前書き
Intellij IDEA(Ultimate)
では、npm
のようなパッケージマネージャーをIDEから個別にインストールすることが可能です。
IDEA
経由でパッケージマネージャーをインストールする場合、以下のようなメリットを得ることができます。
- ローカルの開発環境とは別に、各種パッケージマネージャー(バージョン違い含む)を、プロジェクトや
Run/Debug Configurations
で個別適用することができる- 切り替えも容易にできる
-
Windows
やmac
、Ubuntu
といった各種プラットフォームを跨いでも、同じような操作感で環境構築できる
この記事では、IDEA
でパッケージマネージャのインストール、Run/Debug Configurations
での設定、及びアップデートする方法についてまとめます。
使用しているIDEA
のバージョンは2021.1.3
で、Windows
環境です(環境ごとの差異はそれ程無いと思います)。
補足: この記事の前提
この記事では、ローカルでNode
が実行できる状態(PATH
は通ってなくてもOK)を前提に書きます。
理由は、自分の環境のIDEA
からNode
をインストールする方法を見つけられなかったためです。
ドキュメントを見る限りインストールできそうに見え、また実際に自分の環境でもIDEA
経由でインストールした形跡が有るのですが、少なくとも自分の環境ではドキュメント通りに進んでもNode
のインストールメニューにはたどり着けないようでした。
やり方
パッケージマネージャのインストール
パッケージマネージャーのインストール手順はざっくり以下の通りです。
-
Settings
からnpm
で探して、Node.js and NPM
を選ぶ -
Node interpreter
を設定する -
Package manager
を設定する
以下、それぞれの項目について説明します。
1. Settingsからnpmで探して、Node.js and NPMを選ぶ
まず、Settings
を開き、左上の検索欄にnpm
と入力します。
すると以下のように、Languages & Frameworks
> Node.js and NPM
が開きます。
自分の環境ではNode
にPATH
を通していないためNode interpreter
がNo executable found in...
となっていますが、適切にPATH
が通っていればこの設定の必要は有りません。
2. Node interpreterを設定する
前項にてPATH
が通っており、そこから変更が不要な場合、この項は飛ばして大丈夫です。
Node interpreter
の右に有る...
をクリックすると、Node.js Interpreters
というウィンドウが開きます。
このウィンドウには、インストールされているNode
の内IDEA
が捕捉している内容が表示されます。
ここに表示されていないものを使いたい場合、左上の+
ボタンから追加できます。
既にインストールされているものが有る場合、Local
から追加できます。
この選択肢の詳細はドキュメントにまとまっています。
3. Package managerを設定する
Package manager
には、選択したNode
に合わせたバージョンのnpm
がデフォルトで設定されます。
Package manager
は、ローカルにインストールされているものや、プロジェクトに個別で導入されたものの中から選択することができます。
画像の通り、yarn
やpnpm
といった内容も選択できます。
Package manager
の文言の下の+
ボタンを押すとAvailable Packages
というウィンドウが開き、そこからPackage
を追加することもできます。
ここでは、バージョンやオプションの指定が可能です。
画像ではyarn
を検索・選択しています。
ここでInstall Package
を実行すればインストールが完了します。
ここでインストールしたパッケージマネージャーは、前述した通り、Package manager
として利用できるようになります。
Run/Debug Configurationsの設定
ここまでで確認した内容はプロジェクトのデフォルト設定に関する内容です。
個別に変えたい部分が有る場合、Run/Debug Configurations
から設定することができます。
具体的には、以下の画像のNode interpreter
/Package manager
の項目がそれです。
Run/Debug Configurations
でのnpm
の具体的な設定方法は以下の記事で紹介しているため、ここでは触れません。
パッケージマネージャのアップデート
先ほど紹介したAvailable Packages
からは、バージョンの変更(= アップデート)を行うことも可能です。
具体的には、アップデートしたいPackage manager
を選択してAvailable Packages
を開き、右下のSpecify version
にチェックを付け、インストールしたいバージョンを選んだ上で、左下のInstall Package
を実行すればできます。