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TSKaigi2026参加レポート

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Last updated at Posted at 2026-06-07

TSKaigi 2026に学生支援で参加してきました!

はじめに

この度、学生支援を受けて TSKaigi 2026 に参加してきました。
立命館大学 情報理工学部 2回生の柴田です!

この記事では、TSKaigi 2026に参加して学んだことや、現地で体験できたことについてまとめます。

私は普段Goを書くことが多く、TypeScriptについてはまだ学習中です。
そのため、セッションの内容をすべて深く理解できたわけではありません。

しかし、TypeScriptの型、コンパイラ、AI活用、開発体験、既存サービスの改善など、今後の開発にもつながる話をたくさん聞くことができました。

この記事を通して、TSKaigiに少しでも興味を持っていただけると幸いです。

TSKaigiとは

TSKaigiは、TypeScriptに関するあらゆるテーマを扱う国内最大級のカンファレンスです。

スポンサー企業の方々によるブース出展や、各トラックでのセッション、参加者同士の交流などが楽しめるイベントです。

今年の開催場所はベルサール羽田空港でした。
現地参加817名、オンライン参加登録者数949名、スタッフ82名、スポンサー77社と、過去最大級の規模となりました。

IMG_5548.jpg

学生支援とは

TSKaigi 2026では、学生がより気軽に現地参加できるように「学生旅費支援制度」が実施されていました。

この制度は、一都三県以外から参加する学生を対象に、交通費や宿泊費を最大5万円と、参加チケット費を支援していただける制度です。

私は関西から参加したため、この学生支援を利用してTSKaigi 2026に参加しました。

学生にとって、東京で開催されるカンファレンスに参加するには、交通費や宿泊費の負担が大きいです。
そのため、このような支援があることで、参加へのハードルがかなり下がると感じました。

また、1日目の昼には「スカラシップランチ」があり、学生支援を利用して参加した学生同士や、支援してくださっている企業の方々と交流する機会もありました。

セッションを聞くだけでなく、他大学の学生や企業の方と話すことができ、とても貴重な時間になりました。

詳細はこちらです。

開催前

学生支援事前オンライン顔合わせ会

TSKaigiをより有意義なものにするため、事前に協賛企業の方々や参加学生同士で交流できるオンラインイベントに参加しました。

内容は、協賛企業様の企業紹介をお聞きした後、1企業につき4〜5名ほどの学生が参加するブレイクアウトルームで、15分×2セットの交流会を行うというものでした。

協賛企業様は以下の通りです。

【TSKaigi 2026 学生支援企業】

  • 株式会社アイスタイル
  • 株式会社アサイン
  • 株式会社SmartHR
  • ソフトバンク株式会社
  • 株式会社ドワンゴ
  • 株式会社プレイド
  • 株式会社LayerX
  • レバレジーズ株式会社

参加前に社員の方々や学生同士で知り合うことができてよかったです。

実際に会場で会った時に、「顔合わせ会で同じグループだったよね!」と話すきっかけにもなり、現地での交流にもつながりました。

Day 1

会場の雰囲気

IMG_5463.jpg

入り口には、TSKaigiのスポンサー企業様がたくさん書かれた写真スポットがありました。
TS看板やグッズを持ちながら撮影することができ、チェキ撮影も用意されていました。

私もチェキを撮ってもらい、会場に飾っておきました!

入場すると、青いカバンに入ったたくさんのノベルティをいただきました。

IMG_5478 2.jpg

特に面白いと思ったノベルティは、TSKaigiのデザインが施されたNFCカードです。

このカードには、スマホから簡単に自分のSNSリンクなどを紐づけることができます。
参加者同士で交流する際に、SNSを共有するのにとても便利でした。

入場の確認を済ませると、すぐにスポンサー企業様のブース展示が行われていました。

ブース展示場では、好きな技術本を共有する企画やくじ、どのランタイムを使用しているかのアンケートなど、さまざまな楽しい企画が催されていました。

IMG_5500.JPG

また、休憩室にはコーヒーやお茶の提供があり、マッサージブースまで用意されていました。

本当にすごかったです。

聴講したセッション

1日目は以下のセッションを聴講しました。

  • tscからtsgoへ ── DenoのTypeScript基盤はどう変わったか
  • TypeScriptの「型」をAIのスキルに昇華させてみた件について
  • ビジネスモデルから紐解く、AI+型駆動開発
  • TS 7: How We Got There

私は普段Goを書くことが多く、TypeScriptはまだ学習中です。
そのため、正直に書くと、すべての内容を深く理解できたわけではありません。

しかし、分からない部分がありつつも、TypeScriptの型やコンパイラ、AIとの関係、開発体験の改善など、普段自分が触れているGoやバックエンド開発ともつながる話が多く、とても刺激を受けました。

tscからtsgoへ ── DenoのTypeScript基盤はどう変わったか

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、DenoがTypeScriptをどのように扱っているのかについて話されていました。

内容はかなり難しく、正直すべてを理解することはできませんでした。

しかし、Denoのようなランタイムでは、TypeScriptの実行だけでなく、型チェックやLSPなどの開発体験を支える仕組みも重要になることが分かりました。

tsgoによって処理が速くなる一方で、既存のDenoの仕組みとどう組み合わせるかには難しさもあるようでした。

自分が普段使っているツールの裏側には、見えないところで多くの工夫があるのだと感じました。

TypeScriptの「型」をAIのスキルに昇華させてみた件について

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScriptの型をAIがどのように解釈し、コード生成や設計判断に活かせるのかという話がされていました。

TypeScriptの型は、単にコンパイラにエラーを出してもらうためのものではなく、AIに対しても「このコードはどういう意図で書かれているのか」を伝える情報になるという点が印象的でした。(実験していたもの)

anyや型チェックを放棄するような書き方は、AIにも人にもあまり良くないということを知りました。

セッション内では、基本的な型で表現した場合と、より高度な型で表現した場合、AIがどのようにコードを読み取るかを比較していました。
その結果、高度な型で意図を表現した方が、AIが仕様や制約をより具体的に読み取れているように見えました。

自分はTypeScriptの型をまだ深く使いこなせていませんが、「人にとってもAIにとっても保守しやすいコードは共通点ありそう」という視点はとても納得感がありました。

ビジネスモデルから紐解く、AI+型駆動開発

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScriptの型設計をビジネスモデルやプロダクトの構造から考えるという話がされていました。

内容は少し難しかったですが、型は単なる実装のためのものではなく、データやAPIなどプロダクトの中心にあるものと深く関係しているのだと感じました。

AIにコードを書かせる時代でも、どの型や文脈を渡すかを考えるのは人間の大事な役割だと思いました。

TS 7: How We Got There

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScript 7に向けた取り組みや、TypeScriptコンパイラをGoへ移植する話がされていました。

TypeScriptはTypeScript自身で書かれている一方で、JavaScriptはもともと大規模なコンパイラ実装のために設計された言語ではないという話がありました。
その中で、パフォーマンスやメモリ、並列処理などの課題に向き合うためにGoが選ばれたという流れが印象に残りました。

Goが選ばれた理由として、シンプルで学びやすいこと、データ構造や関数、インターフェースが扱いやすいこと、コンパイルが速いこと、GCや並行処理があることなどが話されていました。

実際にデモで、従来のTypeScriptコンパイラとGo版の比較が行われていて、ビルドやチェックがかなり高速化されている様子を見られたのが面白かったです。

私はGoを書くことが多いので、TypeScriptのカンファレンスでGoの話が大きく扱われていたことがかなり嬉しかったです!!

また、質疑応答で英語で質問している参加者の方がいて、技術力だけでなく英語でコミュニケーションできることの重要性も感じました。(勉強しなければ...)

スカラシップランチ

今回の学生支援内容でもあるスカラシップランチに参加させていただきました。

スカラシップランチでは、あらかじめ運営側で学生5人、企業の方1人のグループを作っていただき、そのグループでご飯を食べながら交流するという形式でした。

今回食事したところは、会場と同じ建物にあるブッフェ形式のレストランでした。
どれもとても美味しかったです。
IMG_5482 3.jpg

他府県から来ている学生も多く、普段の開発の話や、企業の方に実際に学生にどのようなものが求められるのかなど、とても興味深い話ができました。

学生同士でも、普段使っている技術や大学での活動について話すことができ、とても貴重な時間になりました。

Day 1を終えて

1日目は、TypeScriptの型、AI、コンパイラ、Deno、Goなど、かなり幅広い話を聞くことができました。

正直、TypeScript初心者の自分にとって難しい内容も多かったです。
しかし、それでも「TypeScriptはフロントエンドで使う言語」というイメージだけでは全く足りないことが分かりました。

型はコードの安全性を高めるだけでなく、AIに文脈を渡したり、プロダクトの構造を表現したり、巨大な開発体験を支えたりするものなのだと感じました。

Day 2

聴講したセッション

2日目は以下のセッションを聴講しました。

  • 制約と時代から読み解くTypeScriptコンパイラ設計史
  • 10秒のビルドを1秒へ:tsdownが切り拓く2026年のTypeScriptライブラリ開発
  • JavaScript実装の自作プログラミング言語をTypeScript実装に移行した話
  • TypeScriptでドット絵エディタ実装録:状態設計と実装判断
  • AIエージェントと協働するCLI開発
  • 自動レビューエンジンの実装と運用
  • Hono RPCとDrizzle ORMで実現する、AIにも優しいTypeScript
  • いつテストを書くか?という話
  • 静的解析への投資がAI時代のコード品質を支える話
  • Typiaで配信JSONの安全性を構造的に担保する
  • ElysiaJSを採用して気付いた良い点・悪い点
  • 型のないDSLを安全に扱う話
  • AI活用の格差をなくす:チーム全体のAI開発生産性を底上げする方法
  • AI Agent に“攻略本”を渡したら、150フォームの移行が回り始めた話
  • AIコーディングエージェントの活用で、コードは静かに肥大化した —— 型・Lint・Skillsで挽回する10分
  • TypeScriptで実現する既存APIを活用したリモートMCPサーバ構築
  • 「バイトル」のTypeScriptリニューアル — 積み上がったレガシーとパフォーマンスに挑む現在地

2日目は、TypeScriptコンパイラやビルドツール、アプリケーション実装、AI活用、既存サービスのリニューアルなど、幅広いセッションを聴講しました。

特に、TypeScriptの型やLint、ドキュメントを活用して、AIと安全に開発していく話が多かったことが印象に残りました。

1日目と同じく難しい内容も多かったですが、TypeScriptがフロントエンドだけでなく、開発基盤やチーム開発、AI活用にも深く関わっていることを感じました。

制約と時代から読み解くTypeScriptコンパイラ設計史

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScriptコンパイラがどのような歴史や制約の中で作られてきたのかについて話されていました。

内部の詳しい仕組みは少し難しかったですが、TypeScriptはコードを変換するだけでなく、エディタの補完やエラー表示など、普段の開発体験も支えていることが分かりました。

また、理想的な設計をそのまま採用するのではなく、当時のJavaScript実行環境やメモリ消費などの制約に合わせて設計されてきたという話が印象に残りました。

普段使っているTypeScriptの裏側にある歴史や設計判断を知ることができ、難しかったですが面白かったです。

10秒のビルドを1秒へ:tsdownが切り拓く2026年のTypeScriptライブラリ開発

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScriptライブラリ開発向けのバンドラであるtsdownについて話されていました。

tsupのメンテナンス終了に伴う移行先としてtsdownが紹介され、ゼロコンフィグで使いやすいことや、Rolldownをベースにしたビルド速度の速さが印象に残りました。

自分は普段Goを書くことが多いため、Goのビルドの速さに慣れているところがあります。
そのため、TypeScriptのライブラリ開発でもビルド速度や開発体験が大きなテーマになっていることが興味深かったです。

ビルドの遅さは小さなストレスに見えて、開発を続ける上ではかなり効いてくる部分だと思うので、tsdownのようなツールにも触れてみたいと思いました。

JavaScript実装の自作プログラミング言語をTypeScript実装に移行した話

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、JavaScriptで実装されていた自作プログラミング言語をTypeScriptへ移行した話がされていました。

Lispをモデルにした言語実装の中で、JavaScriptの動的型付けによって型の不一致が伝播し、エラーの原因箇所が分かりづらくなるという課題が紹介されていました。

一方でTypeScriptに移行することで、構文定義や値の種類を型で表現しやすくなり、複雑な実装でも問題に気づきやすくなるという話が印象に残りました。

プログラミング言語を自作するという話は初めて聞いたので、とても興味深かったです。

TypeScriptでドット絵エディタ実装録:状態設計と実装判断

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、TypeScriptでドット絵エディタを実装した話がされていました。

座標を安全に扱うための型、メモリ効率のための1次元配列、直線ツール、バケツツール、レイヤー機能、モバイル対応など、実際にアプリケーションを作る上での設計判断が紹介されていました。

特に印象に残ったのは、「動くものを作る」と「正しく作る」は別であり、設計・計測・振り返りが大切だという点です。

自分も個人開発やハッカソンで「まず動くもの」を作ることが多いので、その後にどう設計を見直すかという視点はとても参考になりました。

AIエージェントと協働するCLI開発

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、AIエージェントと一緒に使うことを意識したCLI開発について話されていました。

CLIは人間だけでなくAIエージェントにとっても重要なインターフェースになるため、JSON出力やhelp、doctor、logなど、AIが扱いやすい形で情報を出すことが大切だという話が印象に残りました。

また、エラーを出すときには、何が起きたのか、なぜ起きたのか、どうすればよいのかを伝えることが重要だと知りました。

Bunを使うことでCLI開発を小さく高速に回せるという話もあり、CLIはAI時代にも重要な開発対象になるのだと感じました。

自動レビューエンジンの実装と運用

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、AIによって実装速度が上がる一方で、人間のレビューがボトルネックになるという話がされていました。

Codexにレビューさせ、さらに修正まで行わせるループを作ることで、自動レビューエンジンを運用しているという内容でした。

レビュー内容や修正内容がPRに残ることで、後から振り返ったり、プロンプトを改善したりできる点が面白いと感じました。

AIを使って開発速度を上げるだけでなく、品質を保つための仕組みも同時に作る必要があるのだと感じました。

Hono RPCとDrizzle ORMで実現する、AIにも優しいTypeScript

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、Hono RPCとDrizzle ORMを使ったTypeScriptファーストな開発について話されていました。

また、AI時代だからこそ、人間側が設計思想やライブラリの選択肢を持っておくことが大事だという話もありました。

自分もHonoには興味があるので、今後APIを作るときに触ってみたいと思いました。

いつテストを書くか?という話

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、テストを「不安を取り除くためのもの」として捉える話がされていました。

変更したいときに変更できなければ、ソフトウェアとしての価値が下がってしまうという話が印象に残りました。

また、テスト駆動開発は単にテストを先に書く手法ではなく、変更しやすい設計に近づけるためのワークフローとして説明されていました。

「変更するのが怖いならテストを書く」という考え方は分かりやすく、自分の開発にも取り入れたいと思いました。

静的解析への投資がAI時代のコード品質を支える話

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、AIによるコード生成やPR作成が増える中で、静的解析の重要性が高まっているという話がされていました。

AIが生成するコードには品質のばらつきがあり、プロジェクト固有のルールが守られないこともあります。

それを毎回レビューで指摘するのではなく、ESLintのカスタムルールなどで自動的に検出する仕組みを作るという考え方が印象に残りました。

AIが間違えても、型やLintのような仕組みで止められるようにしておくことが、AI時代の開発では大切なのだと感じました。

Typiaで配信JSONの安全性を構造的に担保する

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、Typiaを使って配信JSONの安全性を担保する話がされていました。

配信JSONは顧客のサイトに配信されるJSONファイルであり、誰でも中身を見ることができます。

そのため、不要な値が混入しないようにしたり、構造的なヒューマンエラーを防いだりする必要があります。

Typiaを使うことで、TypeScriptの型からバリデーションやprune処理を生成できるという話があり、型は外に出ていくデータの安全性にも関わるものなのだと感じました。

ElysiaJSを採用して気付いた良い点・悪い点

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、バックエンドにElysiaJSを採用して分かった良い点と悪い点について話されていました。

ElysiaJSはBunに最適化された軽量バックエンドフレームワークだそうで、私は初めてここでこのフレームワークを知りました。

Eden Treatyを使うことで型安全なAPI呼び出しができたり、OpenAPIの自動生成やドキュメント生成ができたりする点が便利そうでした。

一方で、難しい型エラーやBunへの依存性の高さもあるため、Bunを前提にするなら良い選択肢ですが、ランタイムロックインは意識する必要があると感じました。

今後バックエンド開発をする際に使ってみたいと思います。

型のないDSLを安全に扱う話

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、ElasticsearchのようなJSONベースのDSLをTypeScriptで安全に扱う話がされていました。

ElasticsearchではJSONを組み立てて検索リクエストを作りますが、フィールド名がstringのままだと、タイポや型の間違いに実行時まで気づきにくいという課題があります。

そこで、スキーマをもとに使えるフィールドを型安全に扱えるようにしたり、Decoratorを使ってMappingの定義を一箇所に集めたりする工夫が紹介されていました。

外部のDSLであっても、TypeScriptの型やメタプログラミングを使うことで、安全に扱える範囲を広げられるのだと感じました。

AI活用の格差をなくす:チーム全体のAI開発生産性を底上げする方法

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、AI活用を個人のスキルに閉じず、チーム全体で生産性を上げる方法について話されていました。

AIを使いこなせる人とそうでない人の差があると、低品質なコードが大量に混ざるリスクや、レビュー負荷が増える問題が発生します。

その対策として、IssueやJira、Linearのようなチーム全員が見える場所で実装計画を作り、AIエージェント向けのプロンプトやレビュー内容を可視化するという話がありました。

個人がAIを便利に使うだけではなく、チーム全体でAI利用の知見を共有し、レビューや設計の流れに組み込むことが重要なのだと感じました。

AI Agent に“攻略本”を渡したら、150フォームの移行が回り始めた話

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、大量のフォーム移行をAI Agentに任せるために、プロンプトだけでなく「攻略本」としてルールや判断基準をまとめた話がされていました。

React Hook FormやZodへの移行において、1フォームごとにスキーマやinput/output、factoryを揃えることで、AIが生成する差分の形を統一し、レビューしやすくしていた点が印象的でした。

「賢いコードを書くより、同じ形のコードを量産する」という考え方が特に印象に残っています。

AIに任せる部分は量とパターンであり、人間が見るべきなのはアーキテクチャや判断基準であるという話は、自分の開発にも応用できそうだと感じました。

AIをうまく使うには、コードを書かせる前の準備が大事なのだと学びました。

AIコーディングエージェントの活用で、コードは静かに肥大化した —— 型・Lint・Skillsで挽回する10分

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、AIコーディングエージェントを活用する中で、コードが少しずつ肥大化していく問題について話されていました。

AIにコードを書かせることで開発速度は上がる一方で、人間が意図や設計方針を明確に伝えないと、似たようなコードや場当たり的な実装が増えていくという課題があると感じました。

その対策として、AIが出力するコードにガードレールを設ける話が印象に残りました。

AIを使うこと自体が重要なのではなく、AIに何を任せて、どこを人間が設計として握るのかが重要なのだと感じました。

TypeScriptで実現する既存APIを活用したリモートMCPサーバ構築

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、既存APIを活用してリモートMCPサーバを構築する話がされていました。

OpenAPIをもとにMCP Toolを自動生成し、プロダクト側のAPI変更に追従しやすくする設計が紹介されていました。

内部環境であるプロダクトの変化には自動生成で対応し、外部環境であるAI側の変化にはスキルやプロンプトで対応するという考え方が印象に残りました。

AIとの接点を作る上でも、既存のAPIやOpenAPIのような仕様を活かすことで、変化に強い構成を作れるのだと感じました。

「バイトル」のTypeScriptリニューアル — 積み上がったレガシーとパフォーマンスに挑む現在地

  • タイムテーブル:

  • 発表資料:

このセッションでは、既存のJavaScriptベースのサービスをTypeScriptへリニューアルしていく取り組みについて話されていました。

型安全性がないこと、テストが不足していること、ライブラリのバージョンアップが難しいこと、CSSの影響範囲が分かりづらいことなど、長く運用されてきたサービスならではの課題が紹介されていました。

また、パフォーマンス改善として、WebP変換、優先度の調整、Cache-Control、広告タグの実行タイミング調整、Vite Bundle Analyzerによるチャンクの見直しなど、小さな改善を積み重ねている点が印象に残りました。

AIで新しいものを作ることは速くなっても、既存の大きなサービスを継承しながら改善していくには、設計や計測、地道な改善が必要なのだと感じました。

お弁当・休憩時間

2日目は会場でお弁当をいただきました。
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何種類かお弁当があり、自由に選ぶことができました。
セッションの合間に休憩しながら、他の参加者の方と話す時間もありました。

OST(Open Space Technology)

TSKaigiでは、OST(Open Space Technology)という企画も行われていました。

OSTは、参加者が話したいテーマをGoogleフォームで送信し、そのテーマごとにグループに分かれて自由に話し合う企画です。

私も「TypeScriptの技術選定」についてテーマを送信し、実際に十人ほどの参加者の方々と話し合うことができました。

また、エンジニアのキャリアについて話し合うグループにも参加しました。

学生の方から、長年エンジニアとして働かれている方まで、普段なかなか話す機会のない方々の意見を聞くことができ、とても参考になりました。

セッションを聞くだけでなく、自分から話題を出して参加者同士で議論できるのも、現地参加ならではの良さだと感じました。

懇親会

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懇親会では、板前寿司の方が来て寿司の提供を行っていたり、ビュッフェ形式でご飯をいただいたりしました。

また、スポンサー企業様提供の飲み物なども豊富にありました。

懇親会では、TSKaigi 2026を通して仲良くなった学生同士で交流したり、企業の方々と色々話したりすることができました。

セッションを聞くだけでなく、こうした交流の場があることで、技術イベントに現地参加する意味を強く感じました。

Day 2を終えて

2日目は、TypeScriptコンパイラ、ビルドツール、AI活用、既存サービスのリニューアル、MCPなど、かなり幅広い内容でした。

すべてを完全に理解できたわけではありませんが、TypeScriptが単なるフロントエンドの言語ではなく、開発体験、設計、AI活用、プロダクト改善まで広く関わっていることを強く感じました。

また、AIに関するセッションが多かったことも印象的でした。
AIにコードを書かせるだけでなく、型、Lint、テスト、ドキュメント、Skillsなどを使って、AIが安全に動ける環境を作ることが重要なのだと学びました。

参加して学んだこと

TypeScriptへの印象の変化

参加前の私は、TypeScriptに対して「JavaScriptに型がついたもの」というイメージを強く持っていました。

しかし、TSKaigiに参加して、TypeScriptの型は単にバグを減らすためだけのものではないと感じました。

型は、プロダクトの構造を表現したり、APIやDBとの境界を安全にしたり、AIにコードの意図を伝えたり、エディタやコンパイラの開発体験を支えたりするものでもあります。

特に、AI時代においては、人間にもAIにも意図が伝わるコードを書くことが重要になっていくと感じました。

そのためにTypeScriptの型をどう設計するかは、これからさらに重要になると思いました。

学生として刺激を受けたこと

スカラシップランチや会場での交流を通して、他大学の学生や若いエンジニアの方と話す機会がありました。

同じ学生でも、すでにTypeScriptを実務や個人開発で深く使っている人もいて、とても刺激を受けました。

一方で、自分はGoやインフラ寄りの技術に関心があるため、TypeScriptの知識はまだまだ足りないと感じました。

ただ、今回の参加を通して、TypeScriptやフロントエンドの知識も、バックエンドやインフラと切り離されたものではなく、プロダクト全体を理解する上で必要なものだと感じました。

今後やりたいこと

今回のTSKaigiを通して、TypeScriptをもっと学びたいと思いました。

まずは、TypeScriptの基本的な型やUnion型、Narrowing、Discriminated Union、Branded Typesなど、セッションで出てきた内容を少しずつ理解していきたいです。

また、Hono RPCやDrizzle ORM、Deno、Bun、ElysiaJS、tsdownなど、今回の発表で出てきた技術にも興味を持ちました。

すべてを一気に触るのは難しいですが、まずは小さなWeb APIやツールをTypeScriptで作ってみたいです。

普段はGoを書くことが多いですが、GoとTypeScriptの違いや、それぞれの得意な領域を意識しながら学んでいきたいと思います。

また、AIを使った開発についても、ただコードを書かせるだけではなく、型、Lint、テスト、ドキュメントを整えて、AIが安全に動ける環境を作るという視点を大切にしたいです。

まとめ

TSKaigi 2026に学生支援を受けて参加し、TypeScriptの型、コンパイラ、AI活用、開発体験、プロダクト改善など、非常に幅広い話を聞くことができました。

私は普段Goを書くことが多く、TypeScriptについてはまだ初心者です。
そのため、セッションの内容をすべて理解できたわけではありません。

それでも、TypeScriptが多くの現場でどのように使われているのか、型がどれほど大きな役割を持っているのか、AI時代の開発において何が重要になるのかを知ることができ、とても貴重な経験になりました。

また、学生支援制度のおかげで、関西からでも現地参加することができました。
交通費や宿泊費の負担が大きい学生にとって、このような支援は本当にありがたいものだと感じました。

TSKaigiの運営の皆様、学生支援をしてくださったスポンサー企業の皆様、現地で交流してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回の経験をきっかけに、TypeScriptやAI時代の開発についても継続して学んでいきたいと思います。

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