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UiPath Studio マウスとキーボードの長押し自動化

Last updated at Posted at 2024-09-13

お客様との会議で「長押しの自動化はどう実現するのか?」と質問されましたが、すぐには解決策が思い浮かばず、ググっても見つかりませんでした。
さらに調べてテストして、解決方法を実現できたので、本記事にまとめました。もし同じ悩みを持っている方がいれば、ご参考になれば幸いです。

やりたいこと

以下のようなサイト(リンク)を対象にして、ロボットがシフトキーと左マウスキーを長押しする動作を自動化します。

image.png

左マウスキーの長押し

複数のアクティビティを組み合わせることで、マウスボタンの長押しを実現できます。まず、マウスボタンを押下し、指定した待機時間まで押し続けた後、ボタンを離します。

  1. 「クリック」 アクティビティ(入力モード:ハードウェア イベント、クリックの種類:NClickType.Down)
  2. 「待機」 アクティビティ(期間に長押しの時間を設定)
  3. 「クリック」 アクティビティ(入力モード:ハードウェア イベント、クリックの種類:NClickType.Up)

クリックアクティビティの入力モードのデフォルト設定(Chromium API)ではうまく動作しなかったため、手動操作を最も忠実に再現できる「ハードウェアイベント」の入力モードを使用しました。各入力モードの違いについては、以下の図をご参照ください。
image.png
(出典:【UiPath】入力モードの違い miya_gis(みやぎ)さん ありがとうございました。)

ワークフローは以下の通りです。
image.png

ワークフローを実行すると、マウスボタンが自動的に長押しされ、画面は以下のように変わります。

image.png

キーボードの長押し

キーボード操作の場合、「キーボードショートカット」アクティビティが使えますが、何秒間キーを押し続けるといった操作ができないため、別の方法を選びました。
選んだのは「文字を入力」アクティビティです。このアクティビティは文字の入力だけでなく、特殊なキーもサポートされています。さらに、キーの上げ下げ操作の送信もできます。例えば、

  • %[d(ctrl)] - 特定のボタン(Ctrlキー)を押し下げます。
  • %[u(ctrl)] - 特定のボタン(Ctrlキー)を持ち上げます。

詳細な内容はUiPathの公式ページをご参照ください。

実現方法は、マウスボタンの長押しと同じ流れです。

  1. 「文字を入力」アクティビティ(入力モード:ハードウェア イベント、テキスト:%[d(Shift)]
  2. 「待機」 アクティビティ(期間に長押しの時間を設定)
  3. 「文字を入力」アクティビティ(入力モード:ハードウェア イベント、テキスト:%[u(Shift)]

ワークフローは以下の通りです。
image.png

ワークフローを実行すると、シフトキーが自動的に長押しされ、画面は以下のように変わります。
image.png

終わり

今回ご紹介した方法が、UiPath Studioの自動化における小技として、皆様の仕事の効率化に少しでも役立てば幸いです。今後も、役に立つ情報をお届けしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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