はじめに
先日行われた、DatabricksのユーザーコミュニティJEDAI主催の「JEDAI2025新年会meetup!」に参加をしました。JEDAIのユーザー会に初めて参加しましたが、非常に実りある会であったため、お礼も兼ねてレポートとしてまとめました。
参加のモチベーション
昨年9月に、所属するprimeNumberが「テクノロジーパートナー」に認定されました。
私自身も案件として携わる機会が増えてきたので、実際にDatabricksを利用するユーザーの解像度を上げることに加え、TROCCOやCOMETAといった自社プロダクトとの連携についても考えるきっかけになればと考え、今回参加するに至りました。
会の中身
オープニングの後、2社の発表があり、その後の交流会といった流れでした。
オープニングの前にアイスブレイクとして、参加者間の交流も10分程度ありました。
発表は、X(旧Twitter)の投稿のようにスクリーンで登壇者が発表するスタイルで行われました。
オープニング
昨年の運営の振り返りと、今年の運営方針について発表がありました。
今年は、月一開催で様々なテーマの発表が行われるそうです。
オープニングのタイミングで、もうすでに来月分も開催が決まっており、運営のスピード感がすごいなあと感じました。
私も業務に直結するテーマについて、積極的に参加したい!と思っています。
Databricksで挑む! SEGAのデータ活用の次なる一歩
セガ社においてDatabricksのUnity Catalogからデータを参照できるようにしたお話でした。
かつては、AWSのRedshiftからビジネスサイド、データアナリスト、データエンジニアがそれぞれでデータを取り出して、思い思いのツールで分析や可視化等を行っていたようでした。
グローバルでのデータ活用を推進したいというビジネス的な課題もあったそうです。
Databrickでは、Lakehouse Federationという機能があります。
この機能によって、Amazon Redshiftをはじめ、BigQueryやSnowflakeにもあった社内のデータをUnity Catalogに集約できたようです。また、1つのデータカタログ上で違う活用用途の分析や開発ができるため、データの統合を急速に進めることができました。
Unity Catalog導入後、導入前にあったデータ取得やテーブル設計の相談が激減し、データアナリストの要望通りにデータマートを作れるようになったそうです。
今後はDatabricks Appsを活用していき、グループ内の職種全体(マーケ、デザイナー、グループ会社、ゲーム担当、運営担当も含め)に展開していくとのことでした。
2025/2/16追記: こちらの発表も、Speacker Deckに資料が公開されていました!
MILIZE ProにおけるDatabricks活用事例 〜データカタログ化とAIによる開発効率化の実現〜
MILIZE社において、かつてMongoDBにあったデータをDatabricksに移行した話と、コードアシスト機能のAiderを使って、DatabricksのNotebook開発生産性を上げている発表でした。
まず、MonGoDBのネスト構造をDatabricksで可視化したところ、かなり複雑な構造になっていたそうです。
Databricksジョブとワークフローを用いることで、Databricks上でわかりやすい構造のデータに変換できたそうです。
また、Aiderを使ってDatabricks内のセキュアな環境で、開発生産性を上げている点も非常に興味深い内容でした。
GitHub CopilotやClineといった別製品の場合、VS Codeでないと対応していなかったり、コードのコピペが厳禁だったりします。しかし、Aiderであれば、シェルスクリプトでコマンドを入力することで、Databricksの環境でも対応可能です。今後は、Databricks Assistantのコードアシストツールと併用して、さらなる開発生産性向上を目指すとのことでした。
こちらの発表は、Speacker Deckにも資料が上がっています。
交流会
交流会では、セガ社で発表いただいた方に、発表の深いお話を聞かせて頂きました。データの統合が進んだなかで、今後も取り組みたいことについても話が盛り上がりました。
また、「データ活用は進めたいけど、Databricksの導入はこれから」といった企業の方ともお話させて頂きました。私が所属するプロフェッショナルサービスで行っている「企業のデータ活用の支援」や「データ基盤整備」と被る部分も多くあり、お話していて知的好奇心がそそられる話ばかりでした。
最後に
今回、初めてJEDAI主催のユーザー会に参加をしました。会に参加して、Databricksユーザーの声や、実際のユースケースも解像度高く理解することができました。
また交流会でも、発表では聞けない裏話的なことも聞けたため、対面で参加して意味のある会となりました!
今後は業務に直結する領域を中心に、会に参加しつつ、自社内に還元できたらなと感じる次第です。