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(12/3)Windows のコマンドライン環境を比較してみた

Last updated at Posted at 2025-12-02

はじめに

アドベントカレンダー12/3 = 3記事目

Windows で開発をしていると、必ずと言っていいほど触れることになるのが「ターミナル(コマンドラインツール)」です。
私自身、プロジェクトが変わり PC も新しくなったことで、

“あれ?結局どのターミナルを使えばいいんだろう…?”

と迷う場面がありました。

Windows には、コマンドプロンプト、PowerShell、WSL2(Linux環境)、そして Windows Terminal など、実は複数の選択肢があります。
しかし、どれも一見似ているようで、用途・強み・できること・得意な作業が少しずつ異なります。

そこで本記事では、各ツールの特徴・使いどころ・注意点の違いをまとめ、
「自分の用途に合わせてどれを選ぶべきか?」
という判断材料になるよう整理しました。

  • キーボード操作を快適にしたい人
  • Windows と Linux どちらも扱いたい人
  • 新しい開発環境を準備しているエンジニア
  • 「cmd と PowerShell の違いがまだ曖昧…」という初心者

何か参考になれば幸いです

広く利用されているツール

  • コマンドプロンプト (cmd) – Windows に古くからある基本のコマンドライン環境
  • PowerShell – Windows 標準から進化した、スクリプトや自動化にも対応するモダンなシェル
  • WSL2 + Linux (Ubuntu など) – Windows 上で Linux を扱える互換レイヤ/環境。Linux のコマンドやツールをそのまま使いたい人向け
  • Windows Terminal – 複数のシェル/環境を「タブ」や「ペイン」で切り替えて使える、便利でカスタマイズ性の高いターミナル “ランチャー/統合環境”

ツールの比較(表で整理)

ツール/環境 どこ/何に使うか 強み・特徴 注意点/制限
コマンドプロンプト (cmd) Windows の基本的なファイル操作や環境操作 起動が速く、Windows に標準。昔から慣れている人には身近。単純な操作やバッチ処理に向く 複雑なスクリプトや最新のツール・Linux 系コマンドには弱い。構文・機能が古め。
PowerShell Windows/スクリプト/自動化・システム管理 Windows の管理機能と親和性が高く、オブジェクト操作や高度なスクリプトが可能。複数プラットフォーム対応版もあり。 cmd とは構文が少し違うため、古いバッチや cmd 用スクリプトの一部が合わないこともあり。
WSL2 + Linux (Ubuntu など) Linux のコマンドや開発環境を使いたい/クロスプラットフォームで開発したい 本物の Linux 環境を Windows 上で手軽に使える。Linux コマンド、パッケージ管理、開発ツールなどそのまま。 Windows のファイルシステムやパスと Linux のそれが異なるので、操作や設定を切り替える必要あり。Linux の知識が前提。
Windows Terminal さまざまなシェル/環境を1つのウィンドウで使いたい タブで複数シェル(cmd、PowerShell、WSL など)を切り替え。ペイン分割、Unicode/UTF-8対応、高度なカスタマイズが可能。モダンで使いやすい。 Terminal 自体は「入れ物」。中で動かすシェル(cmd/PowerShell/bash など)を理解しておく必要あり。

どれを選ぶのが正解か?

  • 「簡単なファイル操作」「昔からのバッチ処理」「ちょっとした確認」など → コマンドプロンプト (cmd) で十分
  • 「Windows の設定変更」「環境設定」「複雑な処理の自動化」「スクリプト作成」など → PowerShell が便利
  • 「Linux コマンドを使いたい」「Linux 向けソフトを触る」「クロスプラットフォーム開発」など → WSL2 + Linux (Ubuntu など) がベスト
  • 複数の環境を使う人/ターミナルを頻繁に切り替える人/開発者やプロに → Windows Terminal を使うと効率的

具体例:

  • Python などでクロスプラットフォーム開発 → WSL2 + Linux
  • バッチでファイルを一括操作 → cmd または PowerShell
  • Windows の設定変更やシステム管理 → PowerShell
  • Linux と Windows 両方を行き来/複数シェルを同時に使いたい → Windows Terminal

さいごに

Windows では複数のターミナル/シェルが利用でき、それぞれに得意・不得意があります。
本記事では「cmd」「PowerShell」「WSL2 + Linux」「Windows Terminal」を比較し、どんな場面で使い分ければよいかを整理しました。

“目的に応じてツールを切り替える”
という考え方が大切になる事に気づけました。

今回あらためて整理することで、私自身も「なんとなく使っていたターミナルの違い」を言語化する良い機会になりました。

この記事が、あなたの開発環境づくりやツール選びの一助になれば幸いです。

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