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ウルトラワイドなディスプレイを作業環境にする

Last updated at Posted at 2020-08-17

この記事は「マイスター・ギルド:暑中見舞!夏のアドベントカレンダー2020」7日目の記事です。


ウルトラワイドサイズの言葉の定義としては16:9より横長なものを指すようです。動画編集をはじめとするコンテンツ制作系での利用や、没入感を求めるゲームでの利用で利点があるとされています。
在宅勤務の割合が高くなって数か月、オフィスではFHDディスプレイ2枚+ノートPC(FHD)の3画面で作業していましたが、自宅のウルトラワイドサイズ1画面で作業する事が多くなりました。どちらが作業効率が良いかと言うと、ざっくりとはどちらも変わらないという所です(細かい使用感はもちろん変わってきますが)。
私が使用しているウルトラワイドは32:9のサイズで、軽く湾曲したタイプです。OSはWindowsです。行う作業としては主にコーディングです。
ちなみにうちの代表が過去に4Kディスプレイで作業するとどうかというブログ記事を書いています。

そのままは厳しい

残念ながら世の中の多くのものはまだ16:9以下向けに作られていて、少なくともコーディング作業中にウルトラワイドサイズがそのまま生かせる場面はあまりありません(ちょっと横に長いログファイルが見やすいくらいでしょうか)。とりあえず各ウィンドウは、従来サイズに留めて利用していくことになります。全画面ボタンを押せないのが寂しいですね。

Windowsでは、ウィンドウを画面の横端に持っていくと自動で画面の半分のサイズにしてくれるので、これを利用すると私の場合16:9のウィンドウを画面に2枚並べることができます。しかし画面の中央にウィンドウの端が来ることになるので、これはやりたくありません。
image.png
画面の中央にコーディングの画面を持ってきたいです。その左右にサブ的なウィンドウを並べられれば理想です。OS標準でそれを自動化することは、どうも難しいようです。

もう1つ中央に持ってきたいものとして、タスクバーに表示するアプリアイコンがあります。左寄せで嬉しいことは1つもありません。
image.png

ちなみにウルトラワイドなディスプレイには大抵2本以上の入力端子を接続して、PBP/PIP表示が可能です。3入力でPBP表示をすれば、それはもうマルチディスプレイと変わらないことになるのですが、それは一旦置いておきます。PCからディスプレイに接続するケーブルは1本とします。

PowerToysのFancyZonesで画面分割

1つ目の理想を実現するためにPowerToysというツールをインストールします。GitHubのMicrosoftのリポジトリにある、Windowsをちょっと便利にするツール群です。2020年8月時点でv0.20で、2020年9月にv1.0となる予定です。これに含まれるFancyZonesで画面を任意に分割し、そこにウィンドウを収めることができるようになります。この手のツールは他にも色々あったのですが、自分の要望を満たすものがこれでした。
これを使えば、ウルトラワイドを以下のように3分割できます。ちょうど左から 8:9、16:9、8:9のサイズになります。
image.png
これはデスクトップが仮想的に分割されるというわけではないので、ウィンドウの全画面ボタンを押すと1~3にまたがったウィンドウになってしまいます。全画面ボタンは封印ですね。その代わり、ウィンドウをShiftを押しながらドラッグするとゾーンが現れ、ドラッグをやめた位置のゾーンにピタッとウィンドウサイズが収まるようになってくれます。これの使用感がなかなかいい感じです。

これでブラウザで動作確認しながら、中央画面で16:9サイズで広々コードを書きながら、Slackを追うことを1画面でできるようになりました。Slackを表示しているゾーンをさらに縦分割して別のアプリを表示するということもできます。FancyZonesは自由に画面構成を変えることができます。
image.png

TaskbarXでタスクバーのアプリを中央に

もう1つのやりたいことはタスクバーのアプリを中央に寄せることです。これはTaskbarXを使います。インストールして起動すれば、デフォルトでタスクバーのアプリが中央寄せになります。
image.png

作業環境としてのウルトラワイド

コーディング作業で16:9以上のサイズが役立つ場面は、ちょっと横に長いログを見るときくらいです。基本的には仮想的なマルチディスプレイの使い方になると思います。
もっと積極的にウルトラワイドを活用することを考えてみました。思いついたところでは、クラス定義はウルトラワイドを縦にした画面内に収まるようにすることを1つの指標にするとかでしょうか。制限された中でコードを視覚的にとらえると、キャンバス内に絵を描くことや、基板内にモジュールを配置するような作業に近いような、そんなイメージのコーディングになるんじゃないか、という気がしました。

マルチとウルトラワイド

最後に簡単に両者を比較します。マルチディスプレイとウルトラワイドとでは、ウルトラワイドの方が首の移動量が少なく、目への負担も少ない気がします(これはまあ、マルチディスプレイの配置の頑張り次第)。ほかにはケーブルと机に乗る足の数が1セットだけで済むというメリットがあるでしょうか。逆にウルトラワイドのデメリットは、今のところ価格です。そこさえクリアできれば、ディスプレイは1台で十分と思わせてくれます。

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