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(レポート)RSGT2018参加報告 ~ Gathering ~

RSGT2018ってなに?

1/11(木)~1/13(土)にかけて開催された Regional Scrum Gathering Tokyo 2018 という、国内最大級のスクラム界隈のイベントです。

~以下抜粋~

Regional Scrum Gathering Tokyoは、スクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。講演やワークショップ、そして参加者同士の交流を通じて、世界最前線の情報から日本の現場での工夫まで多くの知見を得られます。

私はDay2のワークショップの1つを担当し、説明をやらせていただきました。また、Open JamでのLTもやらせていただきました。発表者としても、一参加者としても、どんな学びがあったかをつらつらと語っていこうと思います。

Day 1

Richard Sheridan - Build a Workplace People Love – Just add Joy

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メモ

学び

心に残ったキーワード:Joy, Experiment, 文化

自分たちのJoyの源泉って何だろう。ソフトウェアを作る人間にとっては、Joyとは「ソフトウェアが世に出て役に立つこと」。
自分達が作ったものが人に使って喜んでもらえることが、エンジニアを突き動かす原動力になる、ということを再認識しました。仕事を漫然と進めているだけだと、「どんな喜びを求めて私はここにいるんだろう」って忘れがちになっちゃいますね。
私の源泉は「他者の生産性をアップし、成長に寄与できること」です。「今のチームの源泉って何だろう?」を早速デイリースクラムでも聞いてみました。いろんな価値感があり、それを認め合うチームはとてもよいですね。

紹介されたメンローの文化にも、今すぐ自分達に取り入れたい!と思うものが多かったです。たとえば、物理的なカードの大きさの制約を用いた計画ゲーム。スプリントプランニングでは、私も付箋を用いてやっていますが、もっと視覚に訴えられる、直感的な仕組みを取り入れてもよさそうだと感じました。
また、「騒音を受け入れる」という考え方。私も仕事上の会話・雑談は常に耳に入るように意識しています。仕事の雑談が聞こえていれば、ひょんなことから色々助け合うこともできますし、コラボレーションが生まれやすくなります。
音楽を聴きながら仕事をしている(そのほうが集中できる)という方もいるので、その人たちとどううまく折り合いをつけてやっていけるか、そういう人にコミュニケーションをし続けることがいかに大事か、を気付かせることが出来れば、と感じています。
発表を通じて、大事だと言われていたのが「Run the Experiment(実験しよう)」でした。失敗しても問題のないような小さなチャレンジからでいいので、「面白そうだね、やってみようよ!」とチーム皆で言い合える文化を醸成していきたいと強く感じました。

Kazunori Morita / Masahiro Taguchi - ゲーム開発現場の中心で心理的安全性を叫ぶ

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メモ

学び

心に残ったキーワード:メンバーを大事にする, 仲間に背中を預けてチャレンジできる状況

前半は「ボトムアップで組織の空気を変えていく」というお話。
私も勉強会を社内で定期開催する立場にあり、なかなか人が増えなかったり、皆が結構苦労してネタを作ってくれていたりと心苦しいことが多々あるため、刺さる内容でした。
「広める」ことよりも、「今集まっているメンバーを大事にする」というのを聞いてハッとさせられました。根強いファンを作って、そこから草の根的に口コミで広がっていく、というのが一番いいスタイルだと思います。そうして集まってくれている人たちのなかで「自分も発表してみようかな」という気持ちのハードルを下げる一手を投じる、という方向で頑張ってみたいと思います。

後半は「仲間に背中を預けてチャレンジできる状況を作ろう」というお話でした。
心理的安全性を上げるために、個人との対話を尊重したり、ムードメーカーをうまく利用したり、と様々な取り組みをされていました。なかなか気軽に相談が出来ず、一人で立ち止まってしまうメンバーというものはどこにでもいますので、そういった人たちの心理的安全性を少しでも上げられるように何かやっていきたいです。私はふりかえりをうまく活用することにより心理的安全性を下げていくことをよくやりますが、「個別に対話する」というのは中々できていなかったので、この機会にチャレンジしてみようと思います。また、「モスバーガーの看板法」はなかなか面白い取り組みでしたので、LOFTで黒板買ってきてやってみます。

Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee) - Scrum プロジェクト開始のベストプラクティス / Best Practice for Initiating Scrum Project

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メモ

学び

心に残ったキーワード:カーゴカルト, 共通認識

2017年5月ごろから、ryuzeeさんにはコーチとして色々教えていただいていたので、教わったことが自分の中に見についているかな、という観点で聞きに行きました。
「カーゴカルト」というのは我流スクラムだったり、普段やる「カイゼン」の中にも潜んでおり、意識していないとやってしまいがち。何かを取り入れるときには、どんな戦略でどうしてそれをやるのか、その結果どういった効果が望めそうなのか、を「チーム全体で」思い描いたうえで進めていかねば、と再認識しました。スクラムマスターだけでなく、開発メンバーにもそのような視点がもてるように働きかけたいと思います。
「プロダクト」「人」「技術・品質」「計画・マネジメント」という4つの観点でプロジェクトを立ち上げるときに意識すべき点を挙げており、フレームワークとしても参考になりました。インセプションデッキなどは私もチームビルディングに利用して効果を実感していたため、「共通認識を作る」フレームワークである、という話にもしっくり来ました。
発表の内容の中には自身が経験・苦労した記憶がある部分も多く、うまく行っていたときはryuzeeさんが挙げていた内容をやっていたな…と思い出しながら聞いていました。個々のフレームワークは把握しているものがほとんどでしたので、次にプロジェクトを立ち上げるときには体系的にフレームワークをうまく自分なりに活用してみたいと思います。

Day 2

Open Jam / Kazuki Mori / Let's Enjoy Retrospective Facilitation !!!

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メモ

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内容

ふりかえりのファシリテーションについてお話させていただきました。飛び込みでしたが、50名~の方に聞いていただき、ありがたい限りです。
ふりかえりにおいては場作りが最も重要だと考えています。
漫然とふりかえりするのではなく、まずは場作り。皆さんにも実践していただければ幸いです。
詳しく知りたい方は是非 ふりかえりのファシリテーションを考えてみる もご参照いただければと思います。

Day 2

Fumitaka Inayama / Ken Takayanagi / Shigeki Morizane / Toshiaki Nomura - 「プロばこ」で学ぶ作業プロセス・デザイン・ワークショップ

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メモ

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学び

心に残ったもの:みなさんの真剣に話し合う顔

このワークショップでは、顧客・営業・マネージャーという3つの立場でストーリーが展開していきました。そのなかで、顧客から振ってきた案件に対してやらなければならないアクティビティを自分達で定義する、ということを行いました。私は営業役として、顧客と案件を握り、必要な作業を皆さんに説明するというロールプレイをやらせていただきました。
あらかじめ求められている成果物の単語一つをとっても、メンバーごとに認識が違うので、共通認識をとっていきながら、各工程ですべきアクティビティはなにか、というものを自分達の経験をもとに話し合いをしているのが印象的でした。アクティビティを分解する際にも、全員が工程や作業の認識合わせから入っていたのを見ると、皆さんが普段からチームで作業をするときに、「共通認識をとる」ということを大事にしているのだと感じることができました。また、途中で「品質を落とさずコストを下げる」という制約が入った際にも、それぞれ5チームそれぞれ違ったコストの下げ方を提案していただいており、よい学びに繋がっていただけたのではないでしょうか。ジグソー法による情報交換の場でも活発に議論していていたのが嬉しかったです。
私自身も参加者の皆さんから、制約を回避するための様々なアイデアを貰ったり、多種多様なチームビルドの流れを見ることができ、とても学びが多いワークショップでした。
とても立場の弱い営業、というロールであり、色々不都合の多い点もあったかと思いますが、皆さんから頂いたフィードバックを元に、次回のプロばこワークショップをよりよいものにしていきます。

Takahiro Kaihara / Yuichiro Yamamoto - 帰ってきた地獄のデイリースクラム

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メモ

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学び

心に残ったもの:デイリースクラムで地面に突っ伏しているスクラムマスターの写真

様々な「悪いやり方」をわざとデイリースクラムに混ぜ込み、ロールプレイしながら気づきを得る、というワークショップでした。「横道にそれる」「口を挟む」「声が小さい」「態度が悪い」「デイリースクラムを否定する」「初心者」といったロールを演じながら、そういった人たちへスクラムマスターやチームがどう対処するか、というのを実体験できる、面白いワークショップでした。
他のグループがロールプレイをしているときに、「自分だったらこうする」「自分のチームだったらどうなる?」というのを考えながらやっていたので、持ち帰ることのできる情報は多かったと思います。
また、現役のスクラムマスターのみが集まって行った最後のロールプレイでは、全員が残念なロールを持っているというまさに「地獄」でしたが、メンバーが全員、チームへの思いを持って会話をしつつ、でもその中の間違った行動を正すスクラムマスターがどう動くかという、とても実践的な場でした。スクラムマスター役を買っていただいた藤村さんも、あえて全てをオーバーに表現していただいていたので、よいところ/悪いところ含めとても参考になりました。

自分のチームに帰って早速実践しているのは、「開発メンバーの視界から入らないようにすること」です。スクラムマスターへの報告にならないよう、視界に入るのをやめました。これにより、(元々チーム内で協調していましたが)スクラムマスターを意識せず、「チーム全体」を意識しながらデイリースクラムができるようになったと感じています。

Day 3

Akihito Enomoto / Ivan Zimine / Nakato Arase / Terry Yin - あなたのLeSS(大規模スクラム)を作ろうゲーム(build your own LeSS game)

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学び

心に残ったキーワード:スケールさせるときにはシンプルに考える

1つのスクラムチームを、大規模の人数にスケールさせたときにどのようにスクラムを崩さずやっていくかを考えるワークでした。
1つのスクラムチームであれば出来ていたものが、複数チームになるととたんに出来なくなってしまう、というのを実感しました。組織が大きくなると、それにしたがって「必要だと思う役割」をどんどん増やしてしまい、結果動きづらくなってしまっていました。あくまでスクラムの原則を崩さず、シンプルに考えるという、スクラムを学んだときの原点に立ち戻れた、よい体験ができました。
スケールする際に余計なものはこそぎ落とす。私も大規模スクラムをやるときには、この経験をもとに、注意深く体制を組んでいこうと思います。

OST

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学び

心に残ったもの:自己組織化されたグループ達による議論・対話

ワークショップに参加していたため、OSTは最後の1セッションだけ参加させていただきました。
内容は「遠隔地開発での悩み」だったかな。(写真取っていないため詳細なテーマが思い出せませんでした)
議論の中でも、自分の経験をもとにアドバイスしあったり、悩みを持っている人の意見を引き出したり、と自己組織化された会話が広げられているのがとても印象的でした。
面白そうなセッションがいっぱいあり、こちらも出たかったなぁ・・・。ふりかえりの話も2セッションあったようなので参加したかったなーと。
高柳師匠がファシグラしていたのも印象的でした。流石です。

Akiko Iwakiri - あなたの中に世界がある / You are the World

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メモ

学び

心に残ったキーワード:大義, 世界を変える・変わる

自分自身の大義とはなにか、を初めて考えました。
Richの「Joyの源泉」の話と同じく、何のためにここにいるのか、何がしたくて自分は今したいことをやっているのか、を考え直す機会となりました。
「自分が参加することで変わることがある」とおっしゃっていましたが、私も何かしら自分の影響で、人や世界を変えられればと思っています。大義があれば人がついてくる、のはきっとそのとおりで、この界隈を切り開いてきた偉大な先輩方にも、大義があったからこそたくさんの熱意ある人が追随していっているのだと思います。
私も大義を持って、仕事にも、仕事以外にも全力で取り組んでいきたい、と強く感じました。

Gathering ということ

登壇者、参加者、運営の方。3日間で100人近くお話を聞き、お話をし、アドバイスをいただき、アドバイスをしました。また、実践者達の講演・ワークショップを受け、ワークショップの実施に関わることもできました。色々な相乗効果が自分の中で生まれました。なかなかお会いすることのできない、遠隔地から来た方とも情報交換をすることができたり、研修仲間と久々にあって語りあったり、お世話になった人たちにまた教えてもらったり、知らない人との新しい交流が生まれたり、私に興味を持っていただいた人に教えたり。RSGT2018という場の素晴らしさを感じました。
自分を育ててくれたアジャイル・スクラム界隈にも恩返ししていかないといけないという使命感と共に、まだまだ力を伸ばしていきたい、とも強く感じています。
私も365日、実践し続け、来年までに更に成長し、来年は実践者としての登壇を目指したいと思います。

RSGT2018に関わってくれた全ての人に、感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました。
RSGT2019を楽しみにしています!