(試験合格月:2019/10)
この記事は、読者の方にできるだけ有益な情報を提供できるように構成しております。
☆はじめに
AWSの資格である『AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(AWS SAA)』を本気で取得したい人に向けて、私自身が行なった勉強方法の「感覚やコツ」を書きます。
この記事を書くにあたり思ったことは、「肌感」が分からないということです。勉強方法はいくらでも検索すればわかりますが、「どのくらい勉強したら、受験してもOKか」は分かりにくかったりします。なので、その部分をできるだけ伝えられるように、書きました。
☆前提
・AWS業務未経験向けです。
・簡単に合格できません。
・時間は50時間以上は確保してください。
・資格取得にお金を掛けたくないという方は向いていないかもしれません(1万円程度)。
・クラウドやWEBなどの知識や仕組みは、ここでは書きません。
・受講方法は書きません。
・全て個人的見解です。
☆期間
私は短期集中型なので以下の期間で取得しました。
・AWSハンズオン約2週間
・資格勉強約1週間
時間で換算した場合、大体目安としては「50時間以上」は必要なのではないかと思います。但し、スルズル時間を引き伸ばしてもダメなので資格勉強時は短期集中で行なってください。何ヶ月も時間を使ってしまうのであれば、目標が変わってしまっている可能性があるので「自問自答」してみてください。
重要なことは「割り切る」ことです。「完璧に理解」は資格が終わってからやればいいのです。あくまで目標は「資格」を取ることであって、「完璧に理解」することではないです。なので、「資格」で合格する知識を得てから、「完璧に理解」を目標としてください。「割り切って」7割取れる学習をしましょう!
☆どの教材
私は以下通りに勉強しました。
資格勉強
・書籍
・Web問題集
・公式サンプル問題
・公式模試
・AWS公式ドキュメント
ハンズオン
・Udemy
・AWS公式サイト
##☆書籍
私は以下の書籍を使用しました。
[AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト]
(https://amzn.to/2SgAbkv)
(模擬問題付き)改訂新版 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書
選定理由は単純に「AWSの書籍としては、比較的新しかったから」です。
AWSはサービスや仕様が良く変わる様なので新しい方が良いと思います。
書籍はどの範囲までやるかという話になるので難しいところではありますが
Udemyのハンズオンが終わったらサッと教科書を見ておくことをお勧めします。
理由としては、資格というのは「文字を見る」ことが基本だからです。動画や画像は「はじめの取っ掛かり」としてはベストな勉強法なのですが、実際に「文字として起こされる」時に、何を言っているか分からなくて、失敗してしまいます。
Udemyのハンズオンは非常に有効な手段なのですが、それだけでは「試験問題」に対応はできません。「実際に何かを構築する」という実技試験でしたらハンズオンのみでもいいですが、『AWS SAA』は、違います。この辺りは注意してください。
但し、そこまで熟読はしなくても良いと思います。雑誌を読む要領でサッと読んで摘んでいく感じでいいと思います。重要なことは、「一度だけ熟読して読む」ということではなく、「何回もサッと読んでポイントを摘んでいく」ということなので、お間違い無いようにしてください。
参考書でいうと紫本も人気です!
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版
##☆Udemy
私の場合は、UdemyのAWSのこちらのコースを受講しました。
これだけでOK!AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト試験突破講座初心者向け21時間コース
ハンズオンでは主に「VPC, EC2, RDS, Route53, IAM, ELB, SG, S3」など基本的なサービスで
pablic-pravate構成の冗長化の王道パターンを構築するかと思いますが
王道パターンは絶対にハンズオンで理解するまでやりこんでください。
王道パターンを頭の中でイメージできないのであれば、ハンズオン学習が足りないと思って良いです。
↓例えばこんな感じです。
AWSを学ぶために最初に構築するアーキテクチャパターン5選
重要なので覚えておいて欲しいのですが、
3回分の模擬テストがあります。これが完璧にできるからといって試験に行ってはいけません。コテンパンにやられます。
ただ、理解のためにやっておいた方がいいと思いますので隙間時間に繰り返しやってみてください。
あくまでUdemyはハンズオンのためにやるということを忘れないでください。
##☆公式サンプル問題
難易度は低いですが試しに受けてみると現状の実力がわかると思います。
ここらもみておくと良い。
AWS認定のソリューションアーキテクトアソシエイトが5年ぶりに改訂されたのでサンプル問題を日本語訳してみた
【徹底解説】AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト資格のサンプル問題を解いてみよう
##Web問題集
ここは、各人色々やり方が分かれると思いますが、まずは以下を必ずやってください。
Amazon AWS 資格取得のための演習問題集(完全無料、オリジナル)
理由としては、解説が丁寧でわかりやすいです。そして「良問」です。
こちらの問題集では、暗記するだけではなく、
ある質問で、その答えに至った理由を述べられるまで繰り返しやりましょう。
余談ですが、大体の試験って「二択」まで絞れるんです。けど、最後の一択を決める決断は、その理由を理解をしていないと正確に取れないんですよね。
そして以下の問題集も個人的には重要です。
AWS WEB問題集で学習しよう
こちらは無料問題集と有料問題集がありますが
お金をかけても有料問題を選択した方が「個人的には」良いです。こちらも「良問」があります。
問題集は基本的には、上記の2つで対応すればOKだと思います。
私は、お金よりも時間を大切にするタイプなのでどんどんお金を使いました。
真面目な話をすると、「短期間にキャパオーバのインプットをすることで体系的な知識取得」と「最低限このくらいの知識は知っています」という証明が、資格試験の意義だと個人的には解釈しています。なので、資格試験に何ヶ月も使っては本来いけないんですね。
##☆模擬試験
以下から、受けれる様です。
公式模擬試験
2000円くらいかかるので注意してください。ただ、20問くらいあるので受けておいた方が良いです。
この模擬試験は、あくまでも試験における、「日本語の正確性」や「操作性」を図るものであって、「難易度」を図ってはいけません。「本番」でやられます。あくまでWEB問題集を中心に勉強するべし。
##☆AWS公式サイト
以下のサイトのPDFの資料はとても参考になります。
むしろ教科書はいらないのではないでしょうか、というレベルです。
AWSサービス別資料
・EC2
・S3
・Lambda
・ELB
・Auto Scalling
・Container
・DB関係
色々ありますが、主要サービスに関してはサッとみておいてください。
そして以下資料も見ておいてください。
AWS AWS_Well-Architected_Framework
「運用の優秀性」「セキュリティ」「可用性」「パフォーマンス効率」「コスト最適化」
の5つの観点について上手くまとまっています。
そもそもこの試験は、この「5つの観点」を理解するための試験ですからね。
これらの本質がわかっていないと、問題を問われた時に、何を考えれば良いかわからなくなります。つまり、解を出す際の「指針」です。
問題と回答を見た時に、「どちらとも言えるな」という時があります。そんな時に、こちらの「5つの観点」を思い出してください。
重要なポイントですが、試験を解く時には、やはり国語力が必要になります。この問題は何が問われているか、問題を見た時点で、考える癖をつけてください。
国語力とは、「主語」は何か、「主語」に対する「述語」は何か、「問われていることは何か」、というシンプルなものです。
資格試験は「意味不明な文章」を出題しがちです。なぜかというと「シンプルにすると答えが分かってしまう」からです。
シンプルに言われると「これ分かるよ。。」という問題が多いのはそのためです。
そして問題の意図を把握してください。
具体的には以下のような意図です。
・最高パフォーマンスを求められているのか
・負荷を下げたいのか
・可用性を求められているのか
・コスパを求められているのか
「問題の意図」と違うものは、選択肢から省けます。
☆どこまで勉強すればよい?
AWS SAAの試験内容はあまり公開されていないため、以下の疑問が湧きます。
「どのくらいのレベルになったら試験に受けた方がいいのかな?」
私の個人的な感覚ですが、
この記事で挙げているWEBサイトの問題の解について
「なぜこの解が正しいのか」が説明できるレベルになったら私はGOサインを出します。
それはなぜかというと、
実際の問題は、これらの記事で挙げている問題集よりも、斜め上を行く難しさだからです。
全て暗記したから「よし!行ってみるか」と思っている方は要注意です。
『AWS SAA』は「考えさせる問題」が多いため、個人的にはよくできている試験だなあと感心して
試験を受けました。
#☆解が正しいか説明できるレベルとは?
AWSは、完全にブラックボックス化していて、なんでもできる様に思えますが、実はそうではありません。
できることとできないことには、論理的な理由があります。
※下記の例えは試験に出るとかは関係ありません。あくまで例で出しただけですのでご注意ください。
例として以下を考えてみてください。
理解をしていないと「インスタンスストアとEBSって何がちがうんやろー覚えれない」と思うはずです。
ここでAWS側のデータセンターの物理マシンの視点に立ってみましょう!
EC2インスタンスを停止した後に起動した場合は、物理マシン側から見ると別のホストでインスタンスが立ち上がる仕様のようです。
インスタンスストアは、ホストに紐づいたストレージであるので、別マシンで起動したら当然データは消えます。
一方、EBSはネットワークストレージなので、別ホストになろうが関係ありません。したがってデータは残ります。
このように、AWSのデータセンターにある物理マシン側をイメージすると、ちゃんと理由があることがわかります。
このような多角的な視点を身につけることができれば、実業務でも応用が利きますので、ぜひ理由を説明できるようになっておいてください。
#☆どうしても最短で合格したい場合。。
16200円を犠牲にして一度受けてみましょうw (消費税上がったので値上がりしたかな?)
7日間ほど試験を受けられなくなりますが、次回はかなりの確率で受かるでしょう。
#☆最後に一言(実はここが重要だったりする)
・WEBサーバ、APサーバ、DBサーバの関係性は簡単に把握しておきましょう。
WEB三層構造
・一度Udemyなどを通したハンズオンで王道パターンを構築することを強くお勧めします。
上でも紹介しましたが以下などが良いです。
AWSを学ぶために最初に構築するアーキテクチャパターン5選
・リージョン、AZ、グローバルサービス(エッジロケーション)のサービスは把握しておきましょう!
AZ、リージョン、グローバルサービスの違い
例えば、グローバルレベルのルーティングの話では、AZレベルのELBの話は関係ないのでRoute53の話であるとか。
S3は、リージョンレベルのサービスなので初めから冗長化を気にしなくて良いとか切り分けできます。
ここはひとつひとつ丁寧に整理しておくべきことです。
#☆まとめ
ここまで私の拙い記事を読んでくださり誠にありがとうございまいた。
先人たちが素晴らしい内容を提供してくださっているので、そちらを紹介しながら、私が「良い」と感じた勉強法をお伝えしてきました。少しでも皆様の勉強の助けになれば幸いです。
この記事の通りに勉強すれば、おそらくAWS資格を最短で取得できると思います。
私のような多くの独学者に、学習ルートを提供することで、AWSエンジニアの仲間が増えることを期待して投稿しました。
ちなみに筆者はWEBエンジニアになりたいAWS未経験です。バックエンドやインフラを主戦場にしたいです(どなたか切実にお誘い待ってます)。
上記の説明が間違っていたらご指摘ください。Web系企業に行きたい未経験駆け出しエンジニアなので大目にみてください。
#☆リンク
他にも記事を書いているのでみてください。
インターネットの根幹の技術であるBGP
他にもいくつか参考になるサイトを引用します。
【未経験でも挫折しない】40時間でAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得する方法