0
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【AI学習備忘録】BERTとChatGPT(生成AI)って何が違うの?

0
Last updated at Posted at 2026-06-29

はじめに

AIの学習を日頃していて、自然言語処理の代表格であるBERTについて学びました。

普段何気なく使っている「ChatGPT」や「Gemini」などの生成AIと、今回学んだBERTは何が根本的に違うのか。コードの裏側にあるブラックボックスをこじ開けて、自分なりの理解を整理(言語化)してみたので備忘録として残します。


結論:一言でいうと?

  • BERTは「文章の意味を理解するエンコーダー」(読解・識別特化)
  • ChatGPTは「クリエイティブな小説家」(文章生成特化)

どちらも現代AIの超重要技術である「Transformer」という優秀なエンジンを積んでいますが、「何に全振りしてカスタマイズされたか」が全く違います。


1. BERTの仕組み:すべてを「数字」に変換して理解する

BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)は、一言でいうと「読解に特化したAI」です。

ポイントは、BERT自体は「答えを生成する」モデルではなく、文章を文脈込みの数字(ベクトル)に変換するエンコーダーだということです。この変換されたベクトルを使って、用途に応じたタスク(分類・抽出・類似度判定など)を後付けで解かせる、という構造になっています。

🧠 ブラックボックスの中身

  1. 文章を数字の座標に変える(Embedding)
    人間が書いたテキストや質問を、そのまま理解するのではなく、すべて膨大な数の「数字(ベクトル)」に変換します。AIにとっては、言葉は空間上の「位置データ」になります。

  2. 前後の文脈を同時に読む(双方向)
    「あそこにはしがある」という文があったとき、BERTは「はし」の前後(あそこ、ある)を同時に計算します。だから、これが「箸」や「端」ではなく「橋」だと正確に理解できます。

  3. そのベクトルを使って、タスクごとに答えを出す
    BERTがどう使われるかはタスク次第で、代表的な例は以下のようなものです。

    • 抽出型QA:「このお店の場所はどこ?」と質問されると、本文の中から「ここが答えの始まりである確率(start_logits)」と「終わりである確率(end_logits)」を計算し、一番確率が高かった部分をそのまま切り抜いて返す
    • 文章分類:感情分析やスパム判定など、文章全体に対してカテゴリの確率を出す
    • 固有表現抽出(NER):文中の人名・地名などにラベルを付ける

    つまり「ピンセットで切り抜く」のはBERTの応用例の一つ(抽出型QA)であり、BERTそのものの定義ではない、という点は注意が必要です。

最大の強み:
(抽出型QAの場合)自分で新しい言葉を作文することはせず、与えられた文章をコピペしてくるだけなので、生成AIのような「もっともらしい作り話(ハルシネーション)」が起きにくいのが特徴です。ただし、本文中に答えがそもそも存在しない質問に対しても、確率が最大の箇所を機械的に返してしまうことはあるため、「的外れな抽出」が起きるリスク自体はゼロではありません。


2. ChatGPT/Gemini(生成AI)の仕組み:高度な連想ゲーム

一方で、私たちが普段APIなどで使うChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)は、「文章生成」に特化しています。
(まぁいろんなところで説明されているので、まとめでBERTのGPTとの比較を見たほうがはやいです笑)

🤖 ブラックボックスの中身

生成AIは、BERTのように「ここからここまでが答え!」と探すのではなく、入力された言葉の続きを**「1文字(1トークン)ずつ、次に来る確率が最も高いものを予測して作文」**しています。

  • 「日本の首都は……」と入力されたら、過去の膨大な学習データから「次に来るのは『東』の確率が高いな」と予測し、その次に「京」を予測する、といった具合です。

最大の強み:
手元に特定の教科書がなくても、自分が過去に覚えた膨大な知識(パラメータ)だけでペラペラと柔軟にしゃべることができます。ただし、あくまで「確率的にそれっぽい文字」を紡いでいるだけなので、**「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」**をつくリスクがあります。


まとめ:何が違って、どう使い分けるのか?

項目 BERT(識別・読解型) ChatGPT等(生成型)
役割のイメージ 文章の意味をベクトル化し、タスクに応じて判定・抽出する ゼロから執筆する
答えの出し方 与えられた文章からの抽出・分類(タスク次第) その場での1トークンずつの作文
メリット 作り話のリスクが低い、軽くて圧倒的に安い 柔軟でクリエイティブ、何でも答える
主な用途 社内文書検索、契約書チェック、FAQボット、感情分析 レポート執筆、ブレスト、プログラミング相談

おわりに(学んでみて思ったこと)

ChatGPTなどのAPIを叩くだけでは、「裏側で何が起きているか」が直感的にわかりづらく、GPT4.xやGPT5.xなど同系モデル同士の比較しか視野になく、別アーキテクチャとの違いを意識する機会がありませんでした。

しかし、BERTを通じて**「AIは言葉をすべて数字(ベクトル)に変換し、その位置や確率を計算して答えを出している」**という原理原則を学び、既存のデータを参照するというBERTの強みがわかりました。

このモデル自体のアーキテクチャに注目することで、プロダクトの技術選定にどう活かせるかが見えてきた気がします。

0
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?