はじめに
ChatGPTで作り込んだカスタムGPTを、Claudeに移したい。そんなときに「で、結局どこまで持っていけるの?」をサクッと確認できる記事です。
機能対応表
| ChatGPT | Claude | メモ |
|---|---|---|
| カスタムGPT | Projects | ナレッジ付き専用ワークスペースとしては近い |
| カスタム指示 | Project Instructions | プロジェクト単位で書く |
| Knowledge files | Project knowledge | 添付の概念は同じ |
| Code Interpreter | Code execution | 基本的なコード実行・データ処理は可能 |
| Web検索 | Web search | 使える |
| DALL-E | ❌ | 専用サービス併用が現実的 |
| 音声モード | ❌ | モバイルの音声入力のみ |
| Actions | MCP/Zapier | 設計変更が必要 |
| GPT Store | ❌ | 相当機能なし |
「Projectsはほぼカスタムシ」と言いたくなりますが、実際は永続メモリの扱い・ツール呼び出しの柔軟性・共有体験あたりが結構違います。 業務フローとして使ってた人ほど「動きが微妙に違う」が起きやすい ので、用途次第で近い、くらいの温度感で見てください。
Code executionも、実行環境の制約・ファイルサイズ・セッション保持・外部アクセス・実行時間あたりがChatGPTと違います。重めの処理を任せてた人は要検証。
プロンプト移植でハマるとこ
1. 「You are ChatGPT...」は消す
ChatGPT用プロンプトによく入ってる自己紹介系の前置きは、そのまま貼ると微妙な挙動を引き起こします。素直に削除しましょう。
2. Actionsを使ってるGPTは作り直し
カスタムGPTのActions(外部API呼び出し)に相当する機能はProjects単体にはありません。MCPコネクタかZapier連携に載せ替える前提で考えてください。
3. Claude向けにプロンプトを書き直すコツ
ここが地味に効きます。同じ意図でも、書き方を変えると体感が結構変わります。
禁止より期待動作を書く
Before:
コードに余計な解説を入れるな。前置きするな。
After:
コードブロックから出力を開始してください。
解説が必要な場合は、コードの後に「## 補足」として書いてください。
「やるな」より「こうしてくれ」のほうが安定します。
抽象指示より役割と出力形式を固定
Before:
Be concise. Avoid unnecessary preamble.
After:
あなたはコードレビュアーです。
出力形式:
- ## 指摘 / ## 提案 / ## 良い点 の3見出し構成
- 各項目は該当行番号付き
Be conciseみたいなふわっとした指示より、フォーマット直指定のほうが効きます。Claudeは出力形式を明示したときの従順性がかなり高いです。
長文コンテキストはXML/区切りで構造化
参考資料・指示・入力データが混在するProject Instructionsでは、区切りを入れると参照精度が上がります。
<role>あなたはコードレビュアーです</role>
<rules>
- セキュリティ観点を最優先
- パフォーマンスは次点
</rules>
<output_format>
## 指摘 / ## 提案 / ## 良い点
</output_format>
タグ名はなんでもいいのですが、「これは役割」「これはルール」「これは出力形式」を機械的に分けておくと、長いInstructionsでも崩れにくくなります。
埋まらない穴は外で埋める
- 画像生成: 専用サービス併用が現実的です
- 音声会話: 諦めて他サービスへ
- GPT Store: ない。社内共有として割り切りましょう
まとめ
テキスト中心・Actions未使用のGPTなら、かなり高い再利用率で移行できます。逆にActions前提や画像生成・音声を多用するワークフローは、無理に完全移行せず併用がラクです。
(2026年5月時点。機能追加が早いジャンルなので最新は公式で確認を)