はじめに
新卒4年目エンジニアのwakaです。
入社してからデータエンジニアとして、SQL書いたり、BIダッシュボード作ったりしていました。
そんな自分に、ある日突然転機が訪れました。
当時の課長とベテランメンバーが立て続けに退職し、気づけば自分がマネージャー職になっていました。
本記事では、当時の気持ちや意識的に取り組んできたことをまとめました。
当時の状況
自分はBIチームのチームリーダーとして、全社で利用するダッシュボードの整備などを担当していました。当時、LOWYA事業では店舗の出店を拡大しており、店舗関連のダッシュボードを何個か作成していました。また、ダッシュボードのビジュアルにもこだわり、見やすく親しみやすいダッシュボードを追求することに時間を費やしていました。
ある日、いつも通り課長と1on1をしていると、「会社を卒業します」と伝えられました。同時に引き継ぎをしてほしいと後任を任されました。予想外だったので、動揺して言葉が出ませんでした。
そして続くように、長年チームを支えたベテランメンバーも退職することに。
理由はそれぞれでしたが、チームにとっては非常に大きな出来事でした。
任命された瞬間は、やるぞという気持ちと、漠然とした不安が訪れたのを覚えています。
最初の1~2ヶ月でやったこと
まず以下の3点に集中しました。
ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定
メンバーに相談しながら、チームの軸を言語化し、毎週の定例でチーム全体に共有し続けました。
Vision(目指す姿)
データ活用の先進企業にMission(やるべきこと)
デジタル技術でアタリマエを変え、企業競争力を高めるValue(大切にすること)
次のアタリマエを「考える」「形にする」「伝える」
年間のロードマップの作成
1年間でどんなことを成し遂げるのか、大まかに作ってみました。
また、期限を決めて成果を出す姿勢を明確にするため、一年後の社内表彰を獲りにいく宣言をチーム全体に伝えました。
チームの再構築
既存のチームを全て0ベースで考え、メンバーのスキルセットや志向をヒアリングしながらチームを組み変えました。
各チームにチームリーダーを任命し、権限と責任を明文化しました。
- チームプロダクトの対応方針の決定
- Slackメンションの未読・放置防止(数日以上放置しない)
- メンバーのタスク管理
- 進捗の把握と報告
人数が減った状況下では「システムの保守」に手一杯になり、新しい開発ができなくなる懸念がありました。 そこで 「権限を分散し、チームが自走できる状態」 を最優先にしました。
また、衰退ムードは嫌だったので、あえて 「最先端領域(AI)への挑戦」 も掲げ、メンバーのモチベーション維持を図りました。
大変だったこと
特に心に残っていることをリストアップします。
今まで見えていなかった業務
今までやってこなかった以下のような業務が一気に舞い込んできました。
- 予算とコスト管理
- 上長への報告資料の準備
- 評価・人事・契約周りの調整
- メンバーの管理
普段見えていなかった業務の多さを実感しました。
組織間の調整
これまで現場レベルでは見えていなかった、部署間の利害関係の調整や、プロジェクトをスムーズに進めるための根回しの重要性を痛感しました。
エンジニア職とマネジメントのバランス
自分は元々エンジニアとして入社し、ものづくりに対してのモチベーションがありました。
ただ、マネージャーになってからは「作る」から「支える」側に軸足が移りました。
技術から離れすぎないように、週に数時間は手を動かす時間を確保するのに苦戦しました。意識的に個人開発の時間も取るようにしています。
学びと振り返り
色々と苦戦しましたが、現在は引き受けてよかったと思っています。
心の準備ができないままのスタートでしたが、「準備してからやる」のではなく、「まずやってみる」ことの重要性を学びました。
エンジニアとしてだけでなく、一人のビジネスパーソンとしての成長を実感しています。
また、チームのプロダクトや成果をプレゼンする機会が増え、説明資料を作る過程で、プロダクトの構造や価値へのシステムの理解が深まりました。
「自分で作れること」と「人に価値を伝えられること」は別スキルであり、特に今後のAI時代において、その両方が重要になってくるだろうと確信しています。
おわりに
大きな不安から始まりましたが、今は非常に充実しています。
これからはより大きなチームで大きく事業貢献をしたいと考えるようになりました。
この記事が、同じようにエンジニア組織のマネージャーになった人のヒントになれば嬉しいです。
参考
参考になった本を挙げておきます。
- そうか、君は課長になったのか。 佐々木常夫
- とにかく仕組み化 安藤広大
- ベンチャーの作法 高野秀敏
- AIドリブン経営 須藤憲司