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AWSのS3とOCIのObjectStorageとの仕様比較

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はじめに

業務上でAWSのS3をOCIに置き換えを検討することとなったので、その際に調査した内容を共有します。
既存の記事では各サービスの概要について比較している記事は見つかったのですが、移行可否の判断に活用できるような各サービスの詳細に踏み込んだ記事が見当たらなかったため、手元で調査した内容をこちらでも共有できればと考えて記事化することとしました。

比較

下記、ストレージの詳細についての比較となります。ストレージを利用したサービスや自社業務がある場合に、この程度の内容がわかると移行判断の助けになると考えています。
※2021年12月時点での調査となります。

一部機能においてはまだAWS側優位のようですが、思ったほどドキュメント上での差はつけられていないようです。

比較項目 S3 ObjectStorage OCIドキュメント
オブジェクト数上限 なし なし
(バケット数はリージョンあたり10000が上限)
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Concepts/servicelimits.htm#Object_Storage_and_Archive_Storage_Limits
1オブジェクトの容量上限 5TB 10Tib https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Concepts/objectstorageoverview.htm
ストレージ全体の容量制限 なし 不明。記載なし
可用性/信頼性 99.99% 99.9%
耐久性 99.999999999% 99.999999999%
ディレクトリ構造 あり あり https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/managingobjects.htm#nameprefix
レプリケーション クロスリージョン
セイムリージョン
同じリージョン、または別のリージョンの別のバケットにレプリケート可能 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/usingreplication.htm
バージョンニング あり あり https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/usingversioning.htm
ライフサイクル管理 経過日数もしくはバージョン数をトリガとしてオブジェクトの移行、削除 経過日数をトリガとしてオブジェクトの移行、削除 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/usinglifecyclepolicies.htm
アクセスログ あり あり https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/logging-analytics/doc/collect-logs-your-oci-object-storage-bucket.html
タグ オブジェクトへのタグ付けをサポート バケットへのタグ付けをサポート https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/managingbuckets.htm
複数オブジェクトへの一括処理 あり あり https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/managingobjects.htm
ロック 一定期間または無期限で削除、上書きされない 一定期間または無期限で削除、上書きされない https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Tasks/usingretentionrules.htm

参考資料

以下のspeakerdeckの資料が大枠の理解に役立ちます。
OCI技術資料 : オブジェクト・ストレージ 概要
ObjectStorage以外にもOCIに関連する資料がspeakerdeckに提供されているので、OCIの利用を検討を開始する段階で参照する資料としてはおすすめです。

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