TL;DR
- 筆者は一級建築士(40代)。プログラミング経験ゼロでWebアプリをリリースした(前回記事の続編)
- リリース後、一番時間を費やしたのはコードではなく計測だった
- 1ヶ月で犯した失敗と、リアルな数字を全部公開する
- サーチコンソールの「クロールされない問題」は未解決。知見ある方、助けてください
「作れた。でも、その後どうする?」
前回の記事で、こう書いた。
正直に言うと、「作れた」と「使われている」は全然違います。
あれから1ヶ月。この言葉が毎日突き刺さっている。
リリース直後、昔の知人にLINEで一斉告知した。65人くらいに送ったと思う。
反応は——
「LINE乗っ取られた?」と噂になった。
そりゃそうだ。何年も連絡していなかった疎遠の友達から突然「アプリ作ったんで使ってください!」ってURL付きで来たら怪しすぎる。自分が受け取る側だったら確実にスルーする。
ちなみに本業の知り合いには一切告知していない。身元を隠して運営しているので。
LINE告知はそれっきり。それ以外の告知手段?ないです、友達いないので。
1ヶ月で犯した3つの失敗
先に失敗から書く。同じことをやりそうな人は、ここだけでも読んでほしい。
失敗①:名刺にもSNSにもUTMをつけなかった
名刺を作ってフライヤー代わりに配った。QRコードを印刷して。SNSでもURLを投稿した。
問題は、そのどちらにもUTMパラメータをつけていなかったこと。
UTMっていうのは、URLの末尾にパラメータを足して「どこから来たか」をGA4で追跡する仕組み。
https://example.com/?utm_source=meishi&utm_medium=offline&utm_campaign=launch
こうしておけば「名刺から何人」「Xから何人」が一発でわかる。でも自分は素のURLをそのまま使ってしまった。
結果、名刺経由のアクセスはGA4の「direct」に紛れて永遠に判別不能。後述するが、directが312セッションもある。名刺組がいるのかもしれないし、いないのかもしれない。永遠にわからない。
後から /go/xxx というショートURLの仕組みを自前で実装して、チャネルごとにUTMを自動付与するようにした。
-
fami-kan.com/go/qiita-article→ Qiita経由 -
fami-kan.com/go/x-profile→ Xのプロフィール経由
UTMは公開初日から入れてください。 後からだと取り返しがつかない。
失敗②:Googleアナリティクスのオプトアウトを入れなかった
GA4を設定したのはいいが、自分のブラウザにオプトアウトを入れていなかった。
つまり自分がテストするたびにGA4にカウントされる。おかげで1ヶ月間ずっと「今日のユーザー5人」のうち何人が自分なのかわからなかった。
解決策はGoogleアナリティクス オプトアウト アドオン。自分のブラウザにインストールしておけば、自分のアクセスがGA4に計上されなくなる。
👉 Google Analytics オプトアウト アドオン
個人開発者にとっては「プライバシー配慮」以前に、自分のデータをきれいに保つための実用ツール。
ただ正直に言うと、自分のテストが混ざって数字が大きく見えていたおかげで、心が折れずに続けられた面もある。最初からリアルな数字だけ見ていたら、たぶんもっと早くしんどくなっていた。
ちなみにプライバシーポリシーに「Google Analyticsを使用している」旨を書いてオプトアウトのリンクを貼るのは、ユーザーへのマナーでもある。個人開発でも省略しない方がいい。
失敗③:サーチコンソールを放置していた
Google Search Console。存在は知っていたけど、よくわからなくて後回しにしていた。
登録してみたら——ほとんどのページがインデックスされていない。
- サイトマップは送信済み
- ブログ記事を60本以上公開している
- なのに大半のページが**「検出 - インデックス未登録」**
Googleのクローラーが来てくれない。せっかく記事を書いても、検索にひっかからない。Google検索で「ファミカン」と打てば1位に出るのに、「割り勘 アプリ」みたいな一般キーワードでは影も形もない。
試したこと:
- サイトマップの再送信
- robots.txt の確認
- 個別ページごとの「インデックス登録をリクエスト」
まだ試していないこと:
- 内部リンク構造の見直し
- ページ表示速度の改善(Core Web Vitals)
- 外部サイトからの被リンク獲得
ここは正直お手上げの状態。 同じ症状を経験して解決した方がいたら、コメントで教えてもらえるとめちゃくちゃ助かります。
それでも1ヶ月の数字を晒す
失敗だらけだけど、計測自体はしていた。隠してもしょうがないので全部書く。2月16日〜3月17日の28日間。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 総セッション | 529 |
| エンゲージのあったセッション | 337 |
| エンゲージメント率 | 63.7% |
| 平均エンゲージメント時間 | 22分17秒 |
流入元の内訳
| 流入元 | セッション | エンゲージメント率 | 平均エンゲージメント時間 |
|---|---|---|---|
| direct(直接アクセス) | 312 | 62.2% | 85分29秒 |
| Google 検索 | 88 | 72.7% | 6分30秒 |
| t.co(X経由) | 66 | 65.2% | 59秒 |
| vercel.com | 16 | 75.0% | 58秒 |
| Qiita 記事 | 11 | 90.9% | 1分24秒 |
| Qiita リファラル | 9 | 88.9% | 7秒 |
| Yahoo 検索 | 5 | 80.0% | 2分01秒 |
| chatgpt.com | 4 | 50.0% | 8分33秒 |
| search.google.com | 4 | 75.0% | 43秒 |
| 3 | 0% | 5秒 |
directの312セッション、平均85分。これは大半が自分のテスト(失敗②参照)。名刺組もここに紛れている(失敗①参照)。こういうことになる。
それを差し引いても、いくつか面白いことがわかった。
Qiita経由のエンゲージメント率が90.9%。 圧倒的。Qiitaで記事を読んでからアプリに来た人は、ほぼ全員がちゃんと触ってくれている。
chatgpt.comからの流入が4セッション。 誰かがChatGPTに「割り勘アプリ」とか聞いて、FAMI-KANを紹介されている。自分では何もしていないのに。ちなみに自分はGemini派。ライバルAIが送客してくれるのは複雑な気持ちだけど、ありがたい。
Google検索が88セッションで2位。 前回の記事でSEO対策をAIに丸投げしたと書いたけど、それが地味に効いている。
逆にFacebookはエンゲージメント率0%。来ただけで誰も使ってない。妻がSNSを手伝ってくれているんだけど、正直まだ手応えがない。
1ヶ月やって、わかったこと
GA4の解説記事を読むと「コンバージョン率を改善しましょう」「ファネル分析で離脱ポイントを特定しましょう」って書いてある。月間何万人も来ているサービスの話であって、1日5人のアプリには関係なかった。
1日5人。少ない。正直しんどい。GA4のリアルタイム画面で「現在のアクティブユーザー:0」が表示されるたびに、地味にくる。
でも失敗だらけでも計測していたおかげで、見えたものがある。Qiita経由のユーザーはちゃんとアプリを触ってくれている。Facebookは完全に空振り。そしてChatGPTが、こちらが何もしていないのに勝手にユーザーを送り込んでくれている。
数字が小さくても、見えていれば次の一手が考えられる。
今日もGA4を開いた。リアルタイムのアクティブユーザーが「1」になっている。
自分じゃない。どこかの誰かが、今、このアプリを触ってくれている。
もう少し、続けてみる。
先輩方へのお願い
正直に言うと、マーケティングより先にやるべきことがある気がしている。 でもそれが何なのかが見えていない。
個人開発でサービスを軌道に乗せた経験のある方、あるいは同じフェーズで苦戦中の方。「自分のときはこうだった」「それよりまずこっちをやれ」みたいなアドバイスがあれば、コメントで教えてもらえると本当に助かります。
🔗 FAMI-KAN(家族・友人向け割り勘精算アプリ)
https://famikan.tetras-ltd.com/go/qiita-article2
🔗 FAMI-KAN Smart(傾斜配分特化の割り勘アプリ)
https://famikan.tetras-ltd.com/go-smart/qiita-article2
📝 割り勘アプリの比較記事も書いています → 【2026年版】割り勘アプリ徹底比較