私は雑談が苦手です
同僚と会わないように朝早く出社したり、帰りもちょっと遅れて退社するほど苦手です。
別にそれで対応できているならいいじゃんと思われるかもしれませんが、私には雑談苦手を克服しなければならない理由ができました。
その想いは以下の記事で綴っているので興味があったらご覧ください。
雑談苦手を克服するためには?
雑談苦手克服のためにあらゆる文献を調査してみました。
どの文献にも共通していたのが 雑談の場数を増やして傷つく経験をすること が解決策として挙げられていました。
じゃあどうするか?
ただ単に場数を増やそうと思ってもモチベーションが続きません。
そこで、雑談の場数を増やすために、雑談をしたくなるモチベーションアップが必要であると考えました。
そして、モチベーションアップには、自分の成長を実感することが重要ではないかと考えました。
しかし、雑談という目に見えないものの成長を感じることはできるのでしょうか。
デジタルの力で解決できないか?
雑談自体は目に見えなくても、回数や時間など可視化できる要素はいくつかあると考えます。
それらをデジタルの力で実現することができないか考えました。
そして雑談苦手の私による雑談専用の分析アプリを開発することを決めました。
検討機能
以下、4点が検証が必要な機能だと考えました。
①日々の雑談内容を記録できること
②成長が定量的に可視化できること
③次回の雑談に向けてのアドバイスを提案できること
④実際の音声から雑談内容を評価できること
プロダクトのツール
ノーコードアプリ開発ツールのAppSheetを利用しました。
WebアプリのようなUIを考えていましたが、スマホからブラウザをわざわざ立ち上げて記録するのは面倒だと感じます。
AppSheetであればアプリをスマホにインストールすれば、アプリ上で操作をできるためAppSheetを選定しました。
プロトタイプ完成品
①日々の雑談内容を記録できること
以下のように
- 雑談相手
- 雑談トピック
- 日にち
- 雑談時間
- 良かった点
- 悪かった点(スクロールすると表示されます)
を記録できるようにしました。
Save
をすると一覧に戻り、登録したデータの一覧を確認することができます。
②成長が定量的に可視化できること
グラフ
というタブに移行すると、日々の総雑談時間が棒グラフで表示されます。
この時間が増えていくことで成長を可視化することができると考えました。
③次回の雑談に向けてのアドバイスを提案できること
ただ生成AIで提案を生成させるのではなく、Perplexity APIを利用することによって明確なエビデンスのある提案をさせることができました。
④実際の音声から雑談内容を評価できること
これは今後を見据えての機能ですが、雑談内容を記録できるハードウェアを開発したとして、自動的に雑談内容の評価ができればよいと考えています。
AssemblyAIを利用することで音声から感情分析(ポジティブ、ニュートラル、ネガティブの3段階)が可能です。
しかし現状、以下2点の問題があるため、実用的な機能にはなっていません。
- iPhoneの音声ファイルはm4a形式のためAppSheetでアップロードが難しい。(上記はWindows PCから音声ファイルをアップロードをしました。)
- 入力した音声がほとんどニュートラル判定となってしまう。
デモ動画(解説音声付き)
Part1
アドバイスが英語になっている点はLLMのモデルやプロンプトの修正で対応していきます。Part2
使用感のフィードバック
作製したプロトタイプについてフィードバックをいただきました。
それぞれのフィードバックに対しての現状の考えについても示します。
価値について
・本当にこのプロダクトで雑談が楽しくなっているのか。
⇒正直、現状はまだ雑談が楽しくなった実感はありません。
ただ雑談をしようというモチベーションは上がったと感じています。
楽しさは克服していく中で感じていくのではないかと考えています。
機能について
・記録が1回1回登録するようになっているため、同じ相手でも日ごとに記録が分かれてしまう。同じ相手との雑談記録は一つのナレッジとして貯めていった方が良いのではないか。
⇒たしかに人物ごとでデータベースを管理できれば人物ごとの雑談の盛り上がる傾向が見えてきて、失敗しない雑談ができるようになるかもしれないと感じました。
・ライフログ系のプロダクトで差別化を図るには尖った機能が必要ではないか。
⇒たしかに作製してみて目を見張る機能はないかもしれないと感じました。
ただ、目を見張る機能よりも自分が欲しい機能を優先すべきというフィードバックもいただきました。
自分にとってどんな機能があれば雑談苦手克服につながるか今一度考えたいと思います。
UIについて
・記録が手動なのは面倒。
⇒例えば、襟元などに専用のハードウェアを装着して自動的に記録や評価ができればよいと考えています。今後の検討事項だと考えます。
・棒グラフではなく折れ線グラフや期間の変更などできた方がよいのではないか。
⇒現状、日にちと総雑談時間の棒グラフだけですが、時間だけでなく回数だったり期間だったり成長を感じる視点は複数あると感じました。こちらも今後の検討事項だと考えます。
今後の展望
フィードバックいただいた内容も加味しつつ、本当に自分に必要な機能を考えブラッシュアップしていきたいです。
今後も随時進捗を更新していきます。
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