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Tableau技術者がFabric Analytics Engineer Associate(DP-600)に合格した記録

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Last updated at Posted at 2026-06-11

0. 概要

Microsoft Fabricの資格であるFabric Analytics Engineer Associate(DP-600)の受験記です。先日受験して792点(1000点満点、合格点700)で合格しました。10年Tableauを使ってきた人間がPowerBIを中心としたMicrosoft Fabricの資格に合格した記録を残します。

1. 自己紹介・前提

まず私のバックグラウンドについて記載しておきます。

10年くらいTableauを軸にデータ分析、データ活用の仕事をしてきました。TableauについてはTableau Certified Data Analyst資格も持っていますし、コミュニティの認定であるTableau Visionaryに3年、Tableau Ambassadorに6年認定されていて、特にTableau Desktopでできることはだいたい隅々まで把握できている状態です。

今はお客様向けにデータ活用のご支援をしていて、Tableauの研修やダッシュボードコンサル、データ基盤のご提案などをしており、この10年くらいはデータに関わる仕事をしています。

PowerBIについては簡単なダッシュボードなら作るくらいの経験はありますが、Tableauほど自信を持って使えますといえるレベル感ではないです。そしてAzureやMicrosoft Fabricの経験もほとんどなく、Microsoftの資格取得も今回が初めてという状況でした。

Snowflakeやdbtなどはチュートリアルくらいはやっており、メダリオンアーキテクチャなどデータ整備まわりの基礎的な知識はもっています。開発のCI/CDなどは趣味でちょっと触っているくらいで本格的な開発経験はありません。

2. 受験目的

仕事柄、ダッシュボード構築の支援をしているとその次に来るのはデータ基盤の整備です。Tableauが得意なのでTableauの案件をすることもありますがM365を導入している企業さんだとPowerBIでデータ活用を進められているところもありますので、PowerBIの案件もやっています。そしてPowerBIでデータ活用を進めている場合、次に来るデータ基盤の整備においてMicrosoft Fabricは強力な選択肢になります。今後そういった案件も自信を持ってこなせるようになるためにMicrosoft Fabricの資格を受験することをきめました。

Microsoft Fabricの試験はDP-600とDP-700の二つがあります。DP-600はよりアナリストよりなので私の経験との親和性が高くまずはそちらを取得することにしました。DP-700はよりデータエンジニア寄りの内容のようです。

3. 受験までの経緯

学習を始めたのは実は結構前です。2025年の9月にMicrosoftがパートナー向けに提供しているFastLaneという仕組みでDP-600の対策研修を受けました。1週間、毎日朝の8:00−10:00の2時間の研修とLabをこなすプログラムです。この研修でMicrosoft Fabricの全体像を理解することができました。

しかしその後業務が多忙を極めなかなか試験を受けられずにずるずると時間が経ってしまいました。FastLaneを受講すると試験料が100%割引になるバウチャーがもらえるのですが、この利用期限が2026年6月末だったので、さすがにこのままではまずいと思い2026年6月11日に受験しました。

このFastLane、パートナー企業の従業員の方は絶対活用した方が良いです。100%割引バウチャーももらえるのは大きいですし、朝の8:00−10:00という時間設定が絶妙にありがたかったです。9:00始業の会社でも朝1時間遅れるだけなので業務に支障がでにくいですし、朝のスッキリした頭で受講できるのもとても良かったです。

4. 勉強方法

9ヶ月のブランクがありましたが、概要は一度理解しているので学習は効率的に行うことができました。やったことは主に以下の二つです。

  • LevelUPのラボで実践的な操作を習得(1週間くらい)
  • 公式の模擬試験で試験練習と弱点把握(3日くらい)

加えて生成AIを活用してわからないことを教えてもらったり、苦手分野の模擬問題を作ってもらったりしました。

LevelUPのラボ

Microsoftのパートナー向けの学習コンテンツを提供する以下のサイトでDP-600のラボを一通りやりました。1つ30~45分のラボを15個くらいやるので、結構ボリューミーでしたが、Fabricでできることを一通り体験できたのでとても良かったです。

パートナーじゃなくてもMicrosoft Learnにもラボはできるみたいなので、そちらで触るのもありだと思います。

image.png

公式の模擬試験

DP-600の試験概要ページにある「試験に向けた練習」で模擬試験を受けることができます。やってみるととても難しかったです。DAXの考え方やpysparkの書き方などラボではコピペして終わっていたようなことが出題されました。これはぜったいにやっておいたほうがよいです。ただしケース問題はありません。必要に応じてUdemyの模擬試験を購入しても良いと思います。

image.png

生成AIの活用

わからないところは生成AIに解説してもらいながら理解を深めていきました。特に公式の模擬試験の内容を解説してもらうのはとても良かったです。解説の中で出てきたわからない用語や技術も深ぼって聞けるのでとても理解が深まりました。

また模擬試験の解説をお願いしていたことで私の苦手分野の問題を出すこともできるようになりました。試験直前は生成AIに模擬試験を出してもらって復習をしていました。

5. 試験当日

日本語で受験しました。変な翻訳とかはほとんどなかったです。とはいえ3問くらいは英語も確認しました。結果は792点(1000満点、合格点700)で合格でした。

問題の形式ですが、最初にケース問題が4問、個別の問題が42問、最後に見直しをできない選択問題が4問でました。個別の42問はあとから見直しができます。フラグもつけられるし、フラグつけた問題だけ順番に見直すこともできました。

見直しのできない4つの選択問題は想定外の出題形式でした。選択肢が1つずつ提示されて、あってるかどうかを順番に回答していく問題でした。例えば以下のようなイメージ。

Q.dogは日本語で何か?
1問目:猫 → Yes or No
2問目:魚 → Yes or No
3問目:犬 → Yes or No
4問目:狼→ Yes or No

3問目あたりで1問目が間違ってることに気づいてももう直せない、そんな形式です。消去法ができないので骨があります。多分これは間違えてたと思う...

6. TableauユーザーからみたDP-600の感想

ずっとTableauを触ってきたのでPowerBIはとっつきにくい印象だったのですが、今回の試験勉強のおかげでPowerBIのコンセプトやDAX関数の表現力の豊かさを知ることができました。PowerBI触りたくなりました。

特にデータモデルをスタースキーマで作る概念はTableauよりも硬派な印象です。カーディナリティやフィルターの方向、リレーションの有効無効といった各種設定はTableauではあまり意識せずにやれてしまうところなので、初学者にとってはハードルが高そうだと感じました。

Gitとの連携も興味深かったです。Tableauだと複数人でダッシュボードを開発することはほぼ無理なのですが、PowerBIにはPBIP形式で保存すればページ単位での修正を分担して実施することができたり、Git管理してMergeすることもできるというのが驚きでした。またFabricの開発パイプライン機能を使えばStaging、Test、Productionをスムーズに移行できることもすごいと感じました。

Tableauを触っていた経験は活きました。PowerBIのこの機能はTableauでいうとどの機能か?という考え方で学びを深められました。常にTableauと比較しながら学ぶことですっと理解することができました。

全体的な感想ですが、ツールの使い方以外にも運用を意識した問題が多いと感じました。Fabricの使い方を学ぶこと以上にデータエンジニアリングの基礎を学ぶにもとても良い試験だと思います。

7. 次のステップ

せっかくなので、DP-700を取りにいきたいなと思っています。生成AIの勃興でますますデータ整備に注目が集まっていますのでデータエンジニアリングスキルも高めていきたいです。あとはせっかくなのでPL-300も取得してみたいです。PL-300はPowerBIの資格で、DP-600はPL-300を前提に組まれているらしいので今受ければ受かるかも?と思っています(楽観的すぎる気もしますが...)。

TableauとPowerBIどっちがいいの?という質問はたくさんいただきます。今回学習したことでより深く違いについても語れるようになりました。組織の風土や目指す姿、やりたいこと、現状のシステム構成でおすすめは変わってきます。Tableauには強いコミュニティがあり学習教材が豊富なのでセルフBIの展開はしやすいと思いますし、強力な地図機能は細かなダッシュボードの作り込みもできます。PowerBIはMicrosoft製品との接続がしやすいですし、PowerQueryなどExcelに付属している前処理ツールをそのまま使えたり、M言語、DAX関数により高い前処理能力も備えています。Tableauユーザーの方も別のBIを学習することでTableauの強み弱みを改めて理解できると思うのでとてもおすすめです。

研修を受けてから9ヶ月放置してしまったので不安はありましたが短い学習期間でなんとか合格することができました。受験をためらっている方などこの記事がきっかけになれば嬉しいです。

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