本記事では、自分のサイトが完成したあとに、ChatGPT に CSS だけを修正してもらった版を作り、元の見た目と見比べて良い方を採用するという使い方を紹介します。
既存の機能はそのままに、見た目だけを安全に改善できる可能性がある方法として有効なアプローチです。
この記事では、完成した自分のサイトに対して、
- 参考にしたい見た目へ寄せてもらう方法
- 単純に今の見た目を改善してもらう方法
の 2 パターンを紹介します。
作成したサイトと、この 2 パターンで作ったサイト、全 3 パターンの中から一番良いサイトを採用する形式です。
今回は、見た目の参考元として下記の公開ページを使います。
コードは記事に載せず、この URL だけ参照先として載せます。
また、この見た目に寄せるためには、参考元の HTML を ChatGPT に添付できる必要があります。
そのため、参考用 HTML の取得元として下記 URL を使います。
CSS 修正のメリット:機能が壊れにくい
CSS のみを修正対象にする大きなメリットは、機能面が壊れるリスクが低いことです。
HTML や JavaScript を変更すると、
- イベントが発火しなくなる
- DOM 構造が崩れて動作しなくなる
- 予期しないバグが発生する
といったリスクがありますが、CSS は基本的に「見た目だけ」を制御するため、
- ボタンのクリック処理
- API 通信
- データ処理ロジック
などには影響しません。
そのため、
「動作は完成しているので触りたくないが、見た目だけ良くしたい」
という状態において、CSS だけを ChatGPT に改善してもらうのは、安全性と効果のバランスが良いアプローチです。
使い方の全体像
やり方は大きく分けて 2 つあります。
1. 参考元の見た目に寄せてもらう方法
これは、
- 自分のサイトの HTML / CSS / JavaScript
- 参考元の見た目サンプル HTML
を ChatGPT に添付して、
「このサイトを参考元の雰囲気に寄せた CSS 全体をください」と依頼するやり方です。
見た目の方向性がはっきりしているときはこちらが強いです。
2. 今のサイトをそのまま見た目改善してもらう方法
これは、参考元を使わずに、
- 自分の HTML / CSS / JavaScript
だけを添付して、
「今のサイトをもっと見やすく、洗練された感じにしてください。CSS 全体だけください」と依頼するやり方です。
方向性は ChatGPT 側にある程度任せることになりますが、シンプルで試しやすいです。
添付するもの
基本は次のどちらかです。
パターンA: html / css / javascript を全部添付する
ファイルが分かれているなら、
index.htmlstyle.cssmain.js
のように、そのまま全部添付します。
この方法の良い点は、ChatGPT が
- HTML の構造
- 使っている class 名や id 名
- JavaScript 側で参照している DOM
を確認したうえで、無理の少ない CSS 修正版を作りやすいことです。
パターンB: プロジェクト機能を使う
ファイル数が多い場合や、何度かやり取りしながら詰めたい場合は、プロジェクト機能にまとめて入れておく方法も便利です。
サイト一式を読ませたうえで CSS 全体の改善だけ依頼できるので、やり取りがしやすくなります。
参考元の見た目に寄せてもらうやり方
まず、見た目の参考元ページを確認します。
参考元ページはこちらです。
次に、参考に使う HTML を取得します。
取得元はこちらです。
この HTML をダウンロードし、自分のサイト一式と一緒に ChatGPT に添付します。
そして、たとえば次のようなプロンプトを使います。
添付の〇〇サイトを、見た目サンプルサイト側の見た目に寄せたいと思います。
添付の〇〇サイトの css だけ寄せてクオリティを向上させたものを頂けますか?
添付の〇〇サイト側の修正版 css 全体を下さい。
ここでのポイントは、最初から「CSS だけください」と明示することです。
これを書いておくと、
- HTML を勝手に書き換えにくい
- JavaScript の修正案を混ぜにくい
- そのまま差し替えや比較がしやすい
という利点があります。
単純に自分のサイトの見た目を良くしてもらうやり方
こちらは参考元なしで行う方法です。
HTML / CSS / JavaScript をそのまま添付して、次のように依頼します。
添付の〇〇サイトの見た目を向上させて頂けますか?
css 全体だけ下さい。
もっと具体的にするなら、次のように少し条件を足しても良いです。
添付の〇〇サイトの見た目を全体的に良くして頂けますか?
やわらかく、見やすく、少しスタイリッシュな方向でお願いします。
html と javascript は変えず、css 全体だけ下さい。
こちらはかなり使いやすく、
「とりあえず一回、全体の雰囲気を整えた版を見たい」というときに向いています。
参考元ありの依頼と、参考元なしの依頼の違い
参考元あり
向いているケース
- 近づけたい見た目が明確
- 配色やカード感や余白感を寄せたい
- デザインの方向性を伝えやすくしたい
強み
- 完成イメージのズレが少ない
- 「こういう雰囲気にしたい」が伝わりやすい
- 複数回の微調整がしやすい
参考元なし
向いているケース
- とにかく今より良くしたい
- 方向性はそこまで決まっていない
- まずは改善案を一回見たい
強み
- 手軽
- 準備が少ない
- まず叩き台を出してもらいやすい
実際に依頼するときのコツ
1. CSS だけ欲しいと最初に書く
かなり重要です。
たとえば、
- css 全体だけ下さい
- 修正版 css を全て下さい
- html と javascript は変更しないで下さい
のように明示すると、結果がかなり扱いやすくなります。
2. サイトの用途を軽く書く
用途を書いたほうが改善案の精度が上がりやすいです。
例
- ツール系サイトです
- フォーム入力が中心です
- スマホでも PC でも見ます
- カード風 UI にしたいです
- 文字の見た目を少し洗練させたいです
3. 今の不満点を添える
たとえば次のような一文があると便利です。
- 全体的にのっぺりしています
- 文字が少し野暮ったいです
- ボタンや入力欄に統一感がありません
- 余白感をきれいにしたいです
- 見出しをもう少し上品にしたいです
4. 1回で完璧を狙わず、2回目で詰める
最初は広めに依頼して、2回目で
- 文字だけもう少し上質に
- ボタンだけもう少し目立たせて
- 配色をもう少し淡く
- 余白を少し詰めて
- PC で見たときの横幅も調整して
のように追加依頼すると、かなり整いやすいです。
依頼文の例
参考元の見た目に寄せる場合
添付の〇〇サイトを、見た目サンプルサイト側の見た目に寄せたいと思います。
添付の〇〇サイトの css だけ寄せてクオリティを向上させたものを頂けますか?
添付の〇〇サイト側の修正版 css 全体を下さい。
html と javascript は変えない前提でお願いします。
参考元なしで見た目改善する場合
添付の〇〇サイトの見た目を向上させて頂けますか?
html と javascript は変えず、css 全体だけ下さい。
ややスタイリッシュで、見やすさと統一感を優先した方向でお願いします。
文字の見た目も含めて良くしたい場合
添付の〇〇サイトの見た目を向上させて頂けますか?
特に文字の見た目、余白、ボタン、入力欄の統一感を良くしたいです。
html と javascript は変更せず、css 全体だけ下さい。
この使い方の良いところ
この方法の良いところは、単なる「部分修正」ではなく、サイト完成後の仕上げ工程として ChatGPT を使えるところです。
特に HTML / JavaScript が完成している状態なら、
- 自分は機能実装に集中する
- 最後に CSS 全体の整え案を複数もらう
- 良いところだけ採用する
という流れがかなりやりやすいです。
CSS はどうしても、
- 自分で見続けると違和感に慣れる
- どこを直せば一気に良くなるか分かりにくい
- でも少し整えるだけで見た目の印象は大きく変わる
という性質があります。
そのため、完成後に ChatGPT に 「一度全体を見直してもらう」 のは、普通に有効な選択肢だと思います。
ChatGPT のバージョンアップ時に再実行するのもおすすめ
この手法は、一度やって終わりではなく、ChatGPT のバージョンが上がるたびに再実行してみるのもおすすめです。
ChatGPT は時間経過とともに
- 学習データの増加
- アルゴリズムの改善
が行われており、同じプロンプトでも出力されるCSSのクオリティが向上している可能性があります。
そのため、
- 「以前もらったCSSより良くなるか試す」
- 「新しいモデルで再生成して比較する」
といった形で、バージョンアップを1つの節目として再実行することで、より洗練された見た目にアップデートできる可能性があります。
まとめ
自分のサイトが完成したあと、ChatGPT に CSS 全体を改善してもらう方法はかなり実用的です。
使い方としては主に 2 パターンあります。
- 参考元の見た目に寄せてもらう
- 今のサイトをそのまま見た目改善してもらう
その際は、HTML / CSS / JavaScript を全部添付するか、プロジェクト機能を使うのが分かりやすいです。
また、参考元の雰囲気を伝えたい場合は、次のページを見た目サンプルとして使う方法があります。
そして、参考元 HTML の取得元はこちらです。
完成したあとに
「あと少しだけ見た目を良くしたい」
「CSS を全体的に整えたい」
という場面はかなり多いので、そういうときの選択肢として覚えておくと便利です。