はじめに
こんにちは!今回は会社の資格支援制度を活用して AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01) を受験・合格しましたので、その体験をまとめます。同じ資格を目指している方の参考になれば幸いです。
この資格について
AWS Certified AI Practitioner は、AWS が提供する AI・ML・生成 AI 系の入門資格です。
Google の Generative AI Leader Certification と同様に、AIの基礎知識を問う比較的取り組みやすいレベルの資格です。ただし、Google の資格と比べると AWS のほうが出題範囲がやや広く、技術的な深さもある と感じました。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | AIF-C01 |
| 問題数 | 65問(うち15問は採点なし) |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格スコア | 700 / 1000 |
| 言語 | 日本語対応あり |
他の AI 資格との比較
Google の Generative AI Leader Certification と比べたときの印象をまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | AWS AI Practitioner | Google GenAI Leader |
|---|---|---|
| 難易度 | やや高め | 比較的易しい |
| アルゴリズム知識 | 一部必要 | ほぼ不要 |
| クラウドサービスとの連携 | 深い | 浅い |
| 生成AI比重 | 高い | 非常に高い |
学習していて感じた「この試験ならではの特徴」
1. アルゴリズムの「使い分け」が問われる
単純な暗記ではなく、どのシナリオでどの手法を選ぶべきか という判断力が試されます。
たとえば以下のような問いが出題されます:
- F1 Score vs Accuracy:データが不均衡な場合、Accuracy は意味をなさない。なぜ F1 Score を使うべきか?
- MAE vs RMSE:外れ値に敏感なのはどちらか?大きな誤差を重く罰したい場合はどちらを使うか?
- Precision vs Recall:医療診断や不正検知など、見逃しが致命的なケースでは Recall を優先する
こういった「なぜそのメトリクスを選ぶのか」という判断軸を理解しておくことが重要でした。
2. AWS の基礎サービスの知識が活きる
試験には AWS の基礎サービスと AI サービスを組み合わせた問題が多数出題されます。
AWS Certified Cloud Practitioner(CCP) などで S3・CloudFront・Lambda・IAM・CloudTrail といった基礎知識を持っていると、問題の文脈をスムーズに理解できてとても有利です。逆に AWS を全く知らない状態だと、AI の知識があっても選択肢を絞りにくいシーンがありました。
3. Amazon Bedrock の理解が合否を分ける
Domain 3 の配点が 28% と最も高く、その中心にあるのが Amazon Bedrock です。
以下の機能は特に重点的に理解しておくべきです:
- Knowledge Bases(RAGの実装)
- Agents(複数ステップのタスク自動化)
- Guardrails(有害コンテンツフィルタリング・PII保護)
- Fine-tuning / Continued Pre-training(モデルのカスタマイズ)
- Model Evaluation(モデル性能の比較)
4. 責任ある AI・セキュリティ分野も
Domain 4・5 は合計 28% を占めます。特に以下は頻出です:
- Prompt Injection 攻撃とその対策
- SageMaker Clarify によるバイアス検出
- Amazon A2I を使った人間によるレビューフロー(Human-in-the-loop)
- AWS CloudTrail による Bedrock 呼び出しの監査ログ
持っていると有利な前提知識
- AWS Certified Cloud Practitioner(CCP)または同等の AWS 基礎知識
- 基本的な機械学習の概念
- Python や API の簡単な読み書きができると、問題のシナリオが理解しやすい
おすすめの学習方法
- AWS 公式の Exam Guide を最初に読む:出題範囲と各ドメインの比重を把握する
- AWS Skill Builder の無料コースを活用:Bedrock や SageMaker の概念をハンズオンで体験できる
- 模擬問題を繰り返す:Tutorials Dojo の練習問題は本番に近く、解説も丁寧でおすすめ
- サービスの「使い分け」を整理する:Transcribe / Lex / Polly / Comprehend など似たようなサービスが多いので、一覧表を自分で作るとよい
まとめ
AWS Certified AI Practitioner は「簡単すぎる」資格ではありませんが、しっかり準備すれば確実に合格できる資格です。特に AWS の基礎サービスの知識がある方には、学習コストを抑えつつ AI 領域への足がかりとなる良い資格だと感じました。
次のステップとしては、AWS Certified Generative AI Developer – Professional(AIP-C01) も視野に入れています。こちらはかなりの難関とのことなので、実務経験を積みながら挑戦していきたいと思います。
この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!