ArchLinuxでCLI開発環境を整える

CLI環境を作る

起動時にCLIが立ち上がるための設定

sudo vim /etc/default/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=""にtextを追加。
起動時に、スプラッシュスクリーン(通常はディストリビューションのロゴなど)を表示したい人は、splashを追加できる。

• /etc/default/grubファイルの変更をGRUBブートローダーに反映

sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

• 現状、システム起動のデフォルトターゲットに何が指定されているのかを知る

sudo systemctl get-default

通常、GUI環境を使用している場合は、graphical.targetと表示され、そしてそれは、multi-user.targetを包含している。しかし、CLI環境オンリーで十分だという人にとっては、システム起動時間の短縮やリソース効率の向上の観点から、デフォルトターゲットをmulti-user.targetに切り替えることをおすすめできる。

sudo systemctl set-default multi-user.target

• GUI環境に戻したいときは

sudo systemctl set-default graphical.target

• 日本語の表示、入力にすぐれたターミナルエミュレータをインストールする
  以下、fbtermでの実装で失敗した。まず、多くのデスクトップ環境で使われているibusとfbtermを連携させるのに必要なibus-mozcをAURパッケージからyayコマンドでインストールするはずが、ビルドに失敗する。また、kmsconでの日本語表示には、成功しているため、以降、土台をkmsconに置く。

kmscon

kmsconはUnicode/UTF-8 互換で動くので日本語表示ができる。

kmsconのインストール

yay -S kmscon

日本語フォントをインストール

sudo pacman -S ttf-dejavu otf-ipafont

フォントを適用

/etc/fonts/conf.d/99-kmscon.conf
私は、フォントにNerdFontのAgaveを使っているので、以下のようになる。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<match>
  <test name="family"><string>monospace</string></test>
  <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
    <string>Agave Nerd Font Mono</string>
    <string>DejaVu Sans Mono</string>
    <string>IPAGothic</string>
  </edit>
</match>
</fontconfig>

キーボードレイアウトを設定

/etc/kmscon/kmscon.conf

xkb-layout=jp

tty2以降をkmsconに設定

あとで、[e-mail]を作るため、スキップしてもよい。

sudo ln -s /usr/lib/systemd/system/kmsconvt\@.service /etc/systemd/system/autovt\@.service

• kmsconvt@.serviceを有効化
  [e-mail] は kmsconvt@.service へのシンボリックリンクなため、元のサービスを有効化することで、[e-mail] も間接的に有効になる。

sudo systemctl enable [e-mail]

kmsconをtty3にセットする

# テンプレートサービスを別名でコピー
sudo cp /usr/lib/systemd/system/kmsconvt@.service /etc/systemd/system/[e-mail]

kmscon（tty）上で日本語入力を可能にする

以下、uimでmozcを使用する設定

• インストール

yay -S uim

~/.uim

(define default-im-name 'mozc)
(define-key generic-on-key? '("<Control> "))
(define-key generic-off-key? '("<Control> "))

あとは、以下を~/.bashrcなどに書けばOK

uim-fep

これにより、Ctrl+Spaceキーで日本語入力の切り替えが可能になる。

• 参考
  kmscon
  https://www.kaias1jp.com/entry/2021/01/11/173542
  https://qiita.com/Pseudonym/items/9ff0e9028dfd6bad5958
  fbterm
  https://qiita.com/Pseudonym/items/12e447557a5234bb265b

CLI環境で使えるツール一覧

• コマンドラインでGeminiと話せるツール
  https://github.com/greycodee/gemini-terminal
  https://github.com/eliben/gemini-cli
• コマンドラインでDiscordが使えるツール
  https://github.com/ayn2op/discordo

discordoをCLI環境で使えるようにする

何度か試行したが、できなかった。
まず、discordトークンは、機密情報なので、libsecretかgnome-keyringかkwalletを使用したい。
GUIではアンロックは容易だが、CLIでのキーリングのアンロックがサポートされていないシークレットサービスも少なくない。
ということで、まずは、CLI上でキーリングをアンロックし、discordoでログインできるかどうかを確認する必要がある。openscパッケージに同封されているpkcs11-toolよりCLIでのアンロックを試したが、あれは、gnome-keyringで使えるようなものだった。CLIではgnome-keyring-daemonが起動できないため、失敗に終わった。