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(レポート)NRIアジャイルハブ #19 RSGT2019リピート会 全部スクラム!~SIerで大切だったこと、サービサーで大切だったこと~

Last updated at Posted at 2019-02-27

はじめに

こんにちは。森です。
普段は社内外でチームファシリテーターとして、チームビルディングやふりかえりなどの大切さを色んなところでお話させていただいてます。

今回は、社内アジャイルコミュニティ「NRIアジャイルハブ」の第19回目企画である RSGT2019リピート会 全部スクラム!~SIerで大切だったこと、サービサーで大切だったこと~のレポートです。

RSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo) 2019は、2019/01/09(水)~2019/01/11(金)の3日間にかけて行われた、国内最大級のスクラム実践者が集まるカンファレンスです。3日間で300人の参加者と、25組のセッションが行われます。
今回は、セッションの1つである「RSGT2019リピート会 全部スクラム!~SIerで大切だったこと、サービサーで大切だったこと~」の再演として、森實(もりざね)さんにお話いただきました。

NRIアジャイルハブとは

NRI社内でのアジャイルを実践する/したい人たちが集まり、とにかく色んなことを「やってみよう」という趣旨のコミュニティです。
毎回、手を変え品を変え、ワイワイやっています。
最近、社外の方のイベント参加も始めました。
詳しくはコチラをご参照ください。

講演の内容/質疑応答について

今回は社内の人多め、で計9人に参加いただきました。
スライドはこちら
元NRIの方、というのもあり、前回に比べて社内の方の比率が高め。

コメントでのやり取りの様子や、質疑応答などを載せておきます。

前回の反省を踏まえて、URLをpeatixに貼ってみたり、twitterやFacebookに流してみたりしたので、参加できなかった、という方は(コメントでは)いなかったように思います。
また、今回は動画をとりましたので、聞けなかった!という方はtwitterまたはFacebookでお声がけいただければ、ファイルを送信します。(約100MB)

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写真:Zoomの様子

Q. 森實さんが(レバレッジーズに)入ったタイミングではどんな文化だったのか、どうやって変わっていったのか

A. 前は、真摯にスクラムをやろうとしていたチームだった。
バーンダウンを毎回書いてたり、エンジニアやディレクターなど、お互いのタスクを推測しながら、お互いの仕事の見積もりを洗練させる活動もしていた。
これは相手の理解という意味では悪い意味ではなかったはず。
でも、本質(いかに早くリリースできるか)が大事であり、「バーンダウンを書いている時間や、見積もりをしている1時間でもう1件リリースできるでしょ」ということをみんなが感じ取っていた。
そんななかで、最初は見える化につながる活動を進めていくことになった。

私から「これをやれ」というのは言っていなくて、「いいんじゃない?」というのを後押ししただけ。
自分がやっていることややろうとしていることに自信が持てず、背中を押してほしい人がいっぱいいた。

はじめはいろんなチームに呼ばれていた。私たちのやり方を見て、とも言われていた。
自分たちなりに頑張っているのだけど、やり方に違和感を感じていて、それを拭い去ろうとしているのが見て取れた。

Q. NRIにおけるアジャイルで、チームのモチベーションや人的なところよかったところはなにか(例えばチームメンバーのやらされ感が減った、など)

A. やらされ感は減ったのではないか、と思う。
ただし、(開発をする主体ではないため)当事者になれないのはある。
(今の仕事は)「どうやってやるか」「どう進めたいか」というのを自分たちで決めていくので、やる気はでる。
やりたいことをやりたい人がやったほうが生産性は高いし、いいものが作れる。
自分たちがやりたいように、やりたいことを人に説明して、それが承認されて進んでいく、というのが健全なのではないか。

Q. もし今NRIにいたとしたら、どんなところからアプローチしていきますか?

A. 「私が責任とるから好きにして」と宣言する。
信用、信頼がある状態を早くつくることからはじめる。

Q. ウォーターフォールのPMをやったことないスクラムマスターが増えてきたらどうなると思うか

A. SMはPMじゃない。POのほうがPM(寄り)かと思う。
経験自体がどうこう、というより、政治的にうまく立ち回れる人、チームに対しての観察眼が大事。
PMじゃなくてもSMが増えてもいいんじゃないかなと思う。
SMだとしても、プロジェクトはこういう工程があって、というのがわかってる人が口出したほうがもちろんいい。
ウォーターフォールの経験はどうでもいいはずで、「モノをどうつくるのか」というのがわかってる人ならいいと思う。

Q. 常駐型で開発がしにくい現状についての考えを聞きたい
Q. サービサーでも営業やマーケの人が分業されている会社もあると思うのですが、そういうときどうScrumチームと仕事していくとよいですか?

A. 今の現状(体制)を変えていこうとするのであれば、「なんのためにやるのか」「早くリリースしたいのか?」みたいな考え方があること。また、Build→Measure→Learnをいかに早くまわせるか。そういうマインドセットを持っていないといけない。
小出しにしてTry&Errorすることを経営が認めないといけない。
現場からは変えていくのは不可能なのでは。

参加者のふりかえり

参加者の感想や意見を載せておきます。

  • (NRIの話になりますが)やっぱり本気でDX(デジタルトランスフォーメーション)、BiT(Buisiness IT)やりたいなら、守りではなく攻めのアジャイルをNRIとしてやっていかないと、結果お客様の気持ちわからないし、顧客とともに栄えるなんてできないなぁ
  • SMには、ビジネスの全体的な流れを把握していることが求められる
  • もりざねさんがいたころと比べて、徐々には変わっていけているのかな、という実感は持てました。1週2週遅れているからこそ、今聞くとしっくり来る
  • コンサルの人との取り組みはもっと強化すべきとは思います。あと相互の文化理解は必須かな
  • いかに顧客の求める価値あるものを早く、安く届けるか、社内の現場では、まだ、スクラム的な活動は立ち上げっていないですが、今後、自分ができる範囲で、少しずつ活かしていきたい
  • 受託開発におけるアジャイルって、人(モチベーションや心理的安全性)のところでは有効な気がしてます、結果(決まっている範囲内だとしても)いいものができる。アジャイルのいわゆるMVPや本質に進むかは、(広義の意味での)受託開発におけるアジャイルだとなかなか厳しいですね。

今後の予定

しばらく毎週水金でのイベント開催です。

太字はZoom開催で、社外の方も参加可能です!

興味のある方は、ぜひご参加ください!
また、社外の方も、生暖かく応援のほどよろしくお願いいたします。

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