はじめに
MacでDockerを使用している際、Homebrewでインストールした場合のアップデート方法について説明します。
特に、--cask
オプションを使ってインストールしたアプリケーションのアップデート時によく発生する問題と解決方法を紹介します。
先日、Qiitaで人気の無さそうな内容の記事を公開しましたので見ていただけると幸いです。
問題の発生
Docker Desktopを開いた際、アップデートの通知が表示されることがあります。
この時、通常のbrewコマンドでアップデートしようとすると、エラーが発生することがあります。
brew upgrade docker
このコマンドを実行すると、エラーメッセージが表示され、--cask
オプションを付与する必要があることが示されます。
解決方法
Homebrewで--cask
オプションを使ってインストールしたアプリケーションは、アップデート時にも同様に--cask
オプションが必要です。
正しいアップデートコマンド
brew upgrade --cask docker
インストール時との対応関係
-
インストール時:
brew install --cask docker
-
アップデート時:
brew upgrade --cask docker
なぜこのような仕様になっているのか
Homebrewには2つの主要なパッケージタイプがあります:
- Formula: コマンドラインツールやライブラリ
- Cask: GUI アプリケーション
Docker Desktopは GUI アプリケーションのため、Cask として管理されています。そのため、インストールとアップデートの両方で--cask
オプションが必要になります。
その他の便利なコマンド
インストール済みのCaskを確認
brew list --cask
アップデート可能なCaskを確認
brew outdated --cask
すべてのCaskを一括アップデート
bashbrew upgrade --cask
まとめ
HomebrewでDocker Desktopをインストールした場合、アップデート時には必ず--cask
オプションを付与することを忘れないようにしましょう。
この仕様を理解しておくことで、他のGUIアプリケーションでも同様の問題を避けることができます。
参考資料