概要
Windows Server 2022 のリモートデスクトップ環境で Explorer 関連で下記のような障害が発生した場合の対処方法となります。
・ エクスプローラーがフリーズする
・ タスクバーをクリックした際の応答が遅い
・ スタート メニューが反応しない
また エクスプローラーに限定せず、パフォーマンス低下が発生する場合にも有効な場合があります。
確認と対処
1． 事象が起きる接続先サーバーで下記レジストリを展開します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Software\Microsoft\TIP\TestResults
2. 配下にキーが存在しているか確認を行い、キーが存在する場合には念のためエクスポートを行いバックアップします。
3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Software\Microsoft\TIP\TestResults 配下のキーを削除します。
※ TestResults キー自体は残します。
多数のキーがある場合にはコマンド プロンプトを管理者として開き、下記コマンドを実行することで一括削除します。
Reg Delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Software\Microsoft\TIP\TestResults\ /f
4. 接続先サーバーを再起動します。
5. 事象が解消したか確認をします。
補足
Microsoft オフィシャルといえる情報がないのですが、海外サイトには本事象並びに対処策についての情報が複数あり、レジストリの削除とともに tabtip.exe ならびに tabtip32.exe のリネームと TabletInputService service (Touch Keyboard and Handwriting Panel Service)を無効にする手順で解消するとの情報が複数あります。
Windows Server 2019/2022： Terminal Server / RDS with laggy or freezing Taskbar - tomaskalabis.com
ただし、下記のように IME に問題が発生する可能性があるようなので、定期的にレジストリを削除するにとどめておいたほうが良いように思われます。
そのサービスを止めないで！～タッチ キーボードを無効化する正しい方法～ - Windows Blog for Japan
なお、品質更新プログラムの修正内容には本事象に関連する情報はないものの、記載がないまま問題が修正されている場合もあるので、品質更新プログラムを適用するこも検討してください。