PMする上で必要になってきたのでおさらい
AWS RDSとは?
リレーショナルデータベースの管理を簡略化するためのマネージドサービス。データベースのセットアップ、運用、スケールを簡単に行えるため、アプリケーションの開発に集中できる。
RDSの主な特徴
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マネージドサービス
- データベースのインフラ管理(バックアップ、パッチ適用、障害対応)をAWSが代行。
- 管理負担が少ない。
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対応するデータベースエンジン
- Amazon Aurora(MySQL/PostgreSQL互換)
- MySQL
- PostgreSQL
- MariaDB
- Oracle
- Microsoft SQL Server
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スケーラビリティ
- 必要に応じてストレージやインスタンスの性能をスケールアップ可能。
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高可用性
- マルチAZ配置で障害時にフェイルオーバーを自動実行。
- 自動バックアップやリカバリ機能を標準で提供。
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セキュリティ
- データ暗号化(KMSを使用)。
- IAMやVPCでアクセス管理が可能。
RDSを利用するメリット
1. 運用の効率化
- 自動バックアップ、パッチ適用、モニタリング機能で運用コストを削減。
- フェイルオーバーやリードレプリカでダウンタイムを最小化。
2. スケーラビリティ
- 簡単にリソースをスケールアップ/ダウン。
- 大規模なアプリケーションでも対応可能。
3. セキュリティと信頼性
- AWSのセキュリティ基準に準拠し、信頼性の高いデータ保護。
4. 時間の節約
- 短時間でデータベースをセットアップ可能。
- 管理作業に時間を取られることがない。
RDSを使わない場合:EC2にMySQLを構築する選択肢
EC2上でMySQLを運用するメリット
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完全なカスタマイズ
- MySQLの設定やバージョンを自由に選択可能。
- 特殊なプラグインやカスタム構成に対応。
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コストの最適化
- 小規模なプロジェクトではRDSよりも低コスト。
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多用途
- EC2内で他のアプリケーションやツールを併用可能。
EC2上でMySQLを運用するデメリット
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運用負担が大きい
- 自動バックアップ、セキュリティアップデート、障害対応を手動で行う必要がある。
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可用性の低さ
- マルチAZ構成やフェイルオーバーを自分で実装しなければならない。
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スケーラビリティの限界
- 大量のトラフィックやデータ増加への対応が難しい。
RDSとEC2上のMySQLの比較
項目 | AWS RDS | EC2にMySQLをインストール |
---|---|---|
運用負担 | 低い(AWSが管理) | 高い(バックアップや更新を手動) |
スケーラビリティ | 簡単にスケールアップ可能 | 限られる |
可用性 | 高い(マルチAZ配置対応) | 低い(単一インスタンスに依存) |
コスト | 高め(自動化機能を含む) | 低め(小規模プロジェクト向け) |
カスタマイズ性 | 制限あり(AWS標準に準拠) | 高い(完全自由) |
RDSを使うべきケース
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中〜大規模なアプリケーション
- 高トラフィックのWebアプリやSaaSサービス。
- フェイルオーバーや高可用性が必要な環境。
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運用負担を軽減したい
- 管理リソースを削減して、開発や他のタスクに集中したい場合。
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自動化されたバックアップとスケーラビリティが必要
- 定期的なバックアップや将来的な拡張を考慮する場合。
EC2にMySQLをインストールすべきケース
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カスタマイズが必要
- 特殊なMySQL設定やプラグインを使いたい場合。
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小規模なアプリケーション
- 少量のデータや低トラフィックを扱うシンプルな環境。
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コストを抑えたい
- 自動化や高可用性が不要で、管理負担を許容できる場合。
感想
EC2にDB入れる運用はエンジニア工数を考えたら費用が高くなるらしいが、実際はどうなんだろう。