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新卒エンジニアとして弥生の開発チームに入ったとき、簿記2級の知識がどう役立ったか

Last updated at Posted at 2025-12-09

こんにちは。弥生株式会社の新卒1年目の渡邊と申します。
現在は「弥生会計 Next」の、主に固定資産管理や決算機能まわりの開発を担当しています。
今回は、新卒エンジニアとして会計ソフトの開発チームに配属されたとき、簿記2級の知識がどのように役立ったのかを、実際のエピソードを交えながら紹介します。

そもそも簿記とは?

簿記は、お金やモノの動きを正確に記録して整理するためのルールです。
もっと身近に言うと、

  • 会社のお金の出入りをミスなく管理する仕組み
  • 何にお金を使ったのか、どこから入ってきたのかを整理する技術
  • 会社の状態(儲かっているか、資金に余裕があるか)を可視化する道具

いわば “家計簿を会社向けに、より厳密でルール化したもの” と考えると分かりやすいです。

日商簿記とは?

最も広く知られている簿記の資格で、レベルごとに内容が分かれています。
3級:日常的な商売レベルの会計
2級:会社の会計(商業簿記+工業簿記)
1級:専門家レベルの内容
企業の経理担当者は、まず「2級」が目安になることが多いです。

簿記2級で学ぶ内容(ざっくり)

商業簿記

  • 売上・仕入・現金・固定資産など、会社の取引を記録するルール
  • 決算書(損益計算書・貸借対照表)の作り方の基礎

工業簿記

  • 原価計算(材料費・人件費・経費の集計)
  • 在庫の流れを数字で管理する仕組み

配属後3か月で取り組んだこと

配属後の3か月は、製品や会計業務の理解を深める期間でした。
具体的には、

  • オンボーディング資料の読み込み
  • コードリーディング
  • 仕様書の読解
  • ER図・クラス図の作成
  • 簡単な仕様変更の設計、実装、テスト

といったことに取り組みました。

どんな場面で簿記の知識が役立った?

1. コードリーディング

開発経験は浅かったものの、専門用語に「まったく初めてではない」状態だったことが助けになりました。
固定資産まわりの処理では、減価償却、取得価額、繰延資産といった用語が頻繁に出てきます。簿記を学んでいなければ、まず用語の意味を調べるところから始まっていたと思いますが、一度触れた概念だったため、クラス名やメソッド名が何を表しているのかイメージしやすかったです。
また、コードを読むうえでよくあるのが「このメソッドを実行するには、どんな情報が必要か?」 を考える場面です。減価償却なら、取得価額、耐用年数、償却方法などが必要になる、という基礎知識があったことで、引数の並びを見ても自然に受け止められました。
開発経験が浅い自分にとって、この 理解の道筋が見える状態 は大きな助けでした。

2. 仕様書の読み込み

複雑なロジックが書かれている仕様書も、簿記の知識があったことで少し読みやすく感じました。
例えば、実務の減価償却費の計算は簿記2級よりずっと複雑で、初めて資料を読むと「条件がこんなにあるのか…」と驚くこともありました。それでも、簿記で学んだ

  • 定額法 / 定率法の違い
  • 耐用年数で費用配分が変わること

といった基本概念を知っていたことで、読み進めるハードルが下がったと感じました。
まったく知らない分野を一から理解するのとは違い、少しでも背景知識があると読み進めやすかったと感じています。

3. テスト実施

他の方が作成したテストスクリプトに沿って確認を行う場面では、簿記の知識が結果の理解に役立ちました。
たとえば、ある処理の後に「どの数字が次の年度に引き継がれるか」「どの数字が当年度で計算を終えるか」を確認するテストを行いました。会計では、この扱い方がルールとして決まっています。前提を知っていたことで、結果を見たときに納得しやすく、作業もスムーズに進められました。
単に手順をこなすだけでなく、処理の意図を理解しながら取り組めたのは、製品理解に向けて良い経験になりました。

まとめ

振り返ってみると、簿記2級の知識があったことで、業務理解の進み方が少し楽になった場面がいくつかありました。大きな力というわけではありませんが、基礎を知っていることで迷いにくくなったのは確かだと思います。
これらの経験を通して、技術だけでなく業務知識もあわせて理解することの大切さを実感しました。これからも両方の視点を大切にしながら、着実に成長していきたいと思います。

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