たまには真面目な記事も書きましょうか。
今回はプロダクトメインというよりは、企画メインですので、日本型文章です。
セキュリティと利便性のトレードオフ
今般の急速なDXにより、企業経営におけるセキュリティの重要性はますます高まっています。特に情報漏洩は大きな問題であり、会社の機密情報が洩れることによる営業活動に対する悪影響や、顧客の個人情報が洩れることによるレピュテーションリスク等、企業の存続にまで影響をあたえるようになりました。
脆弱性の高いUSBメモリの閉塞は一般的に実施されていますが、大きく利便性を損なうことも否めません。社内の電子データ共有がメインの業務であれば弊害は少ないかもしれませんが、社外で撮影した映像などを分析に用いる場合、情報共有・保管の面で弊害が発生します。
小売業における弊害
私は小売業に従事しておりますが、上記弊害を大きく受ける職種の一つです。特に、私が所属する経営戦略部では、競争企業の分析をするために店舗の映像を撮影する(良い子はやってはいけません。)のですが、その写真を会社PCに取り込み、部署内で共有する手段が大きく限られてしまったのです。現在実施している手段は以下の通りです(iPhone環境)。
- メールで会社PCに送信
- 写真をiCloudに共有。自分のiPhoneで会社PCをテザリング(ルール違反)し、iCloudから落とす。
- 見せるだけであれば、LINEで共有。
非常に手間がかかっており、撮影した写真をすばやく共有し、安定的に保管する方法が必要となります。
今回のプロダクト
IFTTTを用いて効率化しました。
iPhoneのphotoに追加した写真をGoogle driveにアップロードします。
Thenの中身は以下の通り。
ファイル名は日付+時刻、フォルダーはGoogle drive上の"iOS Photos"直下に置くこととしました。
会社PCでは多くの共有クラウドが使えない中、Google driveが使えたことは幸運でした。
iPhoneのphotoを用いたAppletを利用する場合、iPhoneのIFTTTアプリをダウンロードし、写真へのアクセスを許可することが必要となります。
実際に使ってもらってみて
売場を良く見に行く上司に使ってもらったところ、
おもしろいね!でもアプリ入れるの面倒だからこれからも写真はLINEで送るよ!
と明るく言われました。最初はあまり楽にならないかと思いましたが、LINEで送ってもらえば写真アプリにも簡単に入れられ、結果Google driveに入れられるので、無駄ではなかったかな、と思いました。
草の根的に少しずつ使う人を増やしていきたいと思います。