先日、2021/10/01 に 約2年ぶりにredashのリリースがあったので早速バージョンアップしてみたのですが、2つくらい不具合にぶつかったので、同じ現象に見舞われている方の助けになればと思って書いておきます。
バージョンアップ手順
バージョンアップ前のバージョンは 8.0.0
バージョンアップ手順はこちらに記載のとおりにやりました
https://github.com/getredash/redash/releases/tag/v10.0.0
具体的には
- docker-compose.ymlの編集
- Dockerイメージの差し替え
- services/sucheduler/enviroment セクションの削除
- worker セクションの追加
docker-compose up --force-recreate --build
docker-compose run --rm server manage db upgrade
をしただけです。
バージョンアップ後に発生した不具合
クエリにアクセスできない
100名程度の方が常時使われているのですが、うち3名からredashが開けないと問い合わせをもらいました。
一旦ログアウトしてログインしてもらうことで解消したのが2例。
ログアウト、ログインしても解消せず、すべてのブラウザキャッシュを消してハードリロードしても解消せず、Googleアカウントのログアウト、ログインでも解消せず、別ブラウザからのアクセスでも解消せず、シークレットウインドウでのアクセスなら可能というのが1例ありました。
この最後の1例の方は結局どうしても通常のブラウザでのアクセスができず、未だに回避方法はシークレットウインドウでアクセスするというものしか見つかっていません…
すべてのユーザーアカウントのログイン認証はGoogle Loginになっています。
スキーマ情報が取得できない
新規のクエリを作るときにテーブルの一覧が表示されなくなるという報告を受けました。
確かにテーブル一覧の箇所が待ちアイコンのままでしばらくするとタイムアウトしていました。
手順のとおりに 8.0.0 から更新してしまうと schemas の queue を処理できなくなってしまうようです。
Admin画面で schemas の Queued が溜まっていたらこの現象です。
これは、adhoc_worker の QUEUE に schemas を追加して、再起動すれば解消します。
adhoc_worker:
<<: *redash-service
command: worker
environment:
QUEUES: "queries schemas"
WORKERS_COUNT: 10