スマホカメラからオオハシの種類が判定できるアプリです
Teachable Machine でオオハシの種類を見分けるアプリです。図鑑やネットの写真でも判定してくれます。忙しすぎて変なテンションで思いついたので、なぜ作ったのかと聞かれると困りますが、あえていうと妻のコレクションを理解するためです。「全部同じやん」って言われたら寂しいですよね。 pic.twitter.com/3ogybW5VFM
— ujapa (@ujapa2025) August 14, 2025
Teachable Machine で学習させたモデルを作成。スマホから使うためにCode penに連携
なかなかうまく判別できなかったので、エポック数をデフォルトの50から400にしました。「背景」のクラスも用意しました。
Code penのコードはGemini先生にすべて丸投げです(汗) 工夫した点はパソコンからでも、スマホからでも使えるようにするため、「背面カメラを試し、失敗したら前面カメラに切り替える」という処理を依頼したことです。
try {
statusLabel.innerHTML = "背面カメラを起動中...";
await webcam.setup({
facingMode: 'environment'
});
} catch (e) {
statusLabel.innerHTML = "背面カメラが見つかりません。<br>前面カメラを試します...";
try {
webcam.flip = true;
await webcam.setup({
facingMode: 'user'
});
} catch (e2) {
statusLabel.innerHTML = "カメラの起動に失敗しました。<br>ブラウザでカメラへのアクセスを許可してください。";
startButton.disabled = false;
return;
}
}
オオハシの名前を覚えるためのアプリです
調べるだけならGoogleレンズでもいいですよね。
このアプリを使うときは「これは・・・チョコキムネオオハシ!」と心の中で回答してから判定ボタンを押して正誤を確かめることで学習効果が高まります。
オオハシ好きの妻のコレクションを私が理解するために作りました。
(認識の解像度をあげるには観察力と語彙が必要)
自分の好きなものを、人から「ぜんぶ同じやん」って言われたら寂しいよねっていうのが課題設定の出発点。
苦戦したこと
チョコキムネオオハシとサンショクキムネオオハシの区別がなかなかうまくいきませんでした。ちなみに当初の私の認識は「オニオオハシかそれ以外か」だったのでTeachable Machineのほうが優秀です。
特にサンショクキムネオオハシは全身だと失敗するのに拡大すると成功したりよく挙動がわかりませんでした。いろんな角度や光源で(サンショクキムネオオハシに限らずすべての種類について)撮影会を実施して学習モデルに追加すると改善しました。
また、人形で学習させているのに本物の写真でも正解するのは、株式会社いきもん様のネイチャーテクニカラー(NTC)シリーズがそれだけ精巧ということだと思います。
ちなみに妻からは「本物ではいつ試すの?」と言われましたが、このフィードバックには未対応です。
まとめと気づき
何かを知りたいと思ったとき、今までは「言葉」が先で、言葉で検索していました。それがMLや生成AIがある世界では、インプットが「画像・音声・動画」でアウトプットが「言葉」であることも可能になるということですが、今さらながらそれを実感として体感できました。
世界を認識するための言葉が増えれば、それだけ豊かになれる気もします。「あの鳥の声はなんだろう?」「この花はなんだろう?」「白って200色あんねん」……
私は小売業の会社員ですが、この技術がもっと発展して、たとえば「香り」から成分や状態を判定して、さらに言葉だけでなく、抽象的な映像で出力できたりしたら物凄く魅力的な提案ができるのではないかと夢を感じました。
桃やメロンの品種の違いや熟し具合について、香りから成分や状態を判定して映像で表現したり、もしかしたら甘味・酸味・苦味・渋みなどとあわせればお酒の銘柄の違い・魅力を遠方のお客さまにもリアルにお伝えできるかもしれません。その上でお客さまは最終的に「品種名」「銘柄名」に次元を削ぎおとして言葉で記憶してもらえたら素晴らしいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました!