今回は、「特定のファイルを探し出すこと」に完全特化したブラウザツールを作成したので、その背景と機能について紹介します。
このツールは一般的な「フォルダ一覧ビューア」や「ファイルブラウザ」のようなものではありません。
目的はただ一つ。
■ “ファイル名が分からないファイルを探す時間” をゼロにする
私自身の話ですが、膨大な数のフォルダを日常的に作成しており、その中から目的のファイルを探すのが非常に手間でした。
たとえば、
- 「この資料どこに入れたっけ?」
- 「あの画像ファイルは何という名前だったかな?」
- 「特定の条件に合うファイルがフォルダ内にあるのか確認したい」
など、ファイル名の見当がつかない状態で探さなければならない場面が多くあります。
とはいえ、ファイルの検索機能は「名前 or 中身の一部が分かっている」前提のため、
名前が分からないと検索すらできないというジレンマがありました。
■ そこで作ったツール
→ フォルダ内のファイル情報を ChatGPT に丸投げして探してもらう
今回のツールは、次のような流れで動作します。
- File API を使って 探したい“だろう”と思うフォルダを指定する
- 中身のファイル名(拡張子つき)をすべて抽出して縦に並べる(自動)
- 「探したいファイルの特徴」を入力する
- ChatGPT 用の URL を生成し、
“この特徴のファイルを探しています。以下はフォルダ内の一覧です”
というプロンプトを自動で付与 - ChatGPT が候補を絞り込んでくれる
つまりこのツールは、
📌 「判断は ChatGPT に任せるためのリストを作り、探す行為を限界まで自動化する」
これに特化したものです。
人間がやるのは、
- フォルダを選ぶ
- 条件を書く
- ボタンを押す
- 必要ならば貼り付け作業を行う
だけ。
あとは ChatGPT が
「その特徴に合いそうなファイル名」を提示してくれるので、
その名前を OS の検索機能に入れれば 数秒で目的のファイルに到達できるというわけです。
■ なお、このツールは「フォルダの中身を読むため」のものではありません
「どんなファイルがあるのか眺めるための一覧ビューア」ではありません。
用途は明確に 1 つ。
🎯 “探すため”だけに作ったツールです。
- ファイル名を全部 ChatGPT に渡す
- 条件に当てはまるものを絞り込んでもらう
- 結果を元に OS の検索で一瞬で見つける
これだけに集中した仕様になっています。
■ 公開ページはこちら
ブラウザだけで動き、インストール不要です。
Chrome / Edge / Safari などでそのまま利用できます。
■ まとめ
- 大量フォルダを扱う人ほど「ファイルを探す時間」に苦労する
- ファイル名が分からないと検索ができない
- そこで フォルダを指定して、ChatGPT に探してもらうツールを作成
- 目的は「ファイルを探す」ことだけ
- 中身を見るためのツールではなく、探索のための専用ツール
このツールの使用頻度は、確かにそれほど多くありません。
しかし 必要なときには圧倒的に強い です。
私のようにフォルダを大量に作るタイプの人にとっては、
目的のファイルに到達するまでの時間が劇的に短縮されます。
興味のある方はぜひ触ってみてください!