uim-fepとuim-anthyの使い方と設定方法
前回fbtermに関する設定について書いたが,uim-fepとuim-anthyの設定を別に分けることにした.
多分こっちだけで検索してくる人の方が多いと思うので...
前回の記事
環境
- lenovo-S21e
- Ubuntu16.04LTS
uim-fep & uim-anthy で日本語入力.
日本語入力を行うソフト達.
(fbtermの起動時にこれをオプションとして渡すので,先に...)
設定方法や使い方を書いてあるサイトがあんまりなかったので,ちょっとだけ詳しく書いておくよ.
uim自体はいれなくていいので.
sudo apt install uim-fep
sudo apt install uim-anthy
これを導入しよう.
日本語入力と直接入力の切り替え方法の設定
日本語と英語との入力切替をctrl-spaceに設定するには,
- ~/.uim
をいじれば良い.存在しなかったら作ればよい.
デフォルトでは
- /usr/share/uim/generic-key-custom.scm
が読み込まれるらしい.
ctrl + space で切り替えを行うには次のように~/.uimに書けばよい.
(define default-im-name 'anthy)
(define-key generic-on-key? '("<Control> "))
(define-key generic-off-key? '("<Control> "))
ちなみに,この設定ファイルのコメントは
セミコロンで始まる行だ.
;;;コメント
一つでいいのかどうかは確かめていない.
ちなみに細かなコマンドとかはここで見れるよ.
uimの使い方と設定の変更
文字の変換と候補選択
変換はスペース.
そして候補の選択はスペースでもいいが,一方通行なので次を使う.
ctrl+p
ctrl+n
で前後の選択ができる.もちろん矢印も使えるが,ホームポジションから離れてしまうのでおすすめできない.
隣の文節の変換に移る
分割された時は
ctrl+f
ctrl+b
で次の単語や前の単語に移ることができる.
文節の長さの調整
そして区切りの変更は
ctrl+o
shift →
で伸ばすことはできるんだけど,
縮める方がデフォルト設定の
ctrl+i
shift ←
だとコンソールの制約上(?)うまく動かない.
mswinvksの忘備録 uim-fepのキーバインドを変更
だから,次のようにキーバインドを変更しとこう.
割り当てるキーもまた悩ましいものだが,
ctrl+y %伸ばす
ctrl+e %縮める
に割り当てることにした.
(vimのペアのキーって残りctrl+u, ctrl+dとctrl+],ctrl+tぐらいだから,その中で押しやすそうなのを選んだ)
キーバインドの設定ファイル自体はここにあるので,これを参考にする.
- /usr/share/uim/anthy-key-custom.scm
ただ,直接書き換えるのではなく,~/.uimに書いておこう.
(なければ作る.)
dotfile関連はまとめておいた方が管理が楽だし,設定の共有も簡単だ.
dotfileの管理方法については色々あるのでお好きな方法を.
ちなみにgitlabで管理してま〜す.このQiita記事もね.
(´・ω・`) < GitHub...嫌い...
(´・ω・`) < だって,private repository 無料(タダ)で作れないもん.
(´・ω・`) < 他人に見せられないものが大半だから...
ここで,文節を縮める設定は
- anthy-shrink-segment-key
だ.これをキーワードに検索するとよい.
逆に伸ばすのは,
- anthy-extend-segment-key
だ.
コピペしてくるとこんな感じ.
(define-custom 'anthy-extend-segment-key '("<IgnoreCase><Control>o" "<Shift>right")
'(anthy-keys1)
'(key)
(N_ "[Anthy] extend segment")
(N_ "long description will be here"))
(define-custom 'anthy-shrink-segment-key '("<IgnoreCase><Control>i" "<Shift>left")
'(anthy-keys1)
'(key)
(N_ "[Anthy] shrink segment")
(N_ "long description will be here"))
見たところ,それぞれの一行目ののあるカッコの中をいじればいいのだろう.
どうせなら二つともセットで変え,
ctrl+y
ctrl+e
にしておこう.
すると,結局こんな感じのコードを~/.uimに書けばいいことになる
(define-custom 'anthy-extend-segment-key '("<IgnoreCase><Control>y")
'(anthy-keys1)
'(key)
(N_ "[Anthy] extend segment")
(N_ "long description will be here"))
(define-custom 'anthy-shrink-segment-key '("<IgnoreCase><Control>e")
'(anthy-keys1)
'(key)
(N_ "[Anthy] shrink segment")
(N_ "long description will be here"))
句読点をピリオドとコンマにしたい
そんな時は~/.uimにこう書けばよい.
(require "japanese.scm")
(define ja-rk-rule
(append '(
(((",") . ()) ("," "," ","))
(((".") . ()) ("." "." "."))
)
ja-rk-rule))
逆に,普通の句読点が打てなくなってしまうので注意.
もっとうまく設定できるんだろうけど...