新しく購入したMacBook Proを開発用マシンとして使うため、基本的なCLIツールの導入、Node.js環境構築、GitHub SSH接続設定を実施した。
目的
このセットアップの目的は、Mac上で以下の開発作業をスムーズに行えるようにすること。
- Homebrewによる開発ツール管理
- Git / GitHubを使ったソースコード管理
- Node.js / npmを使ったJavaScript・React開発
- GitHubへのSSH接続
- 開発用ディレクトリの整理
- モダンなターミナル環境の準備
1. Homebrew のインストール
Macで各種開発ツールを管理するため、パッケージマネージャであるHomebrewを導入した。
実行コマンド
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
source ~/.zprofile
brew -v
確認結果
Homebrew 5.1.8
補足
Homebrewインストール直後は brew コマンドが認識されないことがある。その場合は、.zprofile にHomebrewのPATH設定を追加し、source ~/.zprofile で反映する。
2. Git を Homebrew版へ統一
macOSには標準でApple Gitが入っている。今回は、Homebrewで管理するGitを優先して使用するように設定した。
最初の状態
git --version
git version 2.50.1 (Apple Git-155)
Homebrew版Gitのインストール
brew install git
Homebrew版Gitを優先するPATH設定
echo 'export PATH="/opt/homebrew/bin:$PATH"' >> ~/.zprofile
source ~/.zprofile
確認コマンド
which git
git --version
確認結果
/opt/homebrew/bin/git
git version 2.54.0
補足
/usr/bin/git のApple Gitではなく、/opt/homebrew/bin/git のHomebrew版Gitを使うようになった。
3. nvm のインストール
Node.jsのバージョンを柔軟に管理するため、nvmを導入した。
nvmはNode Version Managerの略で、プロジェクトごとに異なるNode.jsバージョンを切り替えられる。
実行コマンド
brew install nvm
mkdir -p ~/.nvm
echo 'export NVM_DIR="$HOME/.nvm"' >> ~/.zprofile
echo '[ -s "/opt/homebrew/opt/nvm/nvm.sh" ] && \. "/opt/homebrew/opt/nvm/nvm.sh"' >> ~/.zprofile
source ~/.zprofile
確認コマンド
nvm --version
確認結果
0.40.4
4. Node.js / npm のインストール
JavaScript、React、Viteなどの開発に必要なNode.jsを、nvm経由でインストールした。
実行コマンド
nvm install --lts
実行結果
Installing latest LTS version.
Downloading and installing node v24.15.0...
Now using node v24.15.0 (npm v11.12.1)
Creating default alias: default -> lts/* (-> v24.15.0 *)
確認コマンド
node -v
npm -v
which node
確認結果
v24.15.0
11.12.1
/Users/your-user/.nvm/versions/node/v24.15.0/bin/node
補足
which node の結果が .nvm 配下になっているため、Node.jsがnvm管理下で動作していることを確認できる。
5. GitHub SSH認証設定
GitHubと安全に接続するため、SSH鍵を生成し、GitHubアカウントに公開鍵を登録した。
SSH鍵の生成
ssh-keygen -t ed25519 -C "your-email@example.com"
ssh-agent の起動
eval "$(ssh-agent -s)"
秘密鍵の登録
ssh-add --apple-use-keychain ~/.ssh/id_ed25519
実行結果
Identity added: /Users/your-user/.ssh/id_ed25519 (your-email@example.com)
公開鍵のコピー
pbcopy < ~/.ssh/id_ed25519.pub
GitHub側での登録
GitHubの以下の画面からSSH Keyを登録した。
Settings
→ SSH and GPG keys
→ New SSH key
登録したSSH Key Title
My-MacBookPro
GitHub SSH接続確認
ssh -T git@github.com
確認結果
Hi your-github-username! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.
補足
You've successfully authenticated が表示されたため、GitHubへのSSH認証に成功した。
この記事では、GitHubユーザー名・メールアドレス・ローカルユーザー名などはサンプル値に置き換えている。
GitHub does not provide shell access. はGitHubの通常メッセージであり、エラーではない。
6. Gitユーザー情報設定
Gitのコミットに使用するユーザー名とメールアドレスを設定した。
Gitでは、コミットごとに「誰が変更したのか」という情報が記録されるため、user.name と user.email の設定が必要になる。
実行コマンド
git config --global user.name "your-name"
git config --global user.email "your-email@example.com"
確認コマンド
git config --global --list
確認結果の例
user.name=your-name
user.email=your-email@example.com
補足
--global を指定すると、このMac全体のGit設定として保存される。
個人用Macで同じGitHubアカウントを使う場合は、基本的に --global で設定して問題ない。
記事では、実際のメールアドレスではなく your-email@example.com のようなサンプル値に置き換えて記載している。
7. 開発用ディレクトリの作成
作業用のリポジトリをまとめて置くため、ホームディレクトリ直下に work ディレクトリを作成した。
実行コマンド
mkdir -p ~/work
cd ~/work
補足
開発用ディレクトリを決めておくと、複数のプロジェクトを管理しやすくなる。GitHubからcloneしたリポジトリや、学習用に作成したプロジェクトは ~/work 配下にまとめる。
8. Warp のインストール
モダンな開発用ターミナルとしてWarpをインストールした。
実行コマンド
brew install --cask warp
補足
Warpは、コマンド履歴や実行結果をブロック単位で扱えるターミナルアプリである。
今後、Git、npm、AWS CLI、Terraform、AI系CLIツールを使う際に作業しやすくなる。
9. Clipy のインストール
クリップボード履歴管理ツールとしてClipyを導入した。
実行コマンド
brew install --cask clipy
補足
Clipyを使うと、過去にコピーしたテキストを履歴から呼び出せる。
コード、コマンド、プロンプト、URLなどを頻繁にコピーする開発作業で役立つ。
現在のセットアップ状況
| 項目 | 状態 |
|---|---|
| Homebrew | 完了 |
| PATH設定 | 完了 |
| Homebrew版Git | 完了 |
| nvm | 完了 |
| Node.js | 完了 |
| npm | 完了 |
| GitHub SSH認証 | 完了 |
| Gitユーザー情報設定 | 完了 |
| workディレクトリ | 完了 |
| Warp | インストール実施 |
| Clipy | インストール実施 |
現在利用できること
このセットアップにより、以下の作業が可能になった。
-
brew installによるツール導入 - Homebrew版Gitの利用
- GitHubへのSSH接続
- GitHubリポジトリのclone / pull / push
- Node.js / npmを使ったJavaScript開発
- React / Viteプロジェクトの作成
-
~/work配下での開発プロジェクト管理 - Warpによる快適なターミナル操作
参考資料
今回のMac開発環境セットアップでは、以下の公式ドキュメント・技術記事を参考にした。
-
Homebrew公式サイト
https://brew.sh/ja/ -
Clipy Homebrew Cask
https://formulae.brew.sh/cask/clipy -
Qiita: Homebrewを活用したMac初期設定
https://qiita.com/ucan-lab/items/e02f2d3a35f266631f24
用語集
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Homebrew | Mac用のパッケージ管理ツール |
| PATH | ターミナルがコマンドを探す場所の一覧 |
| Git | ソースコードの変更履歴を管理するツール |
| Apple Git | macOS標準で入っているGit |
| Homebrew Git | HomebrewでインストールしたGit |
| nvm | Node.jsのバージョン管理ツール |
| Node.js | JavaScriptをブラウザ外で実行するための環境 |
| npm | Node.jsのパッケージ管理ツール |
| SSH | 鍵を使って安全に接続する方式 |
| 公開鍵 | GitHubなど外部サービスに登録する鍵 |
| 秘密鍵 | 自分のMac内だけに保存する鍵 |
| Warp | モダンなターミナルアプリ |
| Clipy | クリップボード履歴管理アプリ |
まとめ
今回のセットアップにより、新しいMacBook Proで開発を始めるための基本環境が整った。
特に、Homebrew、Git、nvm、Node.js、GitHub SSH認証、Gitユーザー情報設定まで完了しているため、JavaScript / React系の開発やGitHub連携はすぐに開始できる状態になっている。
追加で導入すると便利なツールとして、不要なアプリ関連ファイルを削除しやすいAppCleanerや、ウィンドウ配置を整えやすいRectangleがある。
brew install --cask rectangle
- AppCleaner: https://freemacsoft.net/appcleaner/