この記事では、閲覧中のWebページ本文を要約して、新しいタブに結果を表示する Chrome 拡張「site-summarizer-extension」の使い方と仕組みを紹介します。
- 結果は“新しいタブ”に表示(コピーボタン付き)
- ChatGPT(OpenAI)/ Gemini(Google)両対応
- API Key は初回だけ保存(以降は入力不要)
- ChatGPT のデフォルトモデルは gpt-5-nano Flex
- Gemini のデフォルトモデルは gemini-1.5-flash
※この拡張は、サイトの上に要約パネルが重なって表示される形式に、少し違和感を覚える方向けの要約ツールです。
背景に元のサイト内容が表示されたまま、さらにパネル上に文字情報が重なることで、画面がごちゃごちゃして見えるのが苦手な方には、特に使いやすい設計になっています。
ミニマリスト志向で、情報はできるだけ整理された状態で読みたいという方でなければ、既存の要約拡張の利用をおすすめします。
1. できること
- 現在開いているタブの本文(main / article / body など)を抽出
- 指定したプロバイダ(ChatGPT or Gemini)で要約を生成
- 結果を “新しいタブ(summaryページ)” に表示
- 要約文をワンクリックでコピー
- 元ページを開くボタン付き
2. ダウンロード(GitHub から)
コードは GitHub に置いてあります。こちらからダウンロードしてください。(情報の抜き取りなどの悪意あるコードが含まれていないか ChatGPT で聞いてから使用する事を推奨します)
※ GitHub の「Code」→「Download ZIP」でも、git clone でもOKです。
3. インストール手順(Chrome)
-
Chromeで次を開く
chrome://extensions/ -
右上の「デベロッパーモード」をON
-
「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を押して、ダウンロードしたフォルダを選択
-
拡張機能アイコンをクリックして、API Key を設定(初回のみ)
その後「要約する」で新しいタブに結果が表示されます
4. 使い方
- 要約したいページを開く
- 拡張のポップアップを開く
- プロバイダ(ChatGPT / Gemini)を選ぶ
- API Key を保存(初回のみ)
- 「要約する」
結果は新しいタブで開きます。
5. ChatGPT は速い / Gemini は少し遅い
体感としては、
- ChatGPT(特に軽量モデル)は返りが速く、サクッと要約が出やすい
- Gemini は少し遅めに感じることがある(ページ内容や混雑状況で差が出やすい)
もちろんモデルや入力テキスト量にも左右されますが、「体感のキビキビ感」は ChatGPT が優勢なことが多いです。
6. Gemini は“Googleアカウントがあれば無料枠”が使える
Gemini は Google AI Studio / Gemini API の無料枠を利用できるため、
Googleアカウントを持っていれば、まずは無料枠で試しやすいのがメリットです。
- まず無料枠で試す
- 気に入ったら有料枠に切り替える
という入り方ができます。
7. API Key を保存しても流出の危険性はある?
ここは大事なので、メリット・リスクを分けて正直に書きます。
2026年1月16日付で、API Key を固定の暗号化キーを用いて暗号化する処理を追加しました。そのため、保存された文字列を閲覧されるだけであれば、リスクはありません。ただし、同時にコード自体を閲覧されるとリスクが生じる前提となりますので、その点をご理解のうえ、下記の文章に目を通していただければと思います。
7.1 「他のサイト(Webページ)」からは基本的に見えない
この拡張は、API Key を chrome.storage(拡張機能専用領域)に保存します。
通常のWebページのJavaScript(広告・埋め込み・一般サイトのコード等)から、拡張の storage を直接読むことはできません。
つまり、
「悪意のあるWebサイトを開いたら、そのサイトのJSにAPI Keyを盗まれる」
みたいな形は、基本的に起きにくい設計です。
7.2 それでも “流出リスクがゼロ” ではない
一方で、API Key を“クライアント側(ブラウザ内)”に置く以上、次のリスクは残ります。
- PC自体がマルウェアに感染している(ブラウザやファイルを覗かれる)
- 悪意ある別の拡張機能を入れてしまった(権限次第で情報を盗まれる可能性)
- 自分が拡張のコードを改変できる=同PCの利用者が抜き出すことは可能
- 共有PCや会社PCで“同期”が有効な場合、意図せず他端末へ同期される可能性(設定次第)
このため、業務や公開配布でより安全性を上げたい場合は、次の対策が推奨です。
- 使い捨て/制限付きのKeyを使う(できる範囲で権限や上限を絞る)
- 利用量上限(クォータ/請求上限)を設定する
- もっと堅牢にするなら「自前サーバ(または Cloudflare Workers 等)を挟んでAPI Keyをブラウザに置かない」構成にする
- 端末間同期が不要なら storage.sync ではなく storage.local を使う
結論:
- “他のサイトから丸見え” というタイプの危険は小さい
- ただし “ブラウザ内にKeyを置く” 以上、ゼロリスクではない
- 心配なら「Keyをブラウザに置かない構成(プロキシ方式)」が最強
8. 仕組み(ざっくり)
- popup から「要約する」を押す
- background(service worker)がアクティブタブの本文を抽出
- 選択されたプロバイダへ要約リクエスト
- summaryページを新しいタブで開き、結果を表示
(実装によっては、生成完了後に表示する方式/ストリーミングで逐次表示する方式のどちらにもできます)
9. おわりに
「ページを読む前に、まず要点だけ知りたい」用途にかなり便利です。
とくに技術記事・ドキュメント・長めのニュースなどで効きます。
- 速さ重視なら ChatGPT
- 無料枠で試しやすいのは Gemini(Googleアカウントがあれば始めやすい)
という使い分けで、ぜひ試してみてください。
ChatGPT の動作が遅いと感じる場合は、background.js 内の
service_tier: "flex",
という記述を削除してください。
(この設定は、処理の優先度を下げる代わりに料金を抑えるためのモードです。)(通常、ChatGPT では 2 秒以内に読み始めることができるのが正常です。2 秒以上要する場合は、flex が原因で遅延が発生しています。)
自分用として、Alt + G を押したときに起動するよう設定しています。
他の拡張機能で Alt + G を使用している場合は、競合を避けるため本機能の使用はお控えください。
リポジトリはこちら:
https://github.com/uni928/site-summarizer-extension