TL;DR
タイトルどおりです。
この投稿の用途
分報の目的や良さを言語化しました。
分報を周りに求めたい時のフォーマットとしてご利用ください。
また、分報の提案を受けた時、提案者はこんなことを考えているかもしれません。考察にご利用ください。
背景
私は普段チームで仕事をしています。
チームは10名前後、ときどき新しいメンバーを迎えてチームをスケールしようとしています。
中にはソフトウェア開発経験を今から積んでいく方もチームに参加されることがあります。
新しく参加されたメンバーがPDCAを回して自分の仕事を改善しようとしていることはよくわかります。
そして、チームを成功させたい私としては、是非、新メンバーである「あなた」には分報をしていただきたい。
その理由を伝えたいという気持ちで、本投稿を記載しています。
分報のお願い
月報や日報は馴染みが深いかと思います。それを分で行うのが分報です。
ときに月報や日報は決まった書式、お決まりの文言など、めんどくさいルールが付きますが、それは求めていません。求めているのは、あなたの現状の常なるアウトプットです。
そのときにあなたが取り掛かろうとすること、感じていること、あなたの置かれた状況などをフリーフォーマットでチームの参加するチャット上に吐き出してください。なんでもいいです。読んでわからなければ読んだ人が質問するので、あなたの状況をオンライン化するようにしてほしいのです。
昨今の情勢で、リモートで勤務することも多くなりました。
リモートでオフラインになってしまうと、何しているかわからなくなってしまうのです。
分報としてオンライン状態を維持することで、サポートに入ったり、一緒に困ったりしたいのです。
そのための材料としてあなたの分報をください。
分報を求める理由
チームで仕事をしている。
あなたの実力は信じているが、チームメンバーも今まで頑張って仕事をしてきました。もしかしたらあなたを助けられることがあるかもしれない。
もしかしたら、周りが共有しそこねた情報があるかもしれません。あなたの分報はその情報を掘り起こすチャンスになるかもしれません。
我々はチームとして仕事をしています。あなたはPDCAで改善を続けてくれていますが、Checkまで待っていると一人で仕事をしているのと変わらないのです。できるだけ早めにあなたの仕事にチームの知見を合流させたいのです。合流したてのあなたには、なにがわからないかわからないこともあるかと考えます。そんな状態の共有も十分な価値があります。チームを巻き込むために分報をお願いします。
作業が終わってからだと、リカバリーが大変。
私含め、プロジェクトメンバーは一定期間仕事をしてきたので、多少の問題であれば解決することもできるでしょう。
しかしながら時間は取り戻せない。
あなたのDoが終わって、Checkの段階まで来た時、すなわちチームメンバーがそれを確認するときには、致命的な時間が経過している可能性があります。そこからリカバリーしようとすると大変なのです。
できるだけ早く問題に気づくために分報をお願いします。
あなただけがわかることがある。
その仕事を行っている本人が一番深堀りすることができます。その仕事をしているあなただけに知るチャンスがあった事象があるのです。あなたにとって価値がうすそうな気付きでも、そこにチームの知見が加わると値千金の情報になることがあります。それだけあなたのやっている仕事には価値があるのです。その価値をできるだけ速く刈り取りたいのです。
分報によって、その仕事の価値をアウトプットしてほしいのです。
教育目的
分報はあなたの作業の振り返りに使えます。分報を見直すことで、「どれくらい悩み続けてしまったか?」、が発見しやすくなります。「どのタイミングのアクションを変えれば、より良い結果を得ることができそうか?」を検討しやすくなります。
PDCAも回しやすくなると考えます。改善を継続することで、よりよい未来を掴み取れるようになると信じます。
そのためにも分報をお願いします。
壁打ち代わり
「壁打ち」という言葉がビジネスであります。
相手からの反応がなかったとしても、言語化、アウトプットすることで自分の考えが整理され、困りごとが解決される、新しい発想にたどり着くなどの効果が期待できます。
自分の考えをまとめるためにも、分報をしてみるのはどうでしょう?
承認欲求を満たそうとすることができる。
作業をオンライン化しておいていただきたいのです。私も常にチャットを見れるわけではないのですが、あなたがどういう経緯で現在地までたどり着いたかがわかりやすくなります。リモートでも作業が共有できて安心感があります。
そして、あなたの活動を承認できます。「いいね」マークも付けられますし、コメントもできます。
できるだけ、あなたの琴線を立たけるようなワードを発見しますので、チャンスを下さい。分報ください。
分報阻害要因とその解消
分報を求められて、もしかしたらあなたは戸惑っているかもしれません。あなたに分報をさせない阻害要因があるかもしれません。
できるだけそれを取り除くように努力します。以下の工夫を行います。
反応がないかもしれない
分報は基本垂れ流しなので、反応がないときもあります。もしかしたらいいタイミングで誰も読んでないこともあると思います。しかしながら保険だと思ってください。分報があるとわかっていて読まなかった(読めなかった)のであれば、読んでない側も責任をシェアできます。
できるだけ追うようにするので、分報をお願いします。
なんとなく、、、分報しづらい。。。
チームメンバーの心理的安全性の確保はもとより、私が率先してくだらないことをつぶやくことで、できるだけ分報しやすい雰囲気を確保します。
他の人を傷つけないかぎりにおいて、何をチャット上に投稿しても許される雰囲気を作ります。
がんばりますので、分報をお願いします。
おすすめ分報ワード
「仕様を読んでます。グレートですよこいつはァ」
「あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!mainブランチのビルドがコケたぜ。。。」
「ドララララララぁ(コード記述中)」
「あァァァんまりだァァアァ(自動テスト失敗)」
・・・適当につぶやいていただければ結構なのです。(ん?もしかして分報のハードルを上げた?)
〆
あなたの仕事の仕方はPDCAではないかもしれません。PDR/OODA/STPD/DCAPかもしれません。
が、どれでも一緒です。できるだけ速く、あなたが置かれた境遇を共有したいのです。
分報をお願いします。