背景
「〇〇 電腦版 ダウンロード」で検索すると、公式ではないまとめサイトが上位に並びます。インストーラにブラウザ拡張が同梱されているものもあり、目的の製品と違うものを入れてしまう事故が起きます。
そこで各社の公式ダウンロードページを直接開き、掲載されている内容だけを記録しました。対象は中国系13製品と、Anthropic・OpenAIの3つを合わせた16エントリです。
この記事は「どのモデルが最も賢いか」を扱いません。同じ質問でもプロンプトを変えれば結論が変わるためです。扱うのは1点だけ、間違ったものをダウンロードしないことです。
環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11(macOS側は各社ページの記載のみ確認) |
| Node.js | v24.21.0 |
| Claude Code | 2.1.306(npmパッケージ) |
| Codex CLI | 0.163.0(npmパッケージ) |
| 確認日 | 2026年10月21日 |
| 確認方法 | 各社の公式ダウンロードページを直接開き、記載内容を記録 |
手順1:公式ダウンロードページの一覧
「有」は公式ページにダウンロード導線または対応OSの明記があったもの、「未確認」は当日の公式ページに明文がなかったものです。未確認は「製品が存在しない」という意味ではありません。
| 製品 | 提供元 | 形態 | Windows | macOS | 公式入口 |
|---|---|---|---|---|---|
| 豆包(Doubao) | ByteDance | 対話 | 有 | 有 | doubao.com/download |
| 千問(Qwen) | Alibaba | 対話 | 有 | 有 | qianwen.com/download |
| 文心(文小言) | Baidu | 対話・文書解析 | 有 | 有 | wenxiaoyan.com/pc |
| 騰訊元宝 | Tencent | 対話 | 有 | 未確認 | yuanbao.tencent.com/download |
| 夸克(Quark) | Alibaba | ブラウザ | 有 | 有 | quark.cn |
| DeepSeek Harness | DeepSeek | コーディングエージェント | 有 | 有(Appleシリコン、macOS 13+) | deepseek.com/download |
| Kimi Code | Moonshot AI | コーディングエージェント(デスクトップ+CLI+IDE拡張) | 有 | 有 | kimi.com/code |
| MiniMax Code | MiniMax | コーディング・業務エージェント | 有 | 有 | agent.minimax.cn/download |
| 階躍AI(StepFun) | StepFun | デスクトップアシスタント | 有 | 有 | stepfun.com/download |
| 騰訊ima | Tencent | ナレッジベース | 有 | 未確認 | ima.qq.com |
| WPS AI | Kingsoft | オフィススイート内蔵 | WPSに同梱 | 未確認 | ai.wps.cn |
| 天工AI | Kunlun | Skyworkデスクトップ版 | 有 | 未確認 | tiangong.cn |
| 智譜清言(ChatGLM) | Zhipu | 対話 | 未確認 | 未確認 | chatglm.cn |
| Claude デスクトップ版 | Anthropic | 対話(ファイル・デスクトップ連携含む) | 有 | 有 | claude.com/download |
| Claude Code | Anthropic | ターミナルツール | クロスプラットフォーム | クロスプラットフォーム | npm: @anthropic-ai/claude-code |
| Codex CLI | OpenAI | ターミナルツール | クロスプラットフォーム | クロスプラットフォーム | npm: @openai/codex |
中国系13製品の内訳は、Windows/macOSの両方を明記していたものが8、Windowsのみが4、両方とも明文がなかったものが1です。
手順2:ターミナル系ツールのインストール
Claude CodeとCodex CLIはデスクトップアプリではなく、npmパッケージとして配布されています。Node.jsを先に入れてから実行します。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code # 2.1.306
npm install -g @openai/codex # 0.163.0
インストール後は、プロジェクトのディレクトリでclaudeまたはcodexを実行します。GUIはなく、出力はファイルの差分とコマンドの実行結果です。
手順3:単一APIでモデル一覧を取得する
モデルを「インストールする対象」ではなく「設定値」として扱いたい場合、OpenAI互換のエンドポイントを1つ用意する方法があります。
curl https://api.crazyrouter.com/v1/models \
-H "Authorization: Bearer $CRAZYROUTER_API_KEY"
この呼び出しで返ってきたモデル数は169でした。ただし、実際に呼び出して確認したのはこのうち3つだけです。
curl https://api.crazyrouter.com/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $CRAZYROUTER_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"model":"deepseek-v4.1-flash","messages":[{"role":"user","content":"ping"}],"max_tokens":512}'
| モデル | HTTP | 応答時間 | finish_reason |
|---|---|---|---|
| deepseek-v4.1-flash | 200 | 1942ms | stop |
| gemini-3.1-flash-lite | 200 | 2534ms | stop |
| glm-5.3-flash | 200 | 5978ms | stop |
残りの166モデルは呼び出しておらず、画像・動画・音声のエンドポイントも未検証です。一覧が長いことは、すべてが使えることを意味しません。
トラブルシューティング
1. DeepSeekは2製品ある。 公式の「DeepSeek クライアント」にはiOSとAndroidしか記載がありません。デスクトップ版はHarnessという別製品です。検索語では区別できません。
2. WPS AIに単体インストーラはない。 AI機能はWPS Office内にあり、先にWPSをインストールする必要があります。
3. 智譜清言とKimiの扱い。 Kimiは公式ページに「デスクトップ、CLI、IDE拡張に対応」と明記があるため「有」としました。智譜は2回ページを開いてもページの内容が取得できなかったため、Windows・macOSとも「未確認」としています。記憶ではなく明文の有無で判断しています。
4. 同じベンダーでも別製品。 騰訊元宝は対話アプリ、騰訊imaは自分の資料を対象にしたナレッジベースです。
5. 速度の数字は1回の観測。 モデル一覧のリクエストで、中国向け入口が337ms、国際入口が526msでした。1回の結果で安定性は語れず、一覧取得の速度は生成速度でもありません。
補足:クライアントとエンドポイントの役割分担
公式クライアントが提供するのは完全な操作体験です。画面、ナレッジベース、ファイル管理、会員向け機能、環境によっては他のアプリを操作する機能まで含まれます。一方、統一エンドポイントが提供するのは差し替え可能なモデルの呼び出し口です。エンドポイントを使ってもクライアントの機能は手に入らず、クライアントではモデルを気軽に差し替えられません。
判断の目安は次の3つです。
- すでに使っているツール(エディタ拡張、スクリプト、社内の小さなユーティリティ)にモデルを組み込みたい
- 同じ質問を複数のモデルに投げて、答えの違いを比べたい
- 試すたびにモデルごとの契約を増やしたくない
この3つに当てはまらないなら、クライアントを1つ入れて終わりにするのが現実的です。インストール数を増やすほど、ログインと通知も増えていきます。
まとめ
- 対話と文書読み込みが目的なら、公式クライアントを1つ入れれば足ります
- ローカルのコードを触るなら、ターミナル系(Claude Code、Codex CLI、DeepSeek Harnessなど)が対象です
- モデル自体を差し替えたいなら、クライアントではなくエンドポイントが設定値になります。モデル切り替えのたびに環境を作り直したくない場合、Crazyrouterのような統一エンドポイントを使う選択肢があります
- 価格は一切検証していないため、本記事では比較していません。モデルの一覧はチャットモデル、ベンダー別の一覧はGoogle Geminiモデルで確認できます
記載した入口・対応OS・バージョンは2026年10月21日に確認した内容です。各社のページは変更されるため、インストール前に再確認してください。本記事の下書きにはAIの支援を使用していますが、記載した事実はすべて上記の方法で実際に確認したものです。


