J 本体のインストール
J の公式ホームページ https://www.jsoftware.com の、Download latest と書いてあるボタンをクリックすると、最新版のページが開きます。
あとは、Download and Install の所から、プラットフォームに応じて適切なものを選んでダウンロード・インストールします。OS によっては注意点がいくつかあります:
Windows
セキュリティ関連の警告が出る場合があります。公式な配布なので問題ないとは思いますが、自己責任で対応してください。
インストーラのユーザーの選択 (Choose Users) では、'Install just for me' を選ぶことをお勧めします。
Android
提供元不明のアプリなのでインストールできないという旨のメッセージが出ます。セキュリティに関わることなので、許可する場合は自己責任で行ってください。
Android 6 以降では、デバイスのファイルアクセスの許可が必要なようです。
iOS
バージョン 7.01 以降更新されていません。App Store でダウンロードは可能ですが、記事中のコードの一部が正しく動作しない可能性があります。
パッケージのインストール
J には、標準で配布されているパッケージがあります。インストール方法は、OS によって異なります。
Android
JAndroid のメニューの Tools > Package Manager から、Select All して Install を押すだけです。
iOS
バージョンが古いため、パッケージのインストールはできません。
他の OS
jconsole を起動して、次のように入力します。(jconsole は、環境によっては ijconsole という名前になっているかもしれません。)
load'pacman'
'install' jpkg '*'
インストールが完了したら、exit 0
と入力して jconsole を終了します。
JQt IDE の設定
JQt IDE (黄緑色のアイコン) を立ち上げます。(環境によってはかなり時間がかかります。)
設定項目は いくつも ありますが、ここでは例として、フォントの設定を行うことにします。
メニューの Edit > Session Font でフォントの種類やサイズを指定できます。ただし、ここでの設定は一時的なもので、次回起動時には戻ってしまいます 1。次回にも反映するには、Edit > Configure > Qt Ide を選びます。
'config/qtide.cfg' というファイルが開かれるので、フォントの設定項目を探して書き換えます。
[Session]
BoxForm=0
ConfirmClose=false
ConfirmSave=false
CursorWidth=1
DebugDissect=true
EscClose=false
FontFamily=(フォント名)
FontSize=(サイズ)
FontWeight=(太さ)
...
保存したら、Edit ウィンドウは閉じてください。
パッケージの更新
さて、パッケージのインストールは最初に済ませましたが、今後使っていく間に、パッケージがバージョンアップすることもあります。適宜更新を行う必要がありますね。
パッケージの更新は、基本的に GUI (JQt, JAndroid) から行います。
- メニューの Tools > Package Manager を開きます。
- 左側のリストの、Upgrades / Not installed のいずれかが空でない場合は、更新が必要です。
- 左下の対応するボタン (Updates / Not Installed) を押すと自動で選択されるので、その後 Install を押します。
JQt の更新
JQt を使っている場合、JQt 自体 (ide/qt) の更新は GUI ではできません。Upgrades のリストに ide/qt が含まれている場合、
- まずは他の更新が必要なパッケージを GUI を使って更新します。
- JQt IDE の全てのウィンドウを閉じて終了します。
- jconsole から JQt を更新します。
load'pacman'
'upgrade' jpkg 'ide/qt'
jconsole は OS によって差異があるので、記事では GUI の利用を前提として解説することにします。
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フォント以外の設定も同様です。 ↩