最初にこちら、テスラですが。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-tesla-idJPKBN2NI4D6
他社の友人、知人の話を聞いていても、いよいよ出社の波動が強まってきたな、と感じる今日この頃です。
一方で弊社開発部門は、一部エリアの座席が剥奪されたままです(※フリーアドレスはあるが)。
各自が自宅の勤務環境のカスタマイズを進めた結果、出社に戻る気配は一向に感じられません(※在宅勤務の準備のための手当もありました)。
では結局、エンジニアは出社すべきでしょうか。それとも在宅勤務すべきでしょうか。
併用もしばしば見ますが、ここでは全出社と全在宅勤務で比較します。
私は在宅勤務にも二種類あると思っています。
①福利厚生型在宅勤務
…各々の社員の状況を鑑みて、「生産性が多少落ちても良いので、自宅でできる限りの仕事をしてください」というスタンスのもの
②戦略型在宅勤務
…あくまで出社時と同等以上の生産性を求めるもの
ある会社で在宅勤務制度があるとして、それがこの2つのどちらを意図したものであるかは、そもそも明確にされていないことが多いと思います。まず何よりこの「明確にされていない」状態そのものが、失敗に繋がります。
具体的には、社員側が勝手に在宅勤務=①であると解釈してサボったり、会社が在宅勤務=①であると考えていて早々に出社ベースに戻そうとしたり、というところで、在宅勤務が定着しない例をしばしば見ました。
弊社も、特別ここを明確にして制度化されたわけではありませんでした。というより、コロナ禍開始直後の在宅勤務制度が純粋に②を意図していたということは、まずなかったのではないかと思います。
しかしそれ以降に、②をやっていくんだという意識が、社員側と、会社側双方に醸成されていき、定着しました。
このベースに必要なのは、社員と会社の信頼関係です。ここをクリアできていない場合、それは「出社すべき」なのではなくて、そもそも「出社すべきか?それとも在宅勤務すべきか?」という話の土俵に上がる以前の状態、となります。
では、土俵に上がることができた企業で問題となる点はどこか。個人的には、エンジニアの場合、概ね以下の3点に集約されると思います。
A.イノベーション
B.文化の浸透、定着
C.技術面のフォロー
これらに関しては今のところ、出社>在宅勤務かな、と思います。特別真新しくはなく、社員を信用しない会社側が言い分にしそうな項目そのままかも知れません。しかし、実感を伴ってもやはり幾分かは、この辺は出社に分があると言わざるを得ません。
そして、これらのキーとなるのが「フットワークの軽いコミュニケーション」なのかなと思っています。弊社でもSlackやoViceなどを使用していますが、やはり出社時のようなコミュニケーションは難しく、課題があります。当然、在宅勤務には出勤時間のカットなどの明確なメリットがあるので、今のところは双方メリデメあり、という感じでしょうか。
これらを埋め合わせることができれば、「在宅勤務の方がベター」と明確に言えるようになるのかも知れません。
AやBについては、例えば飲み会が好きなメンバー同士なら、「飲み会のときだけ集まる」で、出社と比較して足りない部分の多くを補えます(※飲んだから必ずイノベーションが生まれるという話ではない)。
しかし、今の時代は飲み会を好まない人も増えていますし、oViceで無理に集めてもあまり「フットワークの軽いコミュニケーション」は生まれないので、他の工夫も必要です。
Cは、ペアプロなどの方法で、今でもある程度は補われてきている状況でしょうか。
これからも、必ずしも出社や在宅勤務のどちらかに固執することはなく、工夫していくと思うので、またどこかで発信します。
それでは!