JetsonTX2にTensorFlowをインストール
Jetson用のTensorFlowは通常とは別のパッケージとして提供されているので、通常のインストール方法で入れたTensorFlowはJetson上では動かない事に注意が必要です。
Bazelを用いてtensorflowをビルドする方法を解説している記事が多いのですが、手順を簡略化する為に本記事ではビルド済みのwhlファイルを落として使用していきます。
本記事では、Jetpack3.3で動作確認が出来たtensorflow1.9.0の導入を進めていきます。
前提
JetsonTX2にJetPack3.3をインストールしておく必要があります。
手順
pipをインストール
python2
$ sudo apt install python-pip
python3
$ sudo apt install python3-pip
.whlファイルをダウンロード
.whlとはwheelというpythonのパッケージ形式の拡張子です。
今回はこちらで配布されている.whlファイルをダウンロードします。
python2
$ wget https://github.com/peterlee0127/tensorflow-nvJetson/releases/download/binary/tensorflow-1.9.0-cp27-cp27mu-linux_aarch64.whl
python3
$ wget https://github.com/peterlee0127/tensorflow-nvJetson/releases/download/binary/tensorflow-1.9.0-cp35-cp35m-linux_aarch64.whl
もしJetpackのver3.3以外をインストールした場合は、cuDNNやCUDA等のツールとtensorflowの当該バージョンとの適性を確認し、ダウンロードするwhlファイルを適宜選択する必要があります。
pip install
先ほど落としてきたパッケージをpipを用いてインストール
python2
$ sudo pip install tensorflow-1.9.0-cp27-cp27mu-linux_aarch64.whl
python3
$ sudo pip3 install tensorflow-1.9.0-cp35-cp35mu-linux_aarch64.whl
動作確認
無事にtensorflowのバージョンが表示されるとインストール成功、お疲れ様です! :)
python2
$ python -c "import tensorflow as tf; print(tf.__version__)"
1.9.0
python3
$ python3 -c "import tensorflow as tf; print(tf.__version__)"
1.9.0