NetBackup 8.1からの新機能であるCloudCatalystについて、3回に分けて解説を行います。
今回はCloudCatalystの概要についてお伝えします。
CloudCatalystとは?
従来のNetBackupでは、重複排除されたバックアップデータをクラウドストレージに複製する際、バックアップデータが復号化されて保管されていました。
この弱点を克服するのが、CloudCatalystになります。
CloudCatalystは、重複排除済みのバックアップデータをクラウドストレージへ複製するゲートウェイで、メディアサーバーとして機能します。CloudCatalystはメディアサーバーとして機能しますが、マスターサーバーとは切り離して構築する必要があります。
CloudCatalystの必要要件
CloudCatalystは、NetBackup ApplianceまたはLinuxメディアサーバーのどちらかで構成する必要があります。
- NetBackup Appliance
- Veritas NetBackup CloudCatalyst Appliance 5240
- Linuxメディアサーバー
- Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降
- NetBackup 8.1 以降
- CloudCatalystのローカルキャッシュディレクトリ用に4TB以上の容量
上記の他に、制限事項や最小システム要件などが「重複排除ガイド」に記載されていますので、こちらも併せてご確認下さい。
対応しているクラウドストレージは?
今回はAmazon S3にバックアップデータを保管する想定で記載していますが、Amazon S3以外のクラウドストレージにも対応しています。
- Microsoft Azure Blob Storage
- Google Cloud Storage
- Veritas Access
- Hitachi Content Platform
- Fujitsu Enterprise Cloud Service K5
- NEC Cloud IaaS
上記以外にも様々なクラウドストレージをサポートしておりまして、「Hardware and Cloud Storage Compatibility List」に記載されています。「Cloud Storage - Vendor Compatibility」にある「CloudCatalyst: Yes」となっているベンダーをご確認下さい。
必要なライセンスは?
CloudCatalystはメディアサーバーとして機能し、マスターサーバーとは切り離して構築する(=3層アーキテクチャになります)必要があります。そのため、ライセンスオプションによって、必要となるライセンスが変わってきます。
- Platform Base (容量モデル) の場合
- Platform Baseは全ての機能が包含されているライセンスのため、バックアップ対象の容量が増えない場合、追加購入は必要ありません。
- 従来ライセンス (サーバーライセンスモデル) の場合
- CloudCatalystはメディアサーバーですので、サーバーライセンスとなり、また、3層アーキテクチャになるため、「NetBackup Enterprise Server」が追加で必要となります。
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おわりに
次回は、CloudCatalystの構築手順をお伝えします。
お楽しみに!