慣れに慣れすぎて
「慣れが最高のユーザー体験だ」なんてことも言われます。WEBサイトのボタンの色は緑みたいなのがポジティブで赤色みたいなのがネガティブで灰色みたいなのが押下不可であってほしい。
少し前におじさんがパーカー着るとキモい的な炎上がありましたが、あの言葉には鮮烈なインパクトがありました。
自分も結構パーカーを着ますが、それはなぜか。ずっと着ていたから。
ボタンもパーカーも慣れです慣れ。万物は慣れに慣れてます。
慣れに気づかず自身を客観視せず。どんだけ慣れにコンフォートして生きているのだろう。猛省です。
なれあいは好きじゃないから誤解されてもしょうがない、と真逆じゃないですか僕。漢字違うけど。
この記事はスターフェスティバル Advent Calendar 2025の10日目の記事です。つけ麺が好きなこんぺいがお送りします。
人に慣れてはいないかい?
自分は長いことごちクルの開発に携わってきました。
自分がジョインしてから色々なことがあり、WEBサイトは進化を続けるのですが人の進化はそれほどでもない。
自分も含め意思決定をする人の事がだんだんとわかってくるわけで。そうなるとこう言う事やり始めます
- Aさんならこういう資料用意しないといけないよね
- Bさんなら急に声かけると不機嫌になるから明日以降で会議としてセッティングしないとね
- Cさんならあまり細かい事言わないから詳細は自分の方で補完して事後報告しようね
みたいな、人によってやる事を変え始めます。これ自体は別に悪じゃないと思います。うまくやろうとしている努力も見えるので。これに慣れてくると結局本質を見失ってますよね。
そこでなぜなのかを考えてみるとアプローチがあると思います。
- Aさんならこういう資料用意しないといけないよね
- その資料がないと何が問題なのか。言いたいことが伝わらない?
- フォーマットがある?
- フォーマットがどういう意図を組んでいるのか理解しているのか
- Bさんなら急に声かけると不機嫌になるから明日以降で会議としてセッティングしないとね
- なぜ不機嫌?毎回自分の都合を押し付けていない?
- Bさんは難しい人?人じゃなくてチームとしてどうするか考えてみようか
- Cさんならあまり細かい事言わないから詳細は自分の方で補完して事後報告しようね
- うまく行くならそれでいいけど言った言わないの話になったりしない?
- 補完を先に伝えていこう
今一度、目的を明確にして課題を発見しやっていきましょう。Keep It Simpleは僕たちの原点にして、頂点です。
作業の慣れ
開発業務の中である程度パターン化するものってありますよね。
設定値を変えるだけ。
例として、商品のタグを付け替えるタスクがあるとします。
スプレッドシートに記載のある内容をJSON形式にするタスクがあるとします。
変更前
{
1: "A3",
2: "B1",
3: "A3",
4: "A3",
5: "B2",
6: "C222",
7: "A1",
8: "A1",
9: "A1",
10: "A1"
}
変更後
{
1: "A3",
2: "B1",
3: "C210",
4: "B1",
5: "B1",
6: "C222",
7: "A1",
8: "A3",
9: "A3",
10: "B1"
}
スプレッドシートにちょっとした関数でも書けばできるし、作業時間は1回10分もかからないので毎回しゅっとやっていました。
最初の方はそういうツール作れば実際はほとんど手を出さなくても良いんだけどな〜と考えていたのですが、月1で10分の作業なので作るほどでもないかーと途中から考えなくなりました。
とはいえ自分は慣れているので10分でできますが実際に初めてやると30分くらいかかったりするものです。
誰にでもできる方がいいよねってと思ったのでAIさんにこのファイルをベースにこういうJSON作って!というプロンプトを作成。
こういう単調作業を慣れでやるのは便利なのですが、本質的ではないですよね。
慣れてたけど半年は作成できたな・・・。慣れって怖い。視野が狭くなってしまいます。
障害対応覚えていますか
昨日自転車がパンクしました。子供の保育園の送り迎えに使っている我が家の愛チャリGyuttoです。(この自転車の素晴らしい所は買い物に行く時もビールのダンボールくらいなら載る所です。)
すごく焦りました。自転車がインフラとなっているので送り迎えの時間が変わり調整に追われます。
また自分の家の近くでパンク修理をしている所を知らない。購入店まで持って行くのか修理引き取りに来てもらうのか、引き取りになったらどれくらい時間がかかるのかその間どうするのか。
普段は普通に乗れている訳です。なのでパンクするなんて思っていなかった上使えない時のことを完全に考えていませんでした。パンクを知った瞬間に、「冗長化しておくんだったわ・・・」と思いましたが、子供の数よりチャイルドシートの数が多いとか意味わかんないし、コールドスタンバイできるんだったらいいけど自転車のコールドスタンバイも意味わかんないし。
色々考えた結果、自転車屋さんまで今日中に持って行くコストの方が低いという結論に達し、すぐ持っていきました
(翌日朝の送り迎えの時点で10分得する計算になりました)。
あたりも暗くなった中、登下校している中学生・高校生たちの隙間を自転車押す。私はそのハンドルの居心地の悪さを感じながら、この歩道の中での三景をどう考えたらいいのか自問した。訳ですよ。いやーホント辛かった。坂道。
で無事修理でき家に帰る中で思いました。今日はチャリンコだったけど、プロダクトの大規模な障害対応ってすぐできるか?と。
私達は正常に動くシステムに慣れすぎている。
自分は何度も経験しているので自信があります。ありますが、メンテナンスモードにして関係各所に連絡してそのあと誰が意思決定して・・・など結構やる事は多いのにいざその時が来たらできないのはさすがに問題です。
ドキュメントの位置も確認したり連絡すべきSlackチャンネルを確認してとりあえずすぐ見つかったので大丈夫かな。
当たり前品質とは言いますが、自分たちのプロダクトや組織には当たり前に慣れずにいたいですね。
とはいえ何かあった時の対応はいつでもすぐできるようになりたい。
日々新しいものに出会っているとは思いますが、本質を見失わずに生きていきたいです。
慣れって怖いので。本当に。
