目次
- 辞書とは?
- 辞書のデータ構造について
-
Pythonでの辞書の扱い方
3.1. キーの抽出
3.2. 値の抽出
3.3. キーと値の両方を抽出
3.4. 辞書の更新 - まとめ
- 参考文献
辞書とは?
辞書といわれて皆さんが思い浮かべるものは、下記の画像のような言葉を調べる本だと思います。ですが、今回扱う辞書は、プログラミングで扱う辞書になります。
プログラミングで使う辞書とは、データ型の一種です。呼び方はdictionary(ディクショナリ)やdict(ディクト)など呼ばれています。私はdictと呼ぶことが多いです。
辞書の構造について
辞書はキーと値で構成されます。
{"キー": "値"}
犬の名前と猫の名前を保存したい場合を例にして、以下のような辞書を作ってみました。
{"dog": "pochi", "cat": "tama"}
キーと値には以下のデータ型が使えます。
| キー/値 | 使用できるデータ型 |
|---|---|
| キー | ・string型(文字) ・int型/float型(数値) ・タプル型(複数の要素を持つ) |
| 値 | 基本的に何でも |
Pythonでの辞書の扱い方
この記事ではPythonで辞書を操作する方法を4つ紹介します。
キーの抽出
キーの抽出はkeys()を使用して行います。こちらの操作はあるキーの値を参照したい時などに使います。
使い方は以下の通りになります。
# 辞書を定義
dict_a = {"key1": "value1", "key2": "value2", "key3": "value3"}
# 辞書のキーを抽出
keys = dict_a.keys()
print(keys)
dict_keys(['key1', 'key2', 'key3'])
値の抽出
値の抽出はvalues()を使用して行います。こちらの操作は特定の値が入っているかなどの用途に使われます。
使い方は以下の通りになります。
# 辞書を定義
dict_b = {"key1": "value1", "key2": "value2", "key3": "value3"}
# 辞書の値を抽出
values = dict_b.values()
print(values)
dict_values(['value1', 'value2', 'value3'])
キーと値の両方を抽出
値の抽出はvalues()を使用して行います。この操作は個人的にはkeys()やvalues()より使用頻度は少ないなと感じますが、覚えておくと便利です。
使い方は以下の通りになります。
# 辞書を定義
dict_c = {"key1": "value1", "key2": "value2", "key3": "value3"}
# 辞書のキーと値の両方を抽出
items = dict_c.items()
print(items)
dict_items([('key1', 'value1'), ('key2', 'value2'), ('key3', 'value3')])
辞書の更新
辞書の更新はupdate()を使用して行います。個人的にはこの機能はあまり使ったことないです。使い方は以下の通りになります。
# 辞書を定義
dict_d = {"key1": "value1", "key2": "value2", "key3": "value3"}
# 辞書の更新
dict_d.update({"key4": "value4"})
print(dict_d)
{'key1': 'value1', 'key2': 'value2', 'key3': 'value3', 'key4': 'value4'}
まとめ
今回は辞書の構造やPythonでの使い方について紹介しました。基本的にはこの4つの操作を覚えていれば問題ないと思います。