はじめに
これまで、Androidアプリのインストール数を確認するときは、Google Play Consoleを開き、
アプリを選択しダウンロード数を手動でスプレッドシートに転記させていた。
これはエンジニアとして許せないと思い、この面倒な作業をなくすために、
Google Play から取得できるアプリのインストール数をGBigQueryに毎日自動転送するよう設定した。
今日はそのAndroidアプリ(GooglePlay)をBigQueryに連携させた設定手順をアウトプット。
GooglePlayからBigQueryへの転送手順
公式ドキュメントはこちら
1/ 転送手順を始める前に
-
BigQuery Data Transfer Service を「有効」にするために必要なすべての操作が完了していることを確認。(BQを普段使っていたら、恐らく有効になっているはず)
-
Google Play データを保存するデータセットを作成。(転送する際に作成でもOK)
-
Cloud Storage バケットをGoogle Playコンソールで確認。
-
以下の権限が付与されているかを確認
-
BigQuery
:転送を作成するユーザーに、BigQuery で次の権限が付与されていることを確認。-
bigquery.transfers.update
(転送を作成する権限)
-
-
Google Play
: Google Play で次の権限が付与されていることを確認。-
Google Play Console での**
レポート アクセス権
**
-
Google Play Console での**
-
ここまでは問題なくできる、もしくは既に設定されていると思う。
2/ GooglePlayからBigQueryへの転送
-
BigQueryを開く。左ナビバーの「転送」をクリック
-
BigQueryで転送を作成
-
Google Play 転送の設定に従って作成。ソースタイプを選ぶところがあるので、「Google Play」 を選択。
-
設定画面が表示されるので、項目を埋めていく
- 「
転送項目先
」と「スケジュールオプション」は、任意でok。 - 「
転送データの宛先
」は、転送したいデータセットのIDを選択。新しいデータセットに転送したい場合は「新しいデータセットの作成」を選択し作成する - 「
Cloud Storage bucket
」 は、IDに基づく Google Cloud Storage のバケットパスを入れる。 このIDは、Google Play Console に接続して、「レポートのダウンロード > 統計情報」から対象アプリを選択すると、インストール数とかクラッシュが出てくるので、右にある**Cloud Storage URIをコピー
**を選択
- 「
項目を埋めるにあたっての注意点:
-
Cloud Storage bucket
はGooglePlayコンソールからそのままコピペしたURIではエラーになる。- 【正】
pubsite_prod_rev_【idが入ってる】
- 【そのままコピペしたURI(誤)】
gs://pubsite_prod_rev_【idが入ってる】/stats/installs/
- 【正】
項目画面
なので、GooglePlayコンソールからそのままコピペしたURIに対して、
**gs://
と末尾の/stats/installs/
**を省いてペースト。
すべて埋めるとこんな感じ
これで保存でおけ!!
格納されたデータを確認
BigQueyの転送を選択した画面をみると、作成した転送項目名が表示されています。
転送項目名を選択すると、
転送の詳細画面に遷移し、転送がスケジュール通りに実行されていることを確認できます。
詳細画面
BigQueryのトップ画面に戻り、先ほど選択した転送データの宛先を選択。
すると、Installs_app_versionやInstalls_carrierなどたくさんデータが取得できている。
Google Play のレポートには、ダウンロード数だけでなく
・アンインストール数
・クラッシュ数
・レビュー数
などなど色々なデータも含まれてます。
データ取得
これでたとえば**Installs_overview_MT
**のテーブルで
// ダウンロード数の把握
select *,
date ('2021-04-04') as _latest_date,
date (partitiontime) as _data_date
from `hoge.googleplay_export.p_Installs_overview_MT`
をたたくとBigQuery上でダウンロード数の把握ができるようになりました。
おわりに
Androidアプリのインストール数の収集を、BigQueryに自動収集できるようになりました。
次はAppstore Connect APIを使ってBigQuery上でiOSのダウンロード数を確認できるようにしよう。