【Arduino IDE】初心者向けインストール手順&トラブル対策ガイド(Windows環境)
1 はじめに
Arduinoは、電子工作やIoTプロジェクトに最適なマイコンボードです。本記事では、Arduino IDEのインストール手順(Windows版)と、初心者がつまずきやすいポイントを徹底的に解説します。
Arudino IDEは極端なことを言えばダウンロードしてインストールするだけで使えるお手軽開発環境なのですが、その道中で細かな設定を間違えてしまうと一部機能が使えなかったり、Arudinoを認識しなかったりします。実際、5人のうち1人くらいはうまいこと動作しません。この記事ではそれらの点に重点をおいて解説していきます。
そのため、本記事は
「Arduinoが何かわかるよ!」「これから電子工作はじめるよ!」
という方向けです。
2 Arduino IDEのインストール(Windows)
2.1 ダウンロードと準備
Arduino IDEは以下の公式サイトからダウンロードできます。
通信環境に注意!
Arduino IDEはインストール後に外部インターネット接続を必要とします。
プロキシやファイアウォールなどの通信制限がある環境では、ボードやライブラリの取得が正常に行えない場合があります。
制限のないネットワーク環境で実行してください。
1. サイトより、[Windows 10 and newer, 64 bits] をクリック
2. 上側は寄付なので、基本は関係ありません。
下の [JUST DOWNLOAD] だけをクリック
3. 上側はArduinoに関する情報を受け取るかの設定。
不要であれば下の [JUST DOWNLOAD] をだけをクリック
注意:ダウンロード=インストールではありません
ダウンロードしただけではArduino IDEは使えません。インストールまで完了して初めて使える状態になります。
2.2 インストール手順(起動まで)
2. インストーラーを起動し、指示に従ってインストール
インストールするにあたって要綱の同意。ふつうに使うなら普通に同意
3. どのユーザーにインストールするかの設定
自分だけが使うなら 「現在のユーザーのみにインストール」
4. インストール先の設定
特段こだわりがなければデフォルトのままの参照にしておき、インストール
5. インストールのセットアップ完了
この画面が表示されたらセットアップ完了
デスクトップ上にショートカットが自動で生成されるほか、「windowsのアプリ」 欄にも追加される。
「Arduino IDEを実行」にチェックをすると完了後に自動で起動する。
6. ドライバのインストール(重要)
Arduino IDEをインストール後、初回起動時やボード接続時に「Windows セキュリティ」ポップアップが表示され、ドライバのインストールを求められます。
この画面では、以下のような情報が表示されます:
名前:Adafruit Industries LLC ポート (COM & LPT)
発行元:Adafruit Industries
選択肢:
「インストール(I)」:ドライバをインストール
「インストールしない(N)」:ドライバを拒否
「'Adafruit Industries' からのソフトウェアを常に信頼する (A)」:今後の確認を省略
このドライバを拒否すると、Arduinoボードが正しく認識されず、ポート設定や通信ができなくなります。
その場合、自分でドライバを個別にインストールする必要があり、初心者には非常に手間がかかります。
必ず「インストール(I)」を選択してください。
3 日本語化の手順
Arduino IDEはデフォルトで英語表示ですが、設定を変更することで日本語表示が可能です。
3.1 言語設定の変更方法
3. 「File」から「Preferences...」を選択
4. 「Language」の項目を選択(標準はEnglish)
5. 「Editor Language」から「Japanese」を選択
設定の適応
選択後、通常であれば自動で再起動します。
再起動されない場合は一度IDEを閉じたのち、再度IDEを起動してください
7. IDEを再起動すると日本語表示になります
4 Tips(エラー対応など)
- 起動時にエラーなどが複数発生する場合
プロキシ環境下や通信回線が不安定な環境でインストールすると、データが欠損するなどが原因で正常に機能が使えないかもしれません
→対処法:IDEをアンインストール後別の環境(別WiFiや通信回線の良い場所で)再度ダウンロード
どうしても特殊な環境下において実装する場合
プロキシ環境下でもインストール後にプロキシ設定をすることで、後からデータのダウンロードが可能です。
参照リンク(著:@BerandaMegane)
- ポートが表示されないときの対処法
基本的にはIDEの再起動、もしくはPcの再起動で認識されます
再起動でも表示されない場合
デバイスマネージャーで「ポート (COMとLPT)」が表示されているか確認
「不明なデバイス」がある場合は、右クリック→「ドライバーの更新」
USBケーブルが「充電専用」でないか確認(データ通信対応のものを使用)
- メニューが右上に重なって見づらい?
Arduino IDE 2.xでは、ウィンドウサイズが小さいと「ファイル」などのメニューが右上に押し込まれ、×ボタンと重なることがあります。
ウィンドウを広げるか、Windowsのスケーリング設定を見直すことで改善できます。
- バージョンを確認したいとき
IDEを起動
メニューの「ヘルプ」→「About Arduino IDE」を選択
表示されるウィンドウにバージョン情報が記載されています
4 IDEをアンインストールしたいとき
- 「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」から「Arduino IDE」を検索
- 「…」→「アンインストール」を選択
- 必要に応じて、
C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Arduino15
も削除(設定情報が残っている場合)
5 おわりに
Arduino IDEは初心者でも扱いやすい開発環境ですが、細かな設定やエラー対応が必要です。本記事を参考に、快適なArduino開発を一緒に始めましょう!
今後はArduinoやESP32、XAIOに関する記事を更新します
Qiita初心者が書いた記事ですが、参考になりましたらLGTMなど、お願いします!