はじめに
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WSL2環境を構築する
- 3年前の記事の時点で Bash on Ubuntu on Windows と呼ばれていたものは Windows Subsystem for Linux (WSL) へと名称変更された
- 本質的には同じものではあるものの、導入方法が大きく変更されている
- WSL1からWSL2へ更新することで機能・パフォーマンスが向上する
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Windows Insider Programへの参加が必要な時期があったが、正式版となった現在は不要
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ターミナルはWSLのデフォルトのものでも十分実用に耐えられるようになった
- より快適に使うには
wsl-terminal
やWindows Terminal
の利用をおすすめ - この記事では
wsl-terminal
を使う
- より快適に使うには
WSLの有効化
PowerShellを管理者として開き、以下を実行
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
PC再起動
WSL2への更新
Windowsのバージョンの確認
Win+R -> winver
でOSバージョンが以下を満たしていることを確認する。
x64 システムの場合:バージョン 1903 以降、ビルド 18362 以上。
ARM64 システムの場合:バージョン 2004 以降、ビルド 19041 以上。
このバージョン未満だった場合はWindows Updateで最新のバージョンに更新する。
仮想マシンプラットフォームを有効にする
PowerShellを管理者として開き、以下を実行
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
PC再起動
WSL2 Linuxカーネルの更新
https://aka.ms/wsl2kernel に従って、 wsl_update_x64.msi をダウンロードして実行する。
WSL2を既定のバージョンとして設定
PowerShellを管理者として開き、以下を実行
wsl --set-default-version 2
Microsoft Storeから任意のディストリビューションを入手
例: Ubuntu 20.04 LTS
https://www.microsoft.com/store/apps/9n6svws3rx71
wsl-terminalを使う
https://github.com/mskyaxl/wsl-terminal/releases から最新版を入手して適当なディレクトリに展開するのみ。
通常のwsl-terminal
の他、v0.8.11からタブが使えるwsl-terminal-tabbed
もリリースされているので、好みで選択。
以下では c:\wsl-terminal
に展開したものとする。
使い方
c:\wsl-terminal\open-wsl.exe
を実行するのみ。
ただし、起動後のカレントディレクトリがexeのあるディレクトリになってしまうため、以下のように-l
で起動するショートカットかバッチファイルを作ると便利。
c:\wsl-terminal\open-wsl.exe -l
ログインシェルをzshに変更
c:\wsl-terminal\etc\wsl-terminal.conf
[config]
title=" "
shell=/usr/bin/zsh
use_tmux=0
keep_wsl_running=0
事前に一旦bashでログインしてからLinux側にzshを入れておく必要あり
フォントを変更
wsl-terminalを起動してから、コンテキストメニューのOptions -> Text -> Font
で好みのフォントに変更できる。
ConsolasやMirycaが視認性がよく、おすすめ。