WebMCPは、Webサイトの検索やフォーム入力などの機能を、AIから使えるようにする仕組みです。
この記事では、次の3つを短くまとめます。
- WebMCPが何をするか
- MCPとの違い
- 日本語で今すぐ試せる場所
より詳しい解説と実装手順は、webMCP.jp にまとめています。
WebMCPが解決すること
普通のWebサイトは、人が画面を見て操作します。検索欄に文字を入れ、ボタンを押し、結果を読みます。
AIに同じことを任せようとすると、画面の見た目だけを推測させることになります。ボタンの位置が変わったり、日本語のラベルが少し違ったりするだけで、うまく動かなくなります。
WebMCPは、サイト側が「この機能はこう使う」と明示します。
- サイトが機能名、説明、入力形式、処理を登録する
- AIが利用者の依頼に合う機能を選ぶ
- サイトが処理し、結果を返す
たとえば、宿泊サイトなら「空室検索」に宿泊日と人数を渡し、該当する客室を返す、という使い方です。
公開方法は主に2つあります。
- HTMLフォームに、機能を説明する属性を足す
- JavaScriptの
registerTool()で入力形式と処理を登録する
MCPとの違い
よく比較されるのが MCP です。役割は近いですが、動く場所が違います。
| 項目 | WebMCP | 一般的なMCP |
|---|---|---|
| 実行場所 | 表示中のWebページ | サーバーやローカル環境 |
| 使う状態 | 画面の状態、既存のログイン | 接続先の権限とデータ |
| 用途の例 | 検索、フォーム入力 | APIやデータベースとの連携 |
WebMCPは「今見ているサイトそのもの」をAIに渡すための仕組みです。別サーバーにデータを複製する必要はありません。
いまの対応状況
2026年8月時点では草案段階です。導入前に、使うブラウザとAPIの対応を確認してください。
Chromeで試す場合は、検証用プロファイルを用意し、試験的な設定を確認します。業務で使っているブラウザ設定はそのままにしない方が安全です。
仕様の一次資料は次です。
日本語で試すなら
英語の仕様を読む前に、日本語で触れる場所を用意しています。
- 仕組みの解説: https://webmcp.jp/webmcp
- Chromeでの最小実装: https://webmcp.jp/guides/getting-started
- 動くサンプル: https://webmcp.jp/samples
- 自分のサイトの診断: https://webmcp.jp/diagnose
まずは読み取り専用の検索から試すのがよいです。送信、予約確定、決済は、人が内容を確認してから実行する前提で設計してください。
導入前に確認すること
- 検索や照会など、読み取り専用の機能から始める
- 未対応の環境でも通常の画面とAPIが残るようにする
- 入力値と利用権限はサーバー側でも検証する
- 副作用のある操作は、人間の最終確認を残す
- 仕様変更を追う担当者と、動作テストを決める
WebMCPは、AIにサイトを「推測させる」のではなく、「使える機能として渡す」ための仕様です。日本語の解説とサンプルは webMCP.jp からどうぞ。