はじめに
Ollamaをインストールしてチャットを一度試すところまでは、すぐにできます。しかし「毎日決まった時刻に、人の操作なしで、結果をファイルに残す」となると、途端に躓きポイントが増えます。
この記事では、Windows 11 + OllamaでローカルLLMを自動運用するために必要な要素を4つに整理し、最初の疎通確認までを実測します。各論はすでに個別記事にしていますが、環境構築から自動実行までを一冊にまとめた本も公開しています(第1章・第2章は無料)。
自動化に必要な4つのこと
- 決まった時刻に起動する — タスクスケジューラ
- 人の操作なしで動く — コンソールを出さない起動方法
- ローカルLLMを呼ぶ — HTTP API
- 結果をファイルに残す — 標準ライブラリだけで書く
この4つが揃うと、「PCを開いたら要約ができている」状態になります。
最初の一歩:疎通確認
Ollamaのバージョン
ollama --version
実行結果:
ollama version is 0.40.4
HTTP APIの疎通
(Invoke-RestMethod http://127.0.0.1:11434/api/version).version
実行結果:
0.40.4
Invoke-RestMethod はWindows PowerShell 5.1に標準で入っています。追加のツールは不要です。
モデル一覧
ollama list
実行結果(NAME・ID・SIZEを抜粋):
NAME ID SIZE
qwen3:8b 500a1f067a9f 5.2 GB
qwen2.5:0.5b a8b0c5157701 397 MB
つまずきやすいポイント
- 初回リクエストが遅い: モデルのロードが入るため、タイムアウトを短くしすぎない。検証環境では0.5Bでも初回に約30秒かかった。
- GUIが勝手に出る: タスクスケジューラから直接起動するとコンソールが表示される。VBSをワンクッション挟むと非表示にできる。
-
VRAMに残り続ける: 既定では最後のリクエストから5分間モデルがVRAMに残る。
ollama psで確認し、必要ならkeep_aliveを指定する。 -
文字化けする: Windows PowerShell 5.1の
Set-Content -Encoding UTF8はBOM付き。JSONやAPIヘッダに混入すると壊れるので、書き込み側と読み込み側を統一する。
これらはすべて、実際にハマった内容を個別記事と本にまとめています。
無料で読める範囲
本『Windowsで動かすローカルLLM自動化:Ollama実測ガイド』では、次の流れを扱っています。
- 第1章・第2章(無料): ゴール、検証環境、Ollamaの導入、モデル、API疎通、作業フォルダ
- 第3章以降(有料): HTTP API、ストリーミング、VRAM、速度計測、常駐、定時実行、運用設計、ダイジェスト実装、トラブルシューティング
まず無料章で環境を作り、必要なら自動化の部分だけ本で補うのがおすすめです。
Windowsで動かすローカルLLM自動化:Ollama実測ガイド
まとめ
- ローカルLLMの自動化は「時刻・非表示・API・ファイル出力」の4要素に分解できる。
- 最初の確認は
ollama --version、/api/version、ollama listの3つで十分。 - つまずきの多くは、初回ロード、コンソール表示、VRAM保持、文字コードの4箇所に集中する。