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Javaのアップデート戦略を考える

Last updated at Posted at 2019-01-12

Javaで実装されたシステムのバージョンアップ戦略を検討するため、今後のJavaのリリースサイクルとサポートに関する情報を整理した。なお、本記事では無償利用が可能なJDKに関する情報を中心に整理している。

これからのJavaリリースサイクルとサポート

以下の2点がこれまでからの大きな変更点である。

(1) Java 9以降はメジャーバージョンアップが6ヵ月ごとになった(参考
バージョン リリース
10 2018年3月
11 (LTS) 2018年9月
12 2019年3月(予定)
(2) OracleのOpen JDKのサポートがリリースから6ヵ月間になった

ただし、3年ごとのLTSバージョンは有償で5~8年のサポート(これをOracle JDKと呼ぶ)を受けられる。

(2021/9/18 追記) Java 17から、次のLTSリリースの1年後まで無償サポートが提供されることとなった。(参考

無償利用できるOpen JDK

OracleがOpen JDKのサポート期間を短縮したことで、他のベンダーがOpen JDKの長期サポートを発表している。無償で利用できるものは以下の通り。

無償利用可能なOpenJDKとサポート期限

JDK Java 8 (LTS) Java 11 (LTS) Java 17 (LTS)
Oracle JDK (Support) (有償のみ) (有償のみ) 2024年9月まで ※1
Eclipse Adoptium (Support) ※2 少なくとも2026年5月まで 少なくとも2024年10月まで TBD
Amazon Coretto (Support) 少なくとも2026年6月まで 少なくとも2027年9月まで TBD
Microsoft Build of OpenJDK (Support) (提供なし) 少なくとも2024年10月まで 少なくとも2027年9月まで
(リリース日は未定)
SapMachine (Support) (提供なし) 2023年9月まで 2026年9月まで
BellSoft Liberica JDK (Support) 2031年3月まで 2027年5月まで 2030年5月まで

※1 次のLTSリリースがOracle JDK 21 (2023年9月) とされているため、そこから1年間として記載。
※2 AdoptOpenJDKから2021年7月に移行された。

その他、特定の条件で無償利用できるOpenJDKには、RedHat OpenJDK(RHELのサポートに含まれる)と Zulu OpenJDKMicrosoft Azure利用者は無償)がある。

アップデート戦略

これまでOracle JDKを利用していた場合は、JDK 17以降のサポート期限も鑑みて有償ライセンスを購入を判断することになる。元々何らかのOpen JDKビルドを利用していた場合は、この機会にサポート期限の長いものに乗り換えるのもあり。AWS、Azure、OracleなどのIaaSを使っている場合は、おそらくそれぞれのベンダのOpenJDKビルドを簡単に導入(更新)する手段が提供されていくのでは、といった感じか。

参考

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