はじめに
あなたのふりかえりを更に拡張するふりかえりカタログ(コミュニティ版)を公開いたします!
ふりかえりカタログ(コミュニティ版)は、ふりかえりの手法(現在)84個とその特徴を網羅したカタログです。下記画像はイメージです。
Miroにて作成したものをどなたでも利用可能です!
利用はこちら => ふりかえりカタログ(コミュニティ版)
2021年1月にpdf版/speakerdeck版でリリースして以降、なんと約8万viewと、長く多くの現場にご利用いただいています。そちらを、より使いやすく、みんなで編集できる形にしたものが今回のコミュニティ版です。
過去バージョンのDLはコチラ => ふりかえりカタログ(SpeakerDeck版)
ふりかえりカタログ(コミュニティ版)とは
ふりかえりの様々な手法をまとめたカタログです。
ふりかえりの各手法を「手法名」「手法を使う場面」「手法のイメージ」「出典」「進め方」「いいところ」「手法のポイント」に沿って分類しています。
昨今のオンラインワークの中でも利用しやすいよう、すぐにコピー&ペースト可能な「Miro」というオンラインホワイトボードツールで作成をしています。
利用用途やシーンに応じて検索がしやすくなったり、「コミュニティ」としてみなさんの意見を反映できるようになったり、とより広い使い方が可能です。
本カタログは、2024/1/11に開催された「Regional Scrum Gathering Tokyo 2024」のセッション内で、セッションの参加者とともに作成し、公開されました。皆様、ご協力ありがとうございます
ふりかえりカタログの想定利用対象者
主に、チームやプロジェクトなど、複数人でのふりかえりを行う人であれば、誰でも有効に活用いただけるはずです。特に、「アジャイル」「スクラム」という単語に聞き覚えのある方には、最も有効に活用いただけます。(聞き覚えのない方でももちろん大丈夫です)
普段からふりかえりを行っており、別の手法を知りたい・試したいという方や、ふりかえりをこれから始めてみようという人のリファレンスとして活用いただけるかと思います。
ふりかえりカタログのはじめかた
まずはMiroのボードにアクセスしてみましょう。
初めての方向けに操作説明が出てきます。
※2回目以降のアクセスの場合には、過去のアクセス場所が記録されます。
マウスでの移動方法を覚えましょう。
①右クリックを押しながら上下左右に移動できる
②ホイールもしくはボード右下の「-」「**%」「+」のボタンを使って拡大・縮小
③ボタンの右上の「→」を左クリックして移動
の3つを覚えておけば問題ありません。
あとは、目次に沿って好きにお使いください!
こんな内容が目次にはあります。
- ふりかえりカタログとは? -> ふりかえりカタログの説明が書かれています
- カタログオの便利な使い方 -> Miroを駆使したカタログの使い方が書かれています
- ふりかえり手法の出典情報 -> 各手法の主な出典元を明記しています
- 7つのステップについて -> ふりかえりの7つのステップの説明が書かれています
- 手法の使い方 -> 後述の「ふりかえりカタログの見方」を参照
- 手法一覧 -> 7つのステップごとの手法の一覧からリンクで飛べるようになっています
- 手法テンプレート -> 後述の「自分で手法を書き足す」を参照
- 手法のwishlist -> 後述の「Wishlistに書き残す」を参照
- カタログのKaizen Board -> 後述の「カタログの改善案を出す」を参照
- 編集に参加したい人はこちら -> 後述の「コミュニティに参加して一緒に書く」を参照
ふりかえりカタログの見方
カタログは、7つの区分で左から順に内容が記載されています。
区分1. ふりかえりの7つのステップ
下記のふりかえりの7つのステップに応じて、マッチしているかどうかを濃い緑色で表示してます。また、ボタンをクリックすると、各ステップにマッチしている手法の一覧を参照できます。
なお、そのステップでないと使えない、というわけではありません。
どの手法も、使おうと思えばどのステップでも利用可能ですが、使いやすいステップに色を付けています。
・ステップ1:ふりかえりの事前準備をする ※
・ステップ2:ふりかえりの場をつくる
・ステップ3:出来事を思い出す
・ステップ4:アイデアを出し合う
・ステップ5:アクションを決める
・ステップ6:ふりかえりをカイゼンする
・ステップ7:アクションを実行する ※
※ ステップ1, 7に関しては明示的な手法があるわけではないため、ステップ2~6の手法をそれぞれ整理しています。
区分2. 手法名
手法名を記載します。英語名称があるものは日本語・英語併記しています。
区分3. 手法のイメージ
ふりかえりの手法を実施している最中のホワイトボードのイメージ図を添付しています。
区分4. 出典
「出典」 は、ふりかえりの手法について詳しく載っている書籍やWebサイトについてです。
出典はおおむね以下から出典しています。
- ①アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック –始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット-
- ②ふりかえり読本 実践編~型からはじめるふりかえりの守破離~
- ③ふりかえり読本 学び編~経験を力に変えるふりかえり~
- ④ふりかえり読本 場作り編~ふりかえるその前に~
- ⑤アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
- ⑥ふりかえりam
- ⑦Fun Retrospectives
- ⑧Agile Retrospective Resource Wiki
- ⑨GoRetro
- ⑩その他
- 手法の原典となるWeb記事や書籍
- 著者オリジナルの手法
手法は複数の出典がある場合がありますが、詳しく説明しているものを上位、原典に近いものを下位に配置しています。Webリンクがあるものはリンクも併記しています。
区分5. 進め方
手法をどのように進めればいいか、を特徴的な部分をピックアップして記載しています。
手法のイメージを見つつ、進め方をイメージすると良いでしょう。
原典に記載されている進め方からアレンジされている部分もあります。
アレンジ内容は、著者が何度もふりかえりを実践する中でカイゼンした結果です。
詳細なファシリテーション手順などは記載していませんので、出典をご参照ください。
区分6. いいところ
手法の「良い点」を紹介しています。
どんな手法にも、その手法独特の素晴らしい点があります。いいところを見て、使いどころを検討してみてください。
記載内容は著者の経験によるものです。
区分7. 手法のポイント
手法を実践するうえで、参加者やファシリテーターが意識すべきポイントを簡潔に記載しています。
詳しいファシリテーションのポイントは出典をご参照ください。
ふりかえりカタログの使い方
利用シーン別に、想定している使い方をいくつか紹介します。
眺める
「今週どんなふりかえりにしようかなー」と心躍らせていたり、「ふりかえり飽きてきたなー」とマンネリを感じていたり、そんなとき、このカタログを眺めてみてください。
きっと、今まで見たことのない手法や、やってみたい手法に出会えるはずです。
リファレンスとして使う
「あの手法どんなのだったっけ」という時にお使いください。
目次から手法名を探したり、「ctrl(cmd) + F」で手法名を検索すればヒットするようになっています。
説明に使う
他の人にふりかえりの手法の概要を伝えるために最適です。
リファレンスとして使うと同じように、手法名で検索してお使いください。
ふりかえりのテンプレートとして使う
手法のフレーム(枠)の1つ1つがコピー&ペーストで自身のボードに持っていけるようになっています。「Ctrl + C」でコピーし、みなさんのふりかえりに使っているMiroボード上で「Ctrl + V」でペーストしてお使いください。
ふりかえりチートシートと併用して使う
ふりかえりを拡張する「ふりかえりチートシート」 と一緒に使うと、さらに効果が高まります。
チートシートで手法を調べて、カタログで手法の概要を学べば、もうその手法は実践できます!なお、このカタログもチートシートの記載順序に準拠しています。
ふりかえりカタログの拡張の仕方
これまでPDF版として編集不可能だった過去バージョンとは異なり、今回のふりかえりカタログはみなさんが著者・編集者になれます。是非、皆さんのお気に入りの手法を載せていってください!
下記のどのやり方でも、ふりかえりカタログの記入に参加できます。
好きな手法に投票する
「この手法好き!」「お気に入りです!」というものを見かけたら、手法の右上にあるハートマークを左クリックし、右上のピンク色のゾーンに移動してください。これだけで、みなさんの「好き」「推し」を表現できます。
手法にコメントする
「手法にちょい足ししてみた」「この手法はこうやるとうまくいった」「こういうやり方もあるよ」というコメントを、付箋に書いて載せていってください。名前は載せても載せなくても大丈夫です。また、出典のリンクを貼り付けておく、といった形で残しておいていただいても大丈夫です。皆さんの好きな形でコメントしていきましょう!
Wishlistに書き残す
この手法の情報を載せてほしい!というものがあれば、wishlistに手法名を書き残して下さい。可能であれば、参考となるブログや出典なども併記いただけるとありがたいです。こちらに記入いただいた内容は、別途コミュニティ運営メンバーによって加筆修正のうえ、適切な場所に移動します。
自分で手法を書き足す
自分で手法を書きたい!という方は、テンプレートをコピーして、自分で手法を作ってしまってOKです!こちらに記入いただいた内容は、別途コミュニティ運営メンバーによって加筆修正のうえ、適切な場所に移動します。
どんなに粗々でもいいので、書いてみてOKです。
カタログの改善案を出す
「もっとこうなったら使いやすいのになー!」という要望をバシバシ書いてください。優先順位をつけて必要に応じて取り込みます。
コミュニティに参加して一緒に書く
隔週月曜20:30-21:00にて、「ふりかえり実践会」というコミュニティで有志による更新作業を行っています。こちらはふりかえりカタログに興味がある人であればどなたでも参加可能です。
まずはふりかえりカタログにアクセスして、Discordへ参加しましょう!
ふりかえりカタログの利用上のお願い
是非、色んな所で利用いただきたいので、「よい」と思ったら色んな所でリンクを展開・共有いただけますと幸いです。また、利用する際には、このQiita記事またはX(Twitter)等で「ふりかえりカタログを使ったよ」とポストいただけると、作成者一同の励みになります。(もちろん強制ではありません)
また、誤字脱字等見つけましたら指摘をお願いいたします。wishlistやX(Twitter)等で書いていただければ、拾い次第更新します。