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ncコマンドで作る簡易webhookデプロイサーバ

Last updated at Posted at 2018-12-01

ncコマンドとは

ncはnetcatの略で、TCP,UDPの生パケットを読み書きするコマンドである。
例えば、netcatでHTTPのリクエストを発行するにはecho “GET / HTTP/1.0\n”とHTTPのリクエストをncコマンドにリダイレクトすることで実行できる
Screen Shot 2018-11-30 at 22.59.03.png
ncコマンドはクライアント側だけでなく、-lオプションでTCPサーバとして実行することができるのでここではこれを用いる

webhookとは

Webhookは異なるサービス間でアプリケーションの更新情報などをリアルタイムで提供する概念である。
例えば、GitHubにはリポジトリにpushされたときに、指定したWebhook URLにHTTP POSTリクエストを送ってくれる機能などがある。

GitHubにpushされた時に自動でデプロイする

nc -lはリクエストを受けた時にリクエストを標準出力しexitするため、nc -lに続けてコマンドを書くことで、リクエストを受けたタイミングでコマンドを実行することができる。
これを使って、
nc -l 8080 && git pull origin master && docker-compose down && docker-compose up -d —buildという風に実行すると8080番ポートにhttpのリクエストが来ると最新のコミットを取得し、再起動することができる。
あとは8080に対するURLをGitHubリポジトリのWebhookに追加すれば自動デプロイが完成する。

masterブランチだけ自動デプロイしたい

Masterブランチだけデプロイしたい場合は少し手順が面倒になる。nc -lが標準出力する内容は生のTCPなのでHTTP HeaderとHTTP Bodyが改行で区切られているだけのものが出力される
Screen Shot 2018-11-30 at 23.17.33.png
そのため、HTTP HeaderとHTTP Bodyを分割し、HTTP Bodyをjqでパース(GitHubから送られてくるBodyはJSONなため)、ブランチ名を取得してmasterかどうか判断する必要がある。

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