このエントリは「Raspberry Piでスマートロックつくった」の解説7つめになります。
前回までで目的の機能はおおよそプロトタイピングできました。今回はいよいよ仕上げとして鍵マウントの作成やユニバーサル基板への配線などやっていきます。
鍵マウントの作成
サーボモーターを鍵に取り付けるためのマウントを作ります。ウチの鍵は縦でOPEN横でLOCKなので、下のようなマウントを作って90度ずつ回せばよさそうです。
マウントの材料には、タミヤの工作シリーズ「ユニバーサルアームセット」を使いました。Amazonやプラモ屋で売っています。やわらかいのでニッパーで簡単に切断加工できます。
これをこうして…
(色々と試行錯誤したけど)こうじゃ
細いタイラップを使えばネジ止めや接着をしないで済み、後から微調整もし易いのでオススメです。
ユニバーサル基板への配線
次にユニバーサル基板へボタンやコネクタを乗っけて半田付けし、配線します。いきなりやってしまってもいいのですが一応事前に設計図みたいなのを書いておきます。marmeloという回路設計ソフトが無料で使える中ではおすすめです。
(後で気づいたけどサーボモーターの配線が間違ってました…)
この設計図をもとにユニバーサル基板に配線していきます。基板はRaspberry PiのサイズにピッタリでGPIOのマッピングも書いてあるヤツがあるので、それを使います。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)用ユニバーサル基板 UB-RPI02 | サンハヤト株式会社
こんな感じで、公式ケースにもピッタリ収まります。ただしケースのフタがmicroSDカードスロット側で干渉してしまうので、切断してヤスリがけする必要はあります。
抵抗や押しボタンスイッチやコネクタを乗っけるとこんな感じです。かわいいですね。
サーボモーターやインジケータのLEDはピンヘッダ用コネクタで接続できるようにして、配線しやすくします。
ドアに取り付ける
ドアには強めの磁石でひっ付けてみました。磁石なら後から角度調整が簡単になるし、両面テープでドアを汚したりする心配がありません。サムターンとの高さは、ユニバーサルアームセットの部品を積み上げてネジ止めすることで調整して合わせました。
シューティングゲームの敵として出てきそうな見た目ですがこんな感じで動いてます #RaspberryPi #スマートロック pic.twitter.com/38iNQGGuH6
— undo (@undo) 2017年12月11日
できあがり!
というわけで長くなりましたがこれにてスマートロックシステムの完成です。
やったースマートロック完成したよー\(^o^)/
— undo (@undo) 2017年12月11日
・Suicaタッチで即開閉
・開けたら全室照明オン、閉めたら一斉にオフ
・内側からはボタン開閉、開けたら玄関だけ照明オンで宅配受取もスムーズ
・Slackで遠隔開閉可能
・未許可Suicaがタッチしたらスマホに通知、10分間の開閉許可を出すことも可能 pic.twitter.com/an3DEi1Lqi
不具合が起きた時や微妙に調整をしたい時にいちいち玄関まで行って電源を引っこ抜かなくてもいいように、SSHやVNCで接続できるようにしておくと良いです。