書籍「Aligned」が3月に発売されます

https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401499/
こんにちは。ふりかえりエバンジェリストのびばです。
2026年3月4日、オライリーより書籍「Aligned プロダクト開発におけるステークホルダーとの関係性の築き方」が発売されます。
この書籍は「アラインメント」を題材にした本であり、ステークホルダーマネジメントに苦しむ人たちに救いの一手をもたらしてくれる本です。
本書では、アラインメントを「全員がプロセスに関与していると感じ、目指すアウトカムを理解し、プロダクトの成功のために一緒に働くことにコミットすること」と定義 しています。事業活動の中で必要なアラインメントをこれでもか、というくらいにわからせてくれるのが本書です。
翻訳としてアトラクタの吉羽さん、原田さん、永瀬さんが担当されています。私は翻訳レビューを担当させていただきました。本を読み進めながらも私の中では共感の嵐で、これを過去に呼んでいれば動きを変えられたこともいくつもあったのに……!と思ってしまうような、対ステークホルダーに対してのふるまい方、アラインの作り方(≒よい協力関係の作り方)にあふれた本となっています。
この記事では、これから本書を手に取ってくれる人のために、さらっと読める範囲で、より読みやすくなるための情報をお届けします。
本書を読むとよい人
下記のような出来事に出会ったり、そういう場面に今後出くわす可能性があると少しでも思ったら、是非本書を読んでほしいです。
想定するロール
- プロダクトマネージャーである/これから経験する
- リーダーやマネージャー層に類する役職で、人と関わる仕事をしている
- これからリーダーやマネージャー層になる
- コンサルタントや営業など、多数の人とのコミュニケーションを必要とする
- これから新しい職場に飛び込む(異動や転職など)
想定するシーン
- この人、私の言ってることが全然伝わらないな
- なんでこの人は決定したことをすぐに反故にして手のひら返しをするんだろう?
- 社内やお客様と調整を進めていくけれど、関係者が多すぎる
- 互いの正義と正義とがぶつかり合い矛盾が生じ対立が生まれる
- 会議の中で喧嘩になってしまう、もしくはそれくらい険悪なムードになってしまった
- 会話すべき人が部門もバラバラで、どうやって意思決定すればいいのかわからない
- 周囲を巻き込んで進めていたはずなのに意外なところから横やりが入る
- 周囲からは気軽にタスクを振ってくるけれど、私にはやることがたくさんありすぎる
- Noと言えずにやるべきことだけが増えていく
- 周囲が全く私のことを理解してくれないから、退職しようかな
書いているだけでも心が辛くなってくるんですが、似たような経験を持つ人もたくさんいるのでは。私もそうでした……。
この内容、全部が本に書いてあります。
架空の企業のストーリーをなぞりながらも、そのときに何を考えると一歩先に進めるのか、という指針と具体例が示されます。
私もこの本を読みながら「うんうん、わかる……経験したことある……。うわっ、これはどうしよう……。自分だったらこうするかなぁ……。」としみじみと心に染み入れながら読んでいました。
主人公アイリーの人生を追体験するストーリー
Helthex社にプロダクトマネジメント部門のディレクターとして中途入社したアイリーが主人公です。アイリーは20名を超える複雑に絡み合った関係性の渦中に入り、プロダクトの成功に向け様々な行動を行っていきます。
その中では、アイリーは融和な態度をうまく使いつつも、様々なロールの人たちがぶつかり合うのをうまく調整し、コントロールが困難なステークホルダーであるスパークスとのコミュニケーションを経て信頼をはぐくみ、人としても組織としても成長していきます。
- 第1章 組織
- 第2章 人
- 第3章 ラポール
- 第4章 信頼
- 第5章 ロードマップ
- 第6章 変化
- 第7章 挑戦
これらの章のたびに、アイリーは我々も普段よく耳にするような(そして体験するような)複数人で仕事をすることの難しさを経験します。特に、第1章では中途入社したときにありがちな、すでに出来上がっている関係性の中に入りこむ難しさや、周囲のメンバーから信頼をどのように得ていくのか、といった流れを読み解くことができます。
第2章、3章、4章とストーリーを進めていくにつれ、時も過ぎ登場人物にも広がりが出てきます。朝のコーヒータイムを利用して人との関係性(ラポール) を構築しに行ったり、善意を前提としたコミュニケーション により互いを尊重するようになったり。順風満帆とは全く言えない進み方ですが、問題を受け入れ、解消しようとするアイリーの姿を見ることができます。
第5章、第6章では、プロダクトロードマップ を組織としてどう作り、どう扱っていくかについて学んでいきます。方針が変わったときにハイレベル・ローレベルのロードマップにどう影響するのか、影響時にどのようにステークホルダーと調整するのか。そして継続的に起こる外部からの変化や要求に対して、インテークプロセス を使って軌道修正をする術を学んでいきます。
最後の第7章では、自身の進退にまで考えが及んでいきます。本当にこの会社に残るべきなのか、アイリーは退職の撤退基準 を決めつつも、不可逆・予測不可能な変化の嵐の中に巻き込まれていきます。
この本は、アイリーという主人公の人生を追体験しながら、周囲との「アラインメント 」の方法を自身の中で見つめなおす本です。皆さんがこうしたアラインメントを経験済みであれば、今すぐにでも使える、様々な言語化されたノウハウとして活用できるでしょうし、経験がない方にとっては、今後来るであろう荒波を予測できるでしょう。
上記の太字部分に身に覚えのない人でも、アイリーの実例に添えて、実装方法を丁寧に解説されていますので、すんなりと読み進めることができるはずです。
ここから先は、皆さん自身が本を読んで、確かめてみていただければと思います。
この本のレビューに関われたこと自体が、私の心の財産となりました。本当にありがとうございます。
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