本記事は 技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021 の1日目です。
自己紹介
わたしは、合同会社DMM.comで電子書籍事業と同人事業のエンジニアリングマネジメントに携わっています。
はじめに
技術同人誌の執筆は、2019年から続けている(厳密には販売を続けているだけで新作を書けている訳では無いけど...)のですが、**技術同人誌の執筆に興味があるけど1歩踏み出せないという方にとって、少しでも心理的なハードルが下がって「自分でもやってみたい」**と思ってもらえますと嬉しいです。
なぜ始めたのか
キッカケは、エンジニア界隈で技術書典という技術書オンリーイベントが盛り上がってきていて、技術書典6に初めて一般参加した際に「あっ、このくらいでも出して良いんだ」と思ったのが一番大きかったです。自分の中で一番敷居が下がった観点は、ページの薄さでした。
また、来場者数が多かった点も魅力で「これだけの人の目に触れるのなら、数人は興味を持ってくれる人が居るのでは」と可能性を感じたのと、当時同じ会社に居た方々が何人かすでにサークル参加されていて、売れ行きなど具体的な話も聞けたのもイメージを持つのに十分でした。
「自分でも出来そう」と感じられたことで、技術書典7に初めてサークル参加しました。
サークル参加したイベント一覧
・技術書典7(当日の様子)
・技術書典 応援祭
・技術書典10
・エアコミケ2
・技術書典11(オンラインのみ)
上述の中で、リアル(オフライン)で販売できたのは最初の技術書典7の1回のみでした。
コロナ禍に入ってからオフライン開催が難しい状態でしたが、主催の方々の努力により一部イベントはオフライン開催が出来ている状況ですので何らかの形で今後も貢献していければと考えてます。
執筆した本
(1) できるエンジニアリーダーになるためのトレーニング法 (2019年9月)
過去に自身が書いた技術ブログを再構成し、コラムを追記した本です。
(2) 引き継ぎのトリセツ〜エンジニアのためのベストプラクティス〜 (2020年4月)
別の場所で出さず書き下ろした本なのですが、初出の技術書典 応援祭に間に合わせるために販売期間の終了24時間前に当初予定をいくつか削ってギリギリ間に合わせた突貫なものになってしまっているため、もう少し手直ししたい欲求が強いです。他の場所で販売していないのは未完成が故。
執筆環境
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
Googleドキュメント:原稿執筆
プレビュー(MacOS プリインストールApp):表紙デザイン・入稿PSD編集
※当初は、ReVIEWやSphinxを少し触ってみたのですが、シームレスに書く体験が出来なかったので、各ツールの出来ることとやりたいことを天秤にかけて、一番シンプルな形に落ち着きました。
販売サイト
・BOOTH:できるエンジニアリーダーになるためのトレーニング法(物理本:品切れ)
・とらのあな:できるエンジニアリーダーになるためのトレーニング法(物理本:品切れ)
・Amazon Kindle:できるエンジニアリーダーになるためのトレーニング法 Kindle版
技術書典7向けに日光企画で100部印刷し、約半分が売れたので、残りの半分を最初BOOTHで販売してみたものの、売れ行きが芳しくなかったので、とらのあなに販売委託したところ、秋葉原店にも置いて頂いたこともあり10数冊売れ、残りも後の技術書典 応援祭で完売したという経過です。
物理本が完売した後、Kindle版を作成しKDP(kindle direct publishing)で販売しました。
その他
・国会図書館サーチ:できるエンジニアリーダーになるためのトレーニング法
「同人誌を国立国会図書館に納本してみた」というブログ記事を何人か書かれている方がいたので、参考にして納本しました。自分の作った本が公的な場所で貸し出せるのは感慨深いものがあります。貸し出された後に盗まれない限りアーカイブ出来ているという謎の安心感もあります。
・ボランティアスタッフ参加(第五回 技術書同人誌博覧会)
コロナ禍におけるリアルイベント運営の大変さを身をもって感じることが出来ました。
サークル参加や一般参加する際にもスタッフさんへの感謝の念をより感じられるようになりました。
おわりに
こうして振り返ってみると、執筆よりも販路を色々試してきた感が多いので、ちゃんと新作書かないとですね、すみません。
現在、技術書典12のサークル参加申込期間中(12/12まで)なので、ご興味持って頂けた方は是非応募してみて下さい!
リアルイベントに参加したい場合は、第6回技術書同人誌博覧会(技書博6)も2022/01/05までサークル募集中なので、是非挑戦してみて下さい!