "l"または矢印キーで簡単に移動できるのがめちゃくちゃ便利です!!
その他にも様々な機能があるので、詳しくはGithubのREADMEなどを参照してください。
詳しくはこちらから→GitHub
yaziセットアップ
動作環境
- Windwos11
- PowerShell 7以上推奨(更新されていない方多いので要確認)
- インターネット接続
手順
1.ダウンロード
GithubのReleasesからyazi-x86_64-pc-windows-msvc.zip
をダウンロードして展開してください。
https://github.com/sxyazi/yazi/releases/tag/v25.5.31
2.ファイルの展開と移動
C:\Users\ユーザーネーム\AppData\Roamingにyaziというフォルダを作ってください。
そのなかにbinというフォルダを作成してください。
そして先ほど展開したフォルダに入っていたyazi.exeをそのbinの中に、completionsはyaziフォルダ直下に。
C:\Users\ユーザーネーム\AppData\Roaming\yazi
│
├─ bin
│ └─ yazi.exe
│
└─ completions
3.PowerShellの設定変更
ここではPowerShellでyaziを使えるようにする為の設定と、yaziでディレクトリ移動できるラッパー関数をPROFILEに追加します。
ファイル場所"C:\Users\xecore\Documents\PowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1"
3-1. 設定ファイルを開く
PowerShellを開いて以下のコードを実行してください。
if (!(Test-Path $PROFILE)) { New-Item -ItemType File -Path $PROFILE -Force }
notepad $PROFILE
コマンド内容
もしプロフィールファイルが存在しなければ、新しく作成する & PROFILEファイルをメモ帳で開く3-2. 以下の内容を一番下に張り付けてCtrl+Sで保存
function yazi {
$yaziPath = "$env:APPDATA\yazi\bin\yazi.exe"
if ($args.Count -eq 0) {
$tmp = New-TemporaryFile
& $yaziPath --cwd-file $tmp.FullName
$cwd = Get-Content $tmp.FullName
Remove-Item $tmp.FullName
if (Test-Path $cwd) {
Set-Location $cwd
}
} else {
& $yaziPath @args
}
}
. "$env:APPDATA\yazi\completions\_yazi.ps1"
カレントディレクトリ移動のコードについて
-
$cwd
yazi で選択されたディレクトリのパスが文字列として格納される変数。 -
Test-Path
$cwd
に指定されたパスが 存在するかどうか を確認する PowerShell コマンド。- 存在する場合 →
True
- 存在しない場合 →
False
- 存在する場合 →
-
Set-Location
PowerShell のカレントディレクトリを$cwd
に変更する。
(cd
と同じ働き) -
まとめ
-
$cwd
が有効なディレクトリなら移動 - 無効なら何もしない(エラー回避)
-
function "yazi"ここを変更すると自分の指定したコマンドで呼び出すこともできます。
(例: jj yz ya など)
4.ターミナルで確認
ターミナルを新しく開き、yaziと入力して実行
移動先でqを押して抜けたときに、そのディレクトリに移動できているか確認できれば完了!
まとめ
この記事で書いたのは最低限yaziを利用するために必要なインストール方法です。
インストール方法や設定方法は他にも沢山あると思います。
自分のやりやすい方法でやってもらうのが一番です。
ですので、この記事の内容が絶対に正しいとは限らず、本記事は自分の環境で検証済みですが、他の環境での動作は保証できません。
詳しい設定、テーマの変更(色とか背景)などは次回の記事で詳しく説明します!(投稿予定10月中)
参考サイト